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Think&Said to Myself

日々の日記と思いをミク●ィより赤裸々に(笑)綴りますw

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ロボット

同じような症状が職場で出ないとも限らない。 
朝から管理職や主任に同席してもらって土曜日に起きた事の顛末を話した。


『先生~、それは今日休んで病院に行くべきやったねぇ・・・』by主任。


ぃや・・・でも今日は山ほど仕事が。。。社会人って、休みたくても休めない日っていっぱいあるよね


赴任当初から体育祭の担当仕事はずっと同じ。自分でも好きな仕事だし、向いている担当だと思う。
特に今年は、何年も主担当をしていたお局2号から主担当を引き継いでいた。


『こんだけ人数の多い学校やねんから、ひとりで仕事を抱え込むことない。大概複数でやってるんやからな、その辺はどうにでもなるねん。こういうんは早いほうがええ。病院のことやからすぐに予約が取れるかはわからへんけども、取れたらすぐに行ってこい。病休使っていいから』 by校長。


管理職2人がこんなにも優しいのに感動したのもつかの間。
翌日に空きがあることを確認した私は、お局2号に半日だけ仕事をお願いしようと切り出した。


「先生、相談したいことがあるんですけど・・・」


この人は仕事と旅行を愛する人だ。自分にも厳しいが、他人にも厳しい。きっと好意的な返事は返ってこないだろう。 そうは思っていた。小言の1つや2つは言われて当然、と。


しかし、予想していた「小言の1つや2つ・・・」を大きくこえて、返って来た返事は私の想像を凌駕するもので、私は心底、このお局2号に失望し、私の人生初「嫌いな人リスト」(それまで苦手な人」はいても、嫌いな人は母くらいなものだった)の記念すべき、1人目になった。


『はい。これ(担当仕事)に関わることかしら?』

やっぱり仕事・・・だよな。この人。

「直接は関係ないんですけど、ちょっと絡んでくるので・・・」


美しい顔を能面のように私に向ける。この人は、もっと喜怒哀楽を表に出せば、美しさが際立つと思うのに。


「先週の土曜日のことなんですけども、出先で急に歩けなくなるという事態になりまして・・詳しくはまた主任の方から説明があるかと思うんですが・・今日も本調子ではなくて、何とか普通に歩けているって状態なんです。それで心配なので病院に行こうと思うのですが・・今日はまぁ、生徒との打ち合わせもありますからあれですけど、明日午後から休みをいただいて行きたいと思っているんです。それで先生に午後から、仕事をお願いできないかと思いまして・・・」


普通、こう聞いたらまず『大変だったねぇ』とか『大丈夫?』と言うのが、普通の心を持った人間というものではないだろうか。
少なくとも私はそう言う。
この後、主任から話を聞いた、この人以外の同僚は皆、『大丈夫?』『しんどかったんちゃうん』と声を掛けてくれた。


が、この人は違った。


『私は先生の病院のことを詳しくは知らないので、一概には言えないけれど、なんで明日になさったのかしら?』

え?

「管理職に『一刻も早く行け』と言われまして。私自身も心配なんです。いつ何時同じ状態になるかわからないので、本番でなってご迷惑をおかけするわけにも。」


『でもね先生、明日は体育祭、予行なのよ?先生にとって主担当になって初めての予行なんです。予行では当日の流れがつかめるし、予行でしかわからないこともあるのよ。色々な変更点も出てくるしね。あさってとかしあさっては、午後から普通の練習で、授業もないじゃない?できるならそっちに持っていった方がいいと私は思うのね。 明日を選ぶというのは優先順位がおかしいと思うんです』


