Think&Said to Myself
日々の日記と思いをミク●ィより赤裸々に(笑)綴りますw
心の眼を節穴にするな
このところ、事件続きで帰りが遅い日が続いていた。
ようやく出口が見えてきて、ふつうの時間に帰れるようになってきたものの溜まった疲労はなかなか取れない。
家の近所のショッピングモールに手ごろなうどん屋があるので、食べて帰ることにした。
最近は一人飯への抵抗よりも、コンビニ弁当の連続に対する抵抗の方が勝ってくるようになった。
目的のうどん屋まで歩いていると、汚れの染みついた作業着を着た中年の男性が歩いてきた。
どこにでもいる仕事帰りのおっちゃんと見えた。
何事もなくすれ違うはずだった。
だが、その男性は私に近づいてくると、私の手を取って『ご苦労さん。ほんまにご苦労さん』と言った。
突然のことに驚き、身が強張る。
咄嗟に、「すみません、約束があって急いでるので・・・」と常套句が出た。
おっちゃんは一瞬たじろいだ顔をし、そして言った。
『いや、そうじゃなくて、ほんまにご苦労さん』
汚れた作業着に、唐突な行動。そんな諸々で私は完全に判断してしまっていた。
そのあとも、もごもごと急いでいるのだ、と繰り返し、おっちゃんから逃れることに成功。
一連の光景を見ていた学生さんらしき男の子が気の毒そうな表情を浮かべすれ違う。
うどん屋に入って、あったかいおだしが五臓六腑に沁み渡ってからふと思う。
あのおっちゃんの言動は、完全な善意だったのではないかと。
ひと目で障がいを持っているとわかる体だ。
助けてもらったり、善意の声をいただくことも多く、そのたびに見ず知らずの人の優しさに感動したりする。
その一方で、昨秋のように悪意で近づいたり、無遠慮な視線を感じることも多い。
それを哀しいとは思っても、そういうことがあるからこそ、善意に心ふるえたりもするわけで。
でもやはり、厄介なことには巻き込まれたくないので急によくわからない声掛けをしてくる人などは警戒するし、いかに早くその場を離れられるかといった自己防衛が働いてしまう。
今回のおっちゃんの行動。
ま、いきなり手は握っちゃいかんだろうよ、とは思うけれど、その目に悪意は思い返してみればなかったし、
本当にただ単に、夜遅い時間に、仕事帰りとわかる姿でフードコートに向かっていれば、こんな時間まで仕事をして今から晩御飯を食べるのだ、というのは誰にでも想像がつく。
私にしてみれば、この仕事をしていれば何かあればこんな時間になるのも当たり前のことだし、障がいを持っていても自身のできる範囲で働くのは当然と思っている。
けれど、特におっちゃんのような世代じゃまだまだそういう意識を持っていないから、私が思う以上になんか、すっごい頑張ってるみたいに見えたのだろう。
だからほんまに仕事帰りの私をねぎらってくれただけだったのだろうな。と。
それを思うと、自分の言動がいかに浅はかだったかと思う。
せっかく、善意で声を掛けてくれたのに、不審者みたいな扱いをしてしまった。
今度もし顔を合わせる機会があれば、おっちゃんにも「お疲れ様です」と返したい。
だが、顔をよく覚えていないのだ。
悪いことをしてしまったなと後悔ばかり。
人の悪意も沢山見れど、だからと言って心の眼を閉じてしまっては優しさが見えないし。
閉じないまでもこんな風に、物事をきちんと見られない状態にしておくのは良くない。
やはり傷つくことを避けるあまり、人の優しさにまで鈍感になりたくない。
多少のやるせなさや憤り、哀しさがそこにあってもどんな小さな優しさにも気づくことができ、それに感謝できる人間で在りたい。
いつもそう思っているのにできていなかった自分が腹立たしいし、反省。
おっちゃん、ごめんな。
心の眼のレンズ、曇らさんようにちゃんと磨いとくわな。
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詩を創るのが趣味。でも最近は忙しくてなかなか創作できません。
夕暮れの空が大好きですww
良い空があれば撮り貯めてますが、キレイに撮れないのがなやみ;
このブログでは日常や好きな音楽、本のレビューを綴ります☆徒然なる独り言にお付き合い下さい♪
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