Think&Said to Myself
日々の日記と思いをミク●ィより赤裸々に(笑)綴りますw
「おじいちゃん」と呼ばれる日は…その①母の服装編
その日、仕事が終わってスマホを覗くと、珍しく複数回父からの不在着信。
伝言メモも残っているので、再生してみた。
『〇〇のおっちゃんがねぇ・・今日、夕方、天国に召されました。』
押し出すような声で、滅多に聞かないような憔悴した声だった。
『〇〇のおっちゃん』とは父のすぐ上の兄にあたる人だ。
腸が悪くて入院しているとは聞いていたが、即座に死を連想させる病気ではなかったため、寝耳に水。
どうも容体が急変したらしい。
とりあえず故郷に帰る準備をする。
大量のプリントを作り、補欠(休むときに代わりに入る先生)をお願いし、黒いスーツやネックレス、数珠を引っ張り出し・・香典袋も買い・・・
そろそろちゃんと、喪服を買わないとダメだなとこういうことがある度に思う。
今はいつも黒いスーツに黒いインナーで済ませているのだ。
ちゃんとそれ用のワンピースとジャケットとか大人女子としてはあった方がいいのはわかってるんだけど、葬祭の時にしか使わないそれを急ぎの用でないときに買うのって何か縁起悪いし・・と思って気が進まず・・・
かと言って、人が亡くなるのは大抵急な出来事だ。
自分が用意し終えたところで、心配なのは母。
服装に無頓着な彼女。
祖母がしっかりしていたときは何から何まで口うるさく言っていたけど、祖母ももうそこまで元気じゃない。
滅多に電話をしない母に掛けた。
「おっちゃん亡くなったって聞いたけど、喪服用意したの?」
『あんたも〇ちゃん(母の妹)と同じこと言うわね』
みんな同じことを心配してんだよ・苦笑
「あとでお金渡すから、絶対美容院に行って、きちんと白髪染めてもらって髪の毛も小奇麗に切ってもらうんだよ!」
と念を押し(まったく世話が焼ける・・)電話を切った。
翌日、葬儀が始まる1時間ちょっと前に実家に到着した私に、父が言う。
『おかんその辺で見なかったか』
「え、おらんの?」
見ればチャリがない。
美容院に行くと言って20分前に出かけたらしいが・・・
どこまで先が読めないのだろう、とあきれた。
まったくどこまでアホなんだ。
普通カットとカラーじゃ、どんだけ少なく見積もっても2時間ちょいは掛かる。
そんなこともわからないで、しかも予約もせずに飛び込みで行くわけがわからない。
普通こういうときはよ、時間外予約して朝の早くから備えとくもんだろうがっ。
って待て。今日美容院に行くってことは、昨日の通夜は白髪が下品に混じったぼさぼさの断面がギザギザのセルフカット頭で行ったってことだよな・・・
どこまで身内に恥かかせる気やねん。ほんまに。
しかも、親族ってちょっと早めに着いとかなあかんよね。
こうなりゃ、連れ戻すしかない!と行くと言っていた、同級生のお母さんが経営する美容院に電話を掛けると、
『間に合わないから、お帰りいただきましたよ』
そりゃそうよな。どこの世界にカットとカラーを30分で済ましてもらおうとする客がいるねん。
待ってられないと私だけ先に出かける。
すると、葬儀場の入り口でいとこが、
『昨日お母さんが間違えて私の靴履いて帰ったんよ』
あぁ、もう。
ばかもーーーーーーーーーーーーーーん!と波平のように怒鳴りたかった。
しばらくして、現れた母は、2件目の美容院の美容師さん(中学の先輩の母)の神業により、髪の毛こそヘアマニキュア(染めると間に合わないので)できれいになっていたけれど、
服が・・・服が・・・
黒いワンピース・・(喪服でない)にインナーが・・・白っ!!!
ほんともう、ばかじゃないのーーーーーーーーーーーーー!!!!
