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Think&Said to Myself

日々の日記と思いをミク●ィより赤裸々に(笑)綴りますw

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My Place

文学部の1号館、通称A棟が今春建て替えられた。


教室の作りから何からまるで違うので、たとえば新入生に「すいません、A601ってどこですか?」って訊かれても、「601やから、とりあえず6階行って探してください」としか答えられない


前の重厚ある古い1号館に、文句を言いつつも、こうして何の変哲もない普通のイマドキって感じの学舎になってしまうと何か寂しいのは、やっぱり慣れ親しんでいたんだろうな。


壊れてから、なくなってから気付くことってよくある。


昔のコの字型(?)の1号館の中庭が好きだった。それもなくなるまで気が付かなかった。


人間の思考って、なんて曖昧なんだろう。。


教室のレトロなドアノブとか、教壇の床が歴史を感じる赤色だったり。黒板があったり。新しく出来る教室は白墨が精密機械に影響を与えないようホワイトボードになる。
ホワイトボードは蛍光灯をよく反射するから、メガネを忘れた日にはとても見辛い


エレベーターが新設されたのは私にとってはすごくありがたい





昨日は、サボり癖のある生徒と対峙する日と思っていた。運よく、1:2の相方の子は用事で欠席をしていたので諭すのには都合が良かった。


生徒指導の鉄則。生徒が悪い事をして指導する場合には、職員室等の大勢の人の目に触れるところではせず、一目につかない場所で。次は特に男性教師に多いことだが、異性の生徒を指導する場合は、信頼のできる生徒と同性の先生に立ち会ってもらうのが理想。

女の子は頭もキレるから、後で「セクハラされた」なんて怒られた腹いせに言う恐れもあるからだ。

まぁ女性教師も例外ではない。悪知恵が働く子もいるし、女性教師の場合は自分自身が直接的な被害者になりうることも考えられる。


まぁ塾では常に誰かの目が行き届いているから、ここまで神経質になることはないけれど、逆に人目(他の生徒)の目に触れられないように・・・というのが極めて難しい。

どんなに悪やってる子も、人前で叱咤されるのは誰だって快く思わない。



そう言う意味で、できるだけその子の近くに人がいない状況を作りたかったし、その日は後ろのブースでもその時間授業は行われていなかったので、声を荒げなければ、聞こえるといえば教室チーフくらい。



まさに諭すには絶好の環境。


しかし、その子は5分の遅刻しただけで教室に来た。


5分でも遅刻は遅刻だが、その子にとっては劇的なことだ。いつもは授業終了15分前とかにしか来ないし。


顔を見た瞬間、「叱るのはやめだ」と思った。折角早く来た日に叱っては伸びる芽も摘み取ってしまうことになりかねない。


生徒の心を殺すも生かすも教師次第。


いつもより早く来たことをとりあえず生徒が引くほど褒めちぎった。


そして、早く来てくれて嬉しい旨を伝え、「いっつもなぁ~●●くん来るん待ってんねやからな~今か今かとさぁ~来ると思ってこーへんかったら寂しいねんで」


その一言にすべてを込めた。自分を待っている人がいる。それを知ってほしかった。受け止める大人はいるよ。


が・・・やっぱり教科書の1冊もカバンには入っていない。。


「何しにきとんじゃーーーーー」と言いたいのは山々である・笑   しかし、ここは忍耐だ。早く来た。今日はそれだけでいいじゃない


「もう~1冊は持ってきいや~。しゃあないな、何かプリント刷るわ」


そう言うと、すいません、とはにかむ。


前々から、鉛筆以外もってくることは稀だったし、その都度「辞書貸して」「なんも持ってきてへんから何か用意して」とねだるのは、もしかしたら甘えなのかもしれない。かまってほしいのかも。

いつも寂しそうな哀しそうな眼をしている子だし。親からもあまりその行動に信用されていないようだから、そうなるのも不思議ではない。

プリントの進度が遅くても、根気よく待った。一旦話し出すと、なかなか止まらない。


この子は話をちゃんと聞いてもらったって感覚が、未完成なのかもしれない。


私も同じ。今でも何か変わったことがあると人に報告してそれを聞いてほしいと思う。私が幼い頃、母は私が呼んでも背をむけたままか、片手間でしか話を聞いてくれなかった。


幼少期に自分の話をじっくり聞いてもらったという満足感を養うのは、とても大事だ。



自分の身に起きたことを誰かに話すことで共有する喜び。


私が早く結婚したいと思うのは、それかもしれない。  


母は、あれから十数年経った今も、私の話に本当に耳を傾けることはない。一方的に電話を掛けてきたかと思えば自分の言いたいことや、現代社会には合わない独自の理論をまくし立て、「そいじゃ」である。


対話ができない。虚しさ。。


おかあさん、私は貴女と話がしたい。でも貴女は自分以外の考えを受け容れようとはしない。それでは貴女は誰とも相容れない。。 そこ、わからないかなぁ。

考えが偏屈すぎ、なかなか周りに友達ができない母。でもそれは自分に原因があるとは思っていない。挙句「相容れなければ引きこもればいい」


それでは世の中、うまくいきません。


母をこのようにしたのは一体何なのだろう。


誰でも過ぎ行く時代に哀愁を感じるものではある。変わりゆくものに一握りの未練を残し、それでも人も変わってゆくから適応せねばならない。


逃げることから得られるものなんて何もない。あるとすれば一時の楽。だが、その楽は決してプラスになりはしない。


それでも「今が良ければいい」?   笑わせないで。


話は若干それてしまったが、その子もそんな私と似ているのかもしれない。


なかなか1:2だとゆっくり話に耳を傾ける余裕は生まれないから、偶然が重なってよかった。


別に私のことは「うさんくさい先生」でもいい。ただ、自分に対して心開く人に心閉ざさないでほしい。


誰かからの愛情やぬくもりは待っていても得られないもの。得られるよう、少しの努力も必要だからね。

もう少し我が儘に生きても良いと思う。周りのことなんか見てない子がほとんどの今。そんな中、人のことをよく洞察し、気持ちを考えて行動するのでつい自分の気持ちは後回しにし、しんどくなる。


そのしんどさも通ってきたから判る。でもきっと「もう少し我が儘でもいいよ」と言われてもわがままになんてなかなか生きられない、そう言う子は。


でも気持ちをよくよく考えて行動するというのは、必ず長所になる。そこにかかるしんどさを自分がどうとらえるか、その方法を今は模索してほしい。


私はただ見守る。

今日は長いので続く。。





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