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Think&Said to Myself

日々の日記と思いをミク●ィより赤裸々に(笑)綴りますw

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子を引く親の手

自宅から、車を30分程飛ばして懐かしい場所へと向かった。

建物は当時のままだが、当時併設されていた眼科はもう既に閉じられていた。


リノリウムの床を踏みしめて『○○町リハビリテーションセンター』と書かれた部屋を目指す。

引き戸を開けると、事務員さんとPTがこちらを見た。

『あれ?!めぐちゃんやいしょ』


思わず噴出しそうになるのをこらえた。相変わらず事務のOさんは、その地方の方言丸出しだった。

PTは私が来ることを知っていたので、別段驚いた様子もなかった。


『いくつになったんよ~?』というOさんに、
「25ですよぉ。ヤバいっしょ」(←何が)

『しかもかわいらし髪型しちゃあるな~』
「えへへいいでしょ

パーマ大好きなので、最近あてたばっかりのパーマがほめられると嬉しい。


この日、かつての担当だったPTは19時まで仕事が詰まっているということだったので、それまでは事務員さん2人とコーヒー片手に話し込む。

なぜか、その日リハビリに来ていた人は全員私のことを覚えていたすごすぎ

『昔××高校の制服着て来てた○○(姓)さんやでな~?よう帰りに時間が合うたら、お父さん迎えにきよった・・』
『よう覚えちゃあらいしょ。なんでよ?』とOさん。
『声がそのまんまやさかいにね』

・・・声は高校生のままですか

私が訪れて数十分。私が通っていた頃からいるMさんがやってきた。Mさんも、

『あれ、めぐちゃんや』


私ってそんなにインパクト強いですか・・・笑



PTが『めぐちゃん、人気者やな~』とニヤニヤw

「ほんまっすね~いえーーーぃ」(テンション間違ってるやろ)


Mさんは、数年前私がここを訪れたときに膝から下の退化具合を見て愕然とした、あのMさんだった。(*過去ログ参照)

あれから彼女の筋肉のつき具合に、素人目からは変化がないように見える。


ところが、このMさんにまた私は憂鬱な気分にさせられるのだった。



MさんがPTと話しているのを聞けば、彼女の作業所での給料であるとか障がい者年金だとかの管理はすべてお父さんがやっていると言う。

更に、訓練が終わって、彼女を迎えに来たお父さんを見て、私は息をのんだ。


お父さんというよりも『おじいちゃん』という言葉がしっくり来る。
70は確実に超えていると思われる人で、足取りにも力がない。

そのお父さんが大きな娘の手を引いて帰っている。
表を見ると、私の父が乗っているのと同じ箱バンだった。



最近、こういうのを見ると何とも言えなくなる。

もちろんMさんとて、皆から「Mちゃん」などと呼ばれてはいるが、年齢は40代半ば。立派な中年だ。
だから、お父さんが70を過ぎた「おじいちゃん」でもおかしくはない。