「何考えてんのよ!なんで白なん?」と詰問した。
『昨日中に着た黒いの寒かってんやもん』
おい、子どもじゃねえぞ。寒いのくらい我慢しろ、ないのなら。
「周り見てごらんよ。白着てる人なんて誰もおらへんやろ」
『でも男の人は白いシャツじゃない』
Yシャツは別じゃあほーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
ストッキングも真っ黒でなく「黒っぽい」もので、その上から毛玉だらけの黒靴下を履いている。
きっと寒さ対策なのだろうけど、あまりにも恰好悪い。
まぁでも考えようによっちゃ、毛玉だらけでも黒靴下だっただけましか。
普段は黒が嫌いだから、絶対買ったりしないし。
怒るのもアホらしい。一緒に歩きたくもない。
嫌悪感だけが増していく。
自分ひとりで行くものならいざ知らず、一応親族の一人として来ているのだから自覚を持てと思う。
故人の顔に泥を塗ることにもなり兼ねないではないか。
仮にも小さいながら、会社の社長だった人なのに。参列者だって、多岐にわたるのよ。
していたネックレスが2連だったので慌てて取り外させた。
常識とかマナーって、60過ぎて知らないとイタ過ぎるわ。
持っていたハンドバッグは色こそ黒なものの、バブルの香り漂う革のもの。
葬式の時は、革は殺生を連想させるからと、女性は靴でさえも合皮や布のものを身に着けるほどなのに・・なんやこの革バッグ。
しかも良く見れば側面は緑色。
・・・・・・・・・。。
ハリセンでばっしばしにしばきたい衝動に駆られる。
1万歩譲って知らないのには目を瞑ろう。でも、出てくる前にこれでいいかどうかの確認くらいせんかいこらーーーーーーー。
今までも葬儀や法事はあったのにナゼ。
と思っていたが、すぐに合点がいく。
これまでは祖母が逐一、見ていたからだ。
自分ひとりだと、場に応じて服1着選べないのかと情けなくなる。
「ないなら買いなよ。ないと困るでしょ、いざって時に」
『あんたみたいにねぇ、毎月毎月きっちり稼いでる人はいいわよ、買ったって』
とまたよくわからない卑屈な事を言って返してくる。
お金じゃないねん。常識の話やねん。お葬式は黒ってさ~。
そもそも、働かずして、働いて給料を得ている人をぶーぶー言うのはお門違いもいいところ。
それに一定収入なら一応年金で得ているじゃないか。
葬儀が始まる前から、既に疲れさせてくれる母だったが、彼女まだまだやらかしてくれるのだ。
しかも、母親なら絶対ありえないことを最後に。 続く。
伝言メモも残っているので、再生してみた。
『〇〇のおっちゃんがねぇ・・今日、夕方、天国に召されました。』
押し出すような声で、滅多に聞かないような憔悴した声だった。
『〇〇のおっちゃん』とは父のすぐ上の兄にあたる人だ。
腸が悪くて入院しているとは聞いていたが、即座に死を連想させる病気ではなかったため、寝耳に水。
どうも容体が急変したらしい。
とりあえず故郷に帰る準備をする。
大量のプリントを作り、補欠(休むときに代わりに入る先生)をお願いし、黒いスーツやネックレス、数珠を引っ張り出し・・香典袋も買い・・・
そろそろちゃんと、喪服を買わないとダメだなとこういうことがある度に思う。
今はいつも黒いスーツに黒いインナーで済ませているのだ。
ちゃんとそれ用のワンピースとジャケットとか大人女子としてはあった方がいいのはわかってるんだけど、葬祭の時にしか使わないそれを急ぎの用でないときに買うのって何か縁起悪いし・・と思って気が進まず・・・
かと言って、人が亡くなるのは大抵急な出来事だ。
自分が用意し終えたところで、心配なのは母。
服装に無頓着な彼女。
祖母がしっかりしていたときは何から何まで口うるさく言っていたけど、祖母ももうそこまで元気じゃない。
滅多に電話をしない母に掛けた。
「おっちゃん亡くなったって聞いたけど、喪服用意したの?」
『あんたも〇ちゃん(母の妹)と同じこと言うわね』
みんな同じことを心配してんだよ・苦笑
「あとでお金渡すから、絶対美容院に行って、きちんと白髪染めてもらって髪の毛も小奇麗に切ってもらうんだよ!」
と念を押し(まったく世話が焼ける・・)電話を切った。
翌日、葬儀が始まる1時間ちょっと前に実家に到着した私に、父が言う。
『おかんその辺で見なかったか』
「え、おらんの?」
見ればチャリがない。
美容院に行くと言って20分前に出かけたらしいが・・・
どこまで先が読めないのだろう、とあきれた。
まったくどこまでアホなんだ。
