大切な人の死生観、知っていますか？

レビューのカテゴリを細分化していたのを、『映画・音楽・本』とひとまとめにしましたｗ


今後とも宜しくお願いします


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さて、この間確か、*『アンカー』で特集が組まれていて興味を持った本がある。

*あ、ちなみにアンカーって、関西ローカルの夕方の情報ニュース番組です。山本アナ(おっちゃん)が味があって素敵
関西地区以外在住の方にはわかりにくい話でごめんちゃい


中村仁一著　『大往生したけりゃ医療とかかわるな　「自然死」のすすめ』

幻冬舎新書


帯には、『死ぬのはがんに限る　ただし治療はせずに』という何ともセンセーショナルな一言。


著者は現役のお医者さんです。元大学病院勤務(だったかな)で、今は老人ホームの常勤医。

それまでがんのイメージって言うと、『告知されたらお先真っ暗』とか、『抗がん剤の副作用がえげつない』とか、『末期はもだえ苦しんで死に至る』とか・・・


子宮頸がんを除き、自分にはまだまだ先の話かな…っていう。中高年以上がなるイメージ強いですよね。

この本から話それるけど、子宮頸がんの予防ワクチン打った人、感想(？)を教えてください。
私も１～２年以内には打ちたいなと思ってるんだけど、『針が痛すぎて、痛みで失神する』やら、『めっちゃめちゃ高い』という噂にビビって婦人科の門をまだ叩いていないっていう・・・

もともと女性って、痛みには強い生き物だと思うんだけど、失神する人がいるってどんだけ痛いねん！


何回かに分けて打たなあかんっていうのも面倒くさいよね・・そんなに暇ちゃうわ・笑



さて、話を戻して・・・　まぁ、私の場合自分にがんが降りかかるより、身内に降りかかる可能性の方が現時点では高いんではありますが。数年前にはおばが乳がんになったしね。　　おばは発見が早かったのと、若いころから変わらずなＦカップのおかげ(？)で、病巣を切除して完治しましたが・・・温存は難しかったみたいです。

あとは死んだおじいちゃんが胃がんで胃を全摘した気がします。　直接腸へ食物が流れるので、ゆっくりよく噛んで食べてたわ。それでもお酒はやめられなくて、家に行くといつも一升瓶置いてたけど。入院中にお医者さんに「酒くれ」って言って、『何言うとんねん！！』って叱られてたし・笑



この本にも書かれているように、人間、特に日本人って、『死』に関する話題を普段敢えて避けている気がする。

でも死生観っつーか、そういうのを時々自分の身近な人に語っておくのって大事やな、とこれ読んで思ったわ。
若いから死がまだ遠い先のこと・・・なんていうのは思い込みで、いつ何時どんなことが起こるかわからへんもんね。

免許証や保険証の後ろに臓器提供の意思表示ならしてあるけど。

うーん、でもあれもずいぶん迷った。　　　
脳死で、にすべきか、心停止後にすべきか。　一応今は後者に○してあるけど、回復の見込みがあればまだしも、私はチューブで繋がれてしか生きられへん状態で半年も１年も生かされてんのは嫌だなと思う。


お医者さんという立場から、一切の医療行為をするな的な主張をしてるのに興味を持って、読んでみたんだけど目から鱗やったわ。　　オススメです。


末期のがんでも一切医療行為をしなければ、まったく痛まないで安らかに亡くなっていくのだそうです。脳内でモルヒネと同等の鎮痛成分が分泌されるらしい。

抗がん剤などで無理に細胞を痛めつけるから、結果苦しむことになる、と中村医師は言います。


胃瘻(食べ物を経口接種できなくなった人の胃に穴を開け、そこにチューブで栄養剤を点滴する)も私は嫌。これも状況によりけりで、たとえば、予後が良くて、治療をすれば食べられる状態にまたなるなら、一時期そうするのもやむを得ないかもしれないけれど・・・もう物を食べられる見込みがないなら、そうまでして生きているのもなんだか辛い。

私は常日頃、「胃がんだけは絶対になりたくない！」って言うてるからね・笑

飲み食いこそ人生の楽しみやんか笑
おいしいものを見て食べて、それでこそなんぼ！！笑　


身近な人だと余計にそういうの、話しにくいけど、いざ自分の周りの人が生きるか死ぬかになったとき、延命治療を望むのか望まないのか、知らないのも寂しいですもんね。

よく知りもしないのに決めてしまうことは、自分のエゴでしかないのだし。


読んでみて損はないと思います。


中には、『そんなん私は、どんな状態であろうが貪欲に生を追い求める』っていう価値観の人もいるかも。
まぁそれも大いにありだと思います・笑


一番いいのは健康に長生きすることなんですけどね。
早死にしたら、おさめた年金もったいないでしょ・・・とか言うあたり、私ももう大阪人なんかなぁ・・・笑