なんでこんなに切ないのだろう。
やっぱり、私は生き方の違いを意識せずにいられないのだ。


なんで、親任せなのと。
いつまでも、親が生きているわけじゃないのよ・・・と。

知的にまで障がいはないはずの彼女が、どうして自分のお金の管理くらい自分でしないのか・・・と。
センターから自宅までくらい、歩けるんだから自分で帰ろうよ。


お父さんの気持ちを思う。
きっと自身が高齢になってきて、娘の行く末が心配に違いない。


自分の親が高齢なのに、どうして自分で出来ることを増やしていかないのだろうか。なぜ少しでも親を安心させようとしないのか。


わからないことだらけだ。


もちろん、私が知る由もない事情もそこには色々あるのだろうから、私が一概には批判できないけれど・・・・


自分の限界に線を引きすぎなんちゃうん。
私はあなたは、やればもっともっと出来る人だと思う。


他人の家庭の問題だから、私がやきもきする必要なんてさらさらないねんけど・・・


障がいを持っている人の中には、こうして限界を決めてしまっている人がたくさんいて、それを見る度に私はやりきれなくなる。。


そんなこんなでブルーになった気分を、またまた事務員さんとの会話で和らげていく。

『彼氏はぁ?』
「今いないんですよー」
『え?前はいなかったっけ?』
「えー前っていつの話ですか?笑」


最近、私の父親が結婚をさりげなく急かすという話をした。

うちの父、最近よく『世話好きのおばはん(そんなんいてるんか)に頼んどいたろかー?』とかよく言うのだ。

その他にも、結婚して出産した友達を『親孝行やー』って言ったりとかね。

プレッシャーやで、ほんま


「見合いなんてする気ないからな

いつもそう吐き捨てるんだけどねww


自分の親を見ていて、見合い結婚にはネガティブなイメージしか持っていないのだ。

やっぱり自分の結婚相手は自分で見つけたいし、自分が愛した人がいい。

それまで全然知らなくて、かしこまった場でお互いええ格好して、そんでもってちょっとの交際で、相手の何がわかるって言うねん。。なぁ?


結婚はしてほしいし、さっさと孫も見たいMYオヤジだが・・・自分のよくわからん相手はなんだか落ち着かん。


・・・そういう複雑なおやじ心がそこここからにじみ出ちゃってるもんだから、娘としては面倒くさいことこの上ない。

普段から、恋バナは父にしないが(いくら仲がいいと言えど、そこはやっぱ父親だしね)、男友達の話題はよくする。


同じゼミだったK君から、A教室のOBの面々、中学校の同級生のあの子やこの子、高校の同級生のあの子やこの子・・・大学の友達から、教職の面々。


へんな友達と付き合いがあると勘違いされると鬱陶しいので、彼らのいいところは特に強調してしゃべっておく・笑
まぁ、私が仲良くする友達にへんなのはいないけどね

最近は、ぞっこんの例のお兄さんのいい話もたくさんしておくのだが・・・いかんせん、私が浮ついているのがわかるのだろう。なんか彼のことを話すときは、少し面白くない顔をして聞いている。
そこで車検を受けたことさえ、なんか面白くなさそうだし


私も演技下手なんが悪いけどね


『お父さんの気持ちわかるわーーーー』と事務員さん。。
「えーーーお母さんやのに??」


・・・わからねーーーーーー。。笑


そんなこんなで、女子特有のテンションできゃあきゃあと騒いでいるうちに彼女たちの勤務時間は終わり、先に帰っていってしまった。

その時にふと思ったことだが、水面下ではPTと事務員さんたちはうまく行っていないらしい。

高校生の頃はそんなの気付きもしなかったが、社会に出ると余計なものまで見えてしまう。



PTの仕事終了後。すっかり日は落ちて窓の外は真っ暗だ最近少し日が落ちるのが早くなった。

短い時間だったが、色んな話をした。

特に座位の左への偏りは、久しぶりに会ったPTにはよりキツくうつったようだった。
私は偏っている上にねじれも出ていると感じているのだが、客観的に見れば、ねじれはそんなに出ていないらしい


「大人がさ、『大きくなったら治るよ』って言うあれ、やっぱダメっすよねぇ・・・」(持論)

『まぁそれは私にも責任があるかも。お母さんの思いを一緒になって担いでしまったようなところがあるから』


でも、いちばん初めに現実を知らしめてくれたのは、貴女だったんですよ。


障がい児の療育って、何が正解なんやろう。

希望が見えないと、やる気も起これへんけれど。
でも嘘はいつまでも続かない。

治ると信じて疑わなかった、私の思いはどこへ行ってしまったのでしょう。
もううまく消化できているけれど、もしうまく消化できなかったら、それはどこへ向かうのでしょう。


この年齢になると、色々考える。




おまけ

自宅とセンターの道中には、大きな峠がある。ぐねぐねした対面通行の、都会人には走りにくい道だ。
さらにその途中に、幽霊が出ると有名なトンネルがある。
なんでも昔、そこで幽霊を乗せたというタクシーの運転手さんがいて、その運転手さんはショックで寝込んだらしい・・・


21時を過ぎて、その峠に差し掛かる。交通量はまぁまぁ。数分に1台走っている。
私の後ろに車はない。


とその時反対車線の端っこに 白装束を着た女の人がぁっ

ぎえぇぇぇぇぇえーーーーーーーーーーーーー

・・・とよく見ると、白い、『この先急カーブ 速度落とせ』の看板でした・・・笑

ばり焦った 私も遂に見たかと思って。。 よかった。看板で。。。
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