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Think&Said to Myself

日々の日記と思いをミク●ィより赤裸々に(笑)綴りますw

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初訪問その②

『あーおはようございます先生っ』

よく見てみると、校長先生ひとつひとつの動作が、とてもかわいらしい。

こんな言い方目上の人には失礼だけど、でもふっと微笑ましくなってしまう。


『あ、上履きはね、ここで脱いでね。あ、ドア持ってた方がいい?
 何か手伝うことある?』

といきなり質問攻め。。

喋り方も物腰もやわらか~いので、現場時代は小学校の先生だったのかしらん。
(*のちに元中学校教諭と判明)


『ここねえ、バリアフリーにぜんっぜん対応してないから、いやもうほんと先生には申し訳ないemoji


と、emoji←こんな汗が目に見えそうな程『申し訳ない』を繰り返す。


『あ、もうどうぞ、座って座って!』

ソファ、でかっ!!!!


『なんならね、もう上履きはここに置いて帰ってくれていいからね。荷物になるでしょう。
 1日まで保管しとくから』

矢継ぎ早にめっちゃ色んな事を・・・笑( ・ิω・ิ) 


はい、とかそうですね、とかありがとうございます、を何回かリピートし・・・


『実はね、あんまり自慢できることじゃないんですが、うちの学校あんまり人権的なことが発達してなくてね、先生にとってはちょっときついかもしんない』


えーー開口一番、そんな話emojiemoji という心の嘆きはもちろん顔には微塵も出さず。


まぁでも子どもは仕方ないよね。 
今まで障がい持った人を見たことない子だっていっぱいいるんだろうからさ。

そこはなんぼでも挑戦させていただきますよww
それが私の使命の1つでもあるからね。


大人が大丈夫なら。大丈夫。


ここ数年で、同じ物事を捉えても、教師の人権感覚って非常に重要やなと実感している。

何かあれ?と思った時に、それを教師がどうとらえ、どう反応するかで、子どもも変わってくるのだ。

こちらが人権感覚をしっかり持っていれば、ゆっくりでも子どもはそれを見て何かしら変化する。


でも大人にだって、理解をしてもらわねばならない。

どう理解してもらうかで、受け止める側も違ってくるし、その後の考えも違ってくる。
前から知っている先生も何人かいるのは知っている。
でも圧倒的に初めて出会う先生の方が多い。


そんな中で、どう自分を理解してもらうか。
理解してもらうためにどういうアプローチをするか。

そこは私が熟慮しなければいけないところ。


新任の頃は、障がいがあっても、健常の先生と同じように何でもできなければこの仕事をさせてもらう資格はないと思っていた。

だからむずかしいことがあっても、あまり人に頼らなかったし、うまくできないことで子どもたちはなんでやねん、となる。

でも、そんな中でも挽回しようとしてどんどん一人で抱え込み、結局同僚ともギクシャクするわ、子どもとの関係もうまく行かないわで、それはもう二度と戻りたくない!と思うあの1年。


今は思う。

自分にできることは手ぇ抜いたらあかんけども、できひんところは素直にできひんとか難しいって言ってもいいやんか、と。
その分私ができるところで、その力を存分に出す。

他の先生かって、そういう部分があるはずで、私の場合は人より身体的な部分で、少し多くのことが加わっているのだ。


そうだんだんと思えるようになってからは、職員室でも声を出して笑い話をするようになったし、子どもの手も借りれる時は借りる。


助けてもらうことは増えたのに、それにしたがって大人にも甘えれるようになったし、子どもにもすごく自然に接することができるようになった。


いい意味で、すごく仕事をするにあたって、気持ちが楽になったのだ。

同僚からの信頼を肌で感じ、子どもとの距離も近くなると、もっともっと組織の為にできることをしよう、とか、子どもの笑顔の為に何かほかにできないだろうか、など、自分の周りの人のことを考える余裕もできる。


信頼されてると感じられることは、大人にも大事なのだなと実感したし、

もしこの先、うまく行かなくて空回りしている後輩とかがいたら、その子の可能性を信じてあげられる先輩でありたい、と思う。


身体的にだけじゃなく、まだまだ教師としての力量も未熟だけれど、必要以上に自分をよく見せようとすると失敗する。

それを新任の頃の失敗から学んだと思う。


知らない先生の方が多い中、同じ失敗は繰り返すまい、そう思っていた。
何事も出だしが肝心である。


でもそんな諸々に気付くことができたのも、今の主任をはじめ周りの先生方がすごくあったかい空気を作ってくれて、そんな中で伸び伸びさせてもらうことができたおかげだ。

しばしば一人で複数の生徒を、40人近い生徒をコントロールしていかなあかんこの仕事。


不安なこともあるし、どうしてもソリが合わない子、指導に乗らない子ってのも出てくる。


そんな時でも、今こんなんで心配している、とか、こういう子がいてるねんけどどうすべきだろう、とか、こんなことあってんけど、全然あいつが言うこと利かなくって・・とか、時に自分にとって弱いところをさらけ出さなあかん相談ごとであっても、


言ったら一旦受け止めてもらえる
私って言う人間そのものは否定せずに改善策を示してくれたり、

こうやってあかんかったら俺からも話するわ、、などなど、


だれの責任とかじゃなく、何かあったら自然と助け合える教師集団って理想で、その理想の雰囲気を私たちが醸し出していたからこそ、大変な子が多い中でも、そこまで崩れることなくいられるのだと思う。

大人がギスギスしてると絶対子どもらって勘づくもんね。


それを身を以て学ぶことができたのも、色々あったけど、6年今の学校に踏みとどまった賜物かな。

今はもう教師やめたいなんて思わないし(*´▽`)



その後、入学後、子どもらに配りたいと思っている、自分の体のことについて書いてるレジュメやらを渡したり。

校長先生に校内を案内してもらったり・・して終わった。


ぐるっと、学校をひとまわりしてみて思ったが、ほんまに段差が多い。それも意味わからん場所に・・・。


なんでここだけ、無意味に飛び出てるんだろうと思う段差やら。横の校舎に入るところにも段があり、横には申し訳程度にスロープ。

聞けば車いすの生徒が入学した年にあわてて付けたそう。


鉄製なので、雨の日に湿気を帯びれば絶対滑る。。。


確かにバリアフルだった。自分が段々と慣れていくしかあるまい。

そして一気には無理でも、少しずつ改善を求めていくしかない。



わずか1時間ちょいの滞在だったが、慣れない場所のせいか、どっと疲れ、勤務校の門をくぐった瞬間、里帰りしたようなほっと感を味わった。


それに気づき、感慨深い。


この門をくぐるだけで憂鬱で仕方ない日もかつてはあったというのに。

今や、ほっとするなんて・・・


6年間の大きさを実感した日となった。      初訪問 終

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