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Think&Said to Myself

日々の日記と思いをミク●ィより赤裸々に(笑)綴りますw

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実感

金曜日は久しぶりに病んだ。


涙で顔をぐっちゃぐちゃにしながら夜の道路を疾走していたら、車の流れが悪くなる。


飲酒検問だった。


仕方なくカバンからハンカチを出して、とりあえずぬぐってみるものの、だからと言って号泣の跡は消せるものでもない。



こういう時、誰かの前で思いっきり泣ければいいのに―。。

女グループたちの反感を買った話はちらりとしたと思う。


自分たちの味方を増やし、どんどん勢力を拡大していく彼女たち。


なんで反感を買ったのかは、たぶん事件への対応の仕方が彼女らの望んでいるものではなかったからなのだろうが、それ以外に理由がないのなら彼女らの勝手も多分にあるから、それならば嵐が過ぎ去るのをじっと待つしかない。


他に理由が見当たらないし。個人の好き嫌いとか、相性もあるだろうけれど、それはもうどうしようもないし。


彼女らが退屈をしているところに、事件っていう格好の場面があって、そこでたまたま私を標的にしたのかもしれないが。



クラスを巻き込んでしまっているので、やりにくいことこの上ない。
まぁ巻き込んでると言っても一部だけれど。


でも勢力が強い「一部」だけに、こっちを向いてくれている真面目な子たちも霞んでしまいそうになる。


彼女らの好き勝手に、他の真面目な子らが犠牲になるのは絶対に止めたい。



外見とか、そういうものを俎上にあげて、面白おかしく批判するのは思春期の・・・と言うか、根っから女子の特徴だ。


服装とかを批判するとか、意味もなく『キモい』とか、そういうのは彼女らにとっては挨拶みたいなもんだし、マトモに憤っていてはあほらしいし、図に乗るだけだ。 


そういうのは流せた。


けれど、相手が子どもで私の生徒だというのを差し引いても絶対に許せないことが起きた。



その時も彼女らは、南国の鳥のような騒がしさで私を批判していた。

(あと10年もすれば、大阪のおばちゃんになるんだろうな)と、その場違いな騒がしさを横目で見ていたその時。



ある一言で、私は動けなくなった。


ここにはとても書けないような、卑劣極まりない一言。


私が人生の負い目と感じていることだ。  最近ではだいぶ、「負い目度」も低くなってきたけれど・・・それでもまだ霧が晴れたわけじゃない。晴れることがあるとすれば、それはまだもう少し先だろう。