普通カットとカラーじゃ、どんだけ少なく見積もっても2時間ちょいは掛かる。
そんなこともわからないで、しかも予約もせずに飛び込みで行くわけがわからない。
普通こういうときはよ、時間外予約して朝の早くから備えとくもんだろうがっ。
って待て。今日美容院に行くってことは、昨日の通夜は白髪が下品に混じったぼさぼさの断面がギザギザのセルフカット頭で行ったってことだよな・・・
どこまで身内に恥かかせる気やねん。ほんまに。
しかも、親族ってちょっと早めに着いとかなあかんよね。
こうなりゃ、連れ戻すしかない!と行くと言っていた、同級生のお母さんが経営する美容院に電話を掛けると、
『間に合わないから、お帰りいただきましたよ』
そりゃそうよな。どこの世界にカットとカラーを30分で済ましてもらおうとする客がいるねん。
待ってられないと私だけ先に出かける。
すると、葬儀場の入り口でいとこが、
『昨日お母さんが間違えて私の靴履いて帰ったんよ』
あぁ、もう。
ばかもーーーーーーーーーーーーーーん!と波平のように怒鳴りたかった。
しばらくして、現れた母は、2件目の美容院の美容師さん(中学の先輩の母)の神業により、髪の毛こそヘアマニキュア(染めると間に合わないので)できれいになっていたけれど、
服が・・・服が・・・
黒いワンピース・・(喪服でない)にインナーが・・・白っ!!!
ほんともう、ばかじゃないのーーーーーーーーーーーーー!!!!
「何考えてんのよ!なんで白なん?」と詰問した。
『昨日中に着た黒いの寒かってんやもん』
おい、子どもじゃねえぞ。寒いのくらい我慢しろ、ないのなら。
「周り見てごらんよ。白着てる人なんて誰もおらへんやろ」
『でも男の人は白いシャツじゃない』
Yシャツは別じゃあほーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
ストッキングも真っ黒でなく「黒っぽい」もので、その上から毛玉だらけの黒靴下を履いている。
きっと寒さ対策なのだろうけど、あまりにも恰好悪い。
まぁでも考えようによっちゃ、毛玉だらけでも黒靴下だっただけましか。
普段は黒が嫌いだから、絶対買ったりしないし。
怒るのもアホらしい。一緒に歩きたくもない。
嫌悪感だけが増していく。
自分ひとりで行くものならいざ知らず、一応親族の一人として来ているのだから自覚を持てと思う。
故人の顔に泥を塗ることにもなり兼ねないではないか。
仮にも小さいながら、会社の社長だった人なのに。参列者だって、多岐にわたるのよ。
していたネックレスが2連だったので慌てて取り外させた。
常識とかマナーって、60過ぎて知らないとイタ過ぎるわ。
持っていたハンドバッグは色こそ黒なものの、バブルの香り漂う革のもの。
葬式の時は、革は殺生を連想させるからと、女性は靴でさえも合皮や布のものを身に着けるほどなのに・・なんやこの革バッグ。
しかも良く見れば側面は緑色。
・・・・・・・・・。。
ハリセンでばっしばしにしばきたい衝動に駆られる。
1万歩譲って知らないのには目を瞑ろう。でも、出てくる前にこれでいいかどうかの確認くらいせんかいこらーーーーーーー。
今までも葬儀や法事はあったのにナゼ。
と思っていたが、すぐに合点がいく。
これまでは祖母が逐一、見ていたからだ。
自分ひとりだと、場に応じて服1着選べないのかと情けなくなる。
「ないなら買いなよ。ないと困るでしょ、いざって時に」
『あんたみたいにねぇ、毎月毎月きっちり稼いでる人はいいわよ、買ったって』
とまたよくわからない卑屈な事を言って返してくる。
お金じゃないねん。常識の話やねん。お葬式は黒ってさ~。
そもそも、働かずして、働いて給料を得ている人をぶーぶー言うのはお門違いもいいところ。
それに一定収入なら一応年金で得ているじゃないか。
葬儀が始まる前から、既に疲れさせてくれる母だったが、彼女まだまだやらかしてくれるのだ。
しかも、母親なら絶対ありえないことを最後に。 続く。
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詩を創るのが趣味。でも最近は忙しくてなかなか創作できません。
夕暮れの空が大好きですww
良い空があれば撮り貯めてますが、キレイに撮れないのがなやみ;
このブログでは日常や好きな音楽、本のレビューを綴ります☆徒然なる独り言にお付き合い下さい♪
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