思わず笑いそうになった。
確かに正論だ。正論だけれども。


やっぱりあなたは、そういうことしか言えないんですね。


軽蔑を込めたまなざしで、そう吐き捨ててやりたかった。

でもここでそれは得策じゃない。
今は仕事をお願いしている立場だし、それに私ごときに軽蔑されたところで、ダメージを受けるような人じゃない。

優先順位だ?
笑わせんな。


確かに社会人として、任された仕事を全うするのが責務だ。そんなことは重々わかっている。
今が肝心ってこともわかっている。
私だってそのくらい、わかってるよ。物事の優先順位がわからない人間みたいに言うな。


でも、自分の体を差し置いての優先順位って何だ?
今ここで仕事を優先して体を壊し、働けなくなったらどうするのだ。

それは極論だけれど、その可能性もうっすら出てき始めているのだ。


変な笑いが出そうになる唇をかみ締めて、神妙な顔を作る。


「そうですね。では、他の日を調整してみます。でもどうしても空きがなければ明日お願いできますか。管理職からも言われているんです」


管理職、を強調した。神妙に言ってみせたけれど、他の日に空きがあっても明日行くつもりだった。


もういい。 この人に好かれようと思って、この人が副担だったときも一生懸命やったけれど、この人が私を認めることは一生ないし、こんな非常なときだって、この人は心配すらしない。

この人は仕事の心配しかしない。同僚の体がどうであれ気にすらかけない。


もういい。

この人に好かれなくても。嫌われても。私だって、嫌いだ。あなたのような人の心がない人は。


『わかりました。まぁ私もこの仕事をずっとやってるし、先生にお願いされれば嫌とは言いませんけどね。でもやはり明日は避けたほうが良いと思います』


嫌とは言いませんけどって。


嫌味ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


一連の会話聞いてたら、人間性疑われるよ、先生。

それでも、誰もいないところで言っている(同僚がもう1人いたけれど、おとなしい人)あたり、やらしさを感じる。
そういう物言いをすれば評判がガタ落ちなのは、賢い人だからわかってる筈だ。


録音して校内放送で流してやりたいくらいだった。
前から思っていた。他の人にはここまで言わないというようなことも、この人は私には平気で言う。


この人は嫌いなのだ。それも半端なく私が気に入らないのだ。



頭では、いかに理性的にこの人を傷つけるかを考えていた。
この能面みたいな顔を崩してやりたいと思った。


怒りなのかはわからなかった。


でも考えたところで、そんなものでダメージを食らう人間ではない。
だって心がないもの。

私がさめざめと「○○先生にこんなん言われたんです」なんて誰かに言ったところで、彼女は上品な笑みを浮かべて『私、そんなつもりで言ったんじゃないのよ~』とか何とか言って、それなのにそんな言い方・・・と私の足元をすくうような方向に持っていくのは想像がついた。



彼女が去っていってから、むなしさ、苛立ち、そのほかのさまざまな感情が溢れていく。


前から変な人・・とは思っていたけれど。
よくわかった。


彼女は、仕事がよく出来る、ロボットに等しい。

子どものことをあれだけ気にかけるのは『仕事』だからで、(まぁ教師だから当然だけど)
同僚の心配は本当にしないんだな。

それも風邪を引いて熱を出した・・とかの次元じゃなく、一時的にとは言え、歩けなくなったと言うのに。


てめぇも同じ状況になってみろよ。
どれだけ心細かったか、知る由もないだろう。

自分の意思に反して体が動かないってことが、どれほど情けなくて悔しくて惨めなことか、想像できないならいっぺん味わってみろよ。

そうなって初めて私の気持ちがわかるだろう。

あんたには、何でもない毎日なんかもしれないけどな、私は毎日がこの生活なんだよ。


やっぱりあなたには心がないんですね。
少しは心配してくれるかと思ったけれど、期待した私がバカでした。


仕事が良くできても、ロボットじゃ好かれませんよ。

そういう意味では、私の方が幸せだ。私はまだ、少なくともあなたよりは人の痛みのわかる人間だと思う。


失望した。

嫌いでいいや。


こんな人間もいるんだな・・・・哀しいな。
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