思わず彼女らを見た。
私だとわからないように、固有名詞は出さない。


でも私以外にそんなのあてはまる人間がいない。
それでも「あんたのことじゃない」とシラをきられれば、それ以上追及はできない。


コスい陰口の叩き方してんじゃねぇ。。。


私が見たのを確認して、南国の鳥たちはますますさえずりを増す。


そしてさらに毒をたっぷり含ませた言葉を、仲間うちで吐いていた。



私が教師ではなかったら、    同じことを言う人がいれば、胸倉をつかんで張り倒してドツきたいほど。
そうしても足りないくらいの、感情。


誰にも触れてほしくなかった。
そのことに踏み込んでいいのは、そこに触れてもいいのは、私と人生を共に歩む覚悟をしてくれた人だけ。


踏み込んでこようとした奴が、過去にひとりいたけれど・笑
その人はもっと礼儀正しい踏み込み方をした。 私と向き合おうとしてくれたから。少なくともその時点では。



興味本位でなんて、踏み込んできてほしくない。
ましてやそれが悪意の混じったものなら。


どろどろの汚い靴を履いたまま、無遠慮に踏み込んできていいところじゃないのよ。
私が衝かれて最もイタい場所。心の一番まもれない部分。


傷つけていいのは、(そんなことないに越したことないけど)
私が本気で大事だと思った人だけ。
出会って半年のあなたたちにわしづかみにされるような事柄ではないの。


でもそれがわかるほど彼女らは大人ではなかった。

逆に子どもだから、まだ世界を知らない幼さだから言えたセリフなのだけれど。
それに彼女らはそれが私の最も衝かれてイタいところだと知らない、きっと。


もし知っていて言っているのだとすれば、きっと心に血が通わなくなってしまっているんだ。



面と向かって言われなかっただけ、ましかもしれない。


面と向かって言われていたら、私は我を失ったかもしれない。その場にいれなくなるに違いない。
そして彼女らはますます付け上がっていただろう。


歯を食いしばって、それでいて顔では何でもない表情を作って、ただ、その南国の鳥のさえずりがやむのをじっと待った。

他の子に話しかけ、気を紛らわしたりもしてみる。


こんな仕事をしてたって、鉄壁の心など持っていない。
むしろ、大人は絶対言わないことを子どもは無遠慮に言う。


過去にも似たようなことを吐き捨てた奴はいる。

でももっと単純だったし、私も「うるさいわ!」と流すことができた。
それでもその日1日凹んだけれど。。


彼女らのさえずりは、それより何倍も生々しく、人間の汚らしさを言葉全体に散りばめていた。
それはもう吐き気がするくらい。同じようにさえずっていた仲間の中でも不快に思った子は絶対いるはず。


心を、どろどろの靴で踏みにじられ、そのうえナイフで切られたような、そんな痛みを抱え、それでも無理に笑顔を作る。


「さぁ、HRしようか。日直さん出てきて」


事務的な一言以外に何も言えなかった。それでも上出来だと思う。




誰もいなくなって、教室の戸締りをしながら漏れるのはため息だけだった。


『完全に嫌われちゃいましたね』と忘れ物を取りに来た子に言われる。

「そうやね」

『まぁ私にも原因はわかんないっすけど。私の友達とか部活の先輩とかは先生のこと良い先生だって言ってたし』


四六時中、一緒の空間にいる彼女にさえずりたちの反発の理由がわからないのだから、そもそも理由なんてないのかもしれない。

元々誰かを標的にするのに明確な理由なんていらないのだ、そういう連中たちは。
誰かを常に標的にしておくことにこそ、意味を求めているのだから。


何となく気に食わない、自分たちの意見に同調しない、自分にないものがあるとか、そんな理由にならないことだって、理由にしてしまう。
そんな理由さえなく、『次はあいつな』なんてことも成立する。


でも大丈夫。そうやってわかってくれてる子もいるんだからね。
でもやっぱし少しキツい。


そこに今日のさえずりは何よりも堪える。


はぁぁぁ・・・と、体の奥から絞り出すようなため息と共に、職員室に帰る。


さえずりたちの反発以外にも厄介な件を抱えているので、戻るなり、同僚が声をかけてくる。


ひとしきり現状を報告してから、「あ、○○たちなんですけどね、もうーほんましゃぁないっすよ最近。・・・」なんて愚痴る。


『先生がストレスを溜めないようにね』 優しい言葉に、食いしばっていたものが緩んでしまいそうになる。。


カップを片手にお茶を入れに言ったら、先にお茶を入れていた同僚と目があった。


「最近大変そうですね。連日遅いでしょ(退勤時間が)」と声を掛けると、

『いやいや。いつもね、先生の笑顔に癒されてますよ』

「いやいやいや、もうお上手やねんから」・笑

『いやほんまに。いっつも笑ってはるから。見てて癒されます。』

「もう今それ言われたら泣いてまうわー。今日めっちゃ腹立ってめっちゃ凹んでんですよ」




いつかも言ったが、堕ちているときに一番効く言葉って、案外単純な言葉なのだ。


ね、ミッキーさん・笑  複雑なのがいいとも限らんで



その同僚は、帰り際「お疲れ様」の代わりに、「笑顔笑顔!」と残して出て行った。







ぐしゃぐしゃな顔のまま、家に帰るのもおっくうで、家からは少し遠いが、24時間営業のコーヒーショップに寄る。


深夜の国道を車が往来するのを見ながら目線の先には、兄ちゃんが働いている店の別の系列店。


今日も思い切って行こうかと思ったけれど、こんなズタボロな日にもしあなたにまで拒絶されたら(される可能性のが高い)救いようがないわ・・と行かなかった。






今日はブラックはやめて、思いっきり甘いラテ。

踏みつぶされた心に沁みこんでいく。



支えてくれる仲間がたくさんいるのに、それでも孤独だと思ってしまうのは、愛されているという実感が薄いせいかもしれない。


彼氏と呼べる人間も今いないし、親も愛情がないわけじゃないが非力だ。あまりにも。


今日のことだって親にすら・・つーか、親だから余計言えない話題だし


そろそろ実感が欲しいなぁ。


誰に何言われても大丈夫なくらいに。


それこそ、丁寧に踏み込んで、丁寧に受け止めてくれる人。 彼女たちみたいに、黒い部分を持って扱うのじゃなく。



そんな存在があれば、黒いさえずりに、こんなにも傷つかなくて済むのだから。


また、今日から孤独に戦わなきゃならない・・・


でも負けてたまるか。
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