Think&Said to Myself
日々の日記と思いをミク●ィより赤裸々に(笑)綴りますw
Little by Little...
帰省物語の次も早く書きたいけれど、なかなか・・・
後ほど時間のあるときに過去の日付でアップしますので、よかったら見てみてくださいね
(←この絵文字、相棒のぼーちゃんに似てるから好き笑)
「これ、つまらないもんですけど・・・」
お決まりのセリフで、某ショップの袋を差し出す。しかし、中身はそのショップの服では勿論ない。
『えー何ナニ??』と担当のN先生。
今まで帰省の際にこうして先生に対してお土産を買ってくるということはなかった。電車での行き帰りということもあったし、去年は私の運転が危ないからと父親がずっと隣に乗っていたしね。
今回買おうと思ったのは、日頃の感謝を少しでも表現したいと思ったからだ。
勿論、日頃の感謝はそのお土産で表しきれるような大きさではないのだが
色々名産品はあるウチの地元だが、私は超渋い選択をした。
「これねー、○○味噌なんです。お口に合うかわかんないですけど・・・よかったら」
『ああ、あのもろみ味噌みたいなやつ?』
「そうですそうですー。これあればゴハン何杯でもイケますよー」
『嬉しいー主人が好きなのよぉコレ』
よかった嫌いな人は一口も食べないから心配だったのだ。そういえばN先生の旦那さんってどんな人なんだろう?滅多に話題に出ないからナゾだ。 イケメンかな??笑
結局N先生に手紙は書かなかった。やっぱり、怖くて書けなかった。気合を入れて選んだ金魚柄の便箋と封筒はまだ、タイガースカラーのLOFTの袋に入ったまま机の引き出しで眠っている。
でも何も進歩がなかった・・・わけでもない。
いそいそと自分のデスクにお土産を置きに行くN先生。
面白いし、かわいらしいところもあるし、幾つかわからないけれど若く見えるし、ファニー(いい意味でね)な女性だなぁと思う。私もこんなに愛嬌のある女の人になれればいいのに・・・
リハビリ開始。最近結構痛いと思う。その痛さが、N先生が腕を上げたのか、それとも私のコンディションの何かが変化したのか素人にはわからない。
リハビリ中、私は滅多に「痛い」とは言わない。それがポイントを圧迫する痛みや、作用する痛みである場合は。違和感のある痛みやどうしても我慢できない場合は言うけれど、大抵はどうにかこうにか耐えるばかりだ。
不思議と小さい頃からそうだった。泣き叫ぶ子が多い中、私が泣いた記憶はない。一度、訓練中に大泣きしたことがあるが、それも原因は「カメラのフラッシュが怖い」だった。CPの患者は音や光に通常の人よりも敏感になる場合が多い。大きな音や光に過剰に反応するのだ。
今はさすがに大泣きはしないが、フラッシュ付きで写真を撮れば9割は目を瞑っているし、運動会のピストルの音でもビクっとなってしまう。雷が異常に嫌いなのも、こんな特質と無関係ではないのかもしれない。雷っていえば、強い光と音のWパンチだもんね
小さい頃に泣かなかったのは、泣かなければ周囲が褒めたからだ。
『もっと大きい子でも痛い痛いって泣くのに、ほんまにえらいねぇあんたほど我慢強い子なかなかおらんで』などという風に。
あの頃そうと意識していたわけじゃないけれど、他人から認められたくて仕方なかった私はとにかく『えらいね』『強いね』と言う言葉を周囲の大人から引き出させるために行動していた。
本当に欲しいものはそんな言葉ではなかった・・・と気づくのはそれから15年以上経ってからだが。
勿論、大人になった今では『えらい』と言われるために痛みを訴えるのではない。痛みを訴えると、その訓練法を中止してしまうのではないか・・・という思いのためだ。
自分の体を守るためなら、多少の痛みは厭わない。
どうにもこうにも我慢できなくて、それによって著しく生活の質が落ちるなら、それはそれで問題だけれど、今のところリハビリに行くのが苦痛になるような痛みではないし、我慢できる範囲内だ。それにその痛みも異常な痛みではなくて、きちんと正しい力の入り方をしているが故の痛みだと、素人目にもわかる痛みだった。
でも体は正直なもので、やっぱり痛いと自分の意思とは逆に足があっちに動いたりこっちに動いたり、かと思えば力を入れる気もないのに突っ張ってしまったり・・・
なかなか問題児である、私の足・笑
体を側がい(横向け。変換でてこーへんどんな字かも忘れた今度はATOKが入ってるPCがほしい)にし、捩れている上半身を正常な位置まで持っていく。勿論、N先生の手ひとつで。
小柄な女性だから、捩れきっている私の体を正常な位置で長時間留めておくのは、かなり力のいることだろうと思う。終わった後、額の汗を拭う先生を見ていると感謝と申し訳なさの入り混じった気持ちが私の中で渦を巻く。
『これ、痛い?』
「いや、痛くはないけど・・・めっちゃ違和感はありますね・笑」
『これでまっすぐなのよ』
そのまっすぐな状態を「違和感」だと思うのだから、普段の私はそれほど歪み、捩れているのだろう。
でもまぁ、鏡を見れば想像は付く。
「なんかねー、骨盤と上半身が別々のモノみたいな気がするんですよねぇ・・・」
『へ?』
「骨盤と上半身をぶつ切りにして、骨盤の上に上半身をずらして置いてある、みたいな見た目じゃないですかー」
吹き出すP.T.
『面白い発想やね。まぁ骨盤と上半身がまっすぐではないから、そう感じるのはわかるよ』
側がいでのリハビリが終わり、仰向けのリハビリにうつる。この体勢がちょうどP.T.と顔を突き合せられるのでいちばん話がしやすい。
まぁうつ伏せだろうが横向けだろうが、声は充分届くし、相手の声も聞こえるけれど、やっぱり表情が確認できる方が円滑に話が進む。
言うか否か。
迷った。
瞬間の短い時間の中でたくさんの逡巡を繰り返した。
先生に言ったら、困らせるかも。ウザい患者だと思われるかも。
それは怖いけど、でも伝えたかった。私の感じていることを少しでも共有してほしいと思った。
覚悟を決める。
一抹の不安を残したまま、私は自分の中にある言葉のかたまりを音にした。
「最近ね、自分の生き方が間違ってるんじゃないか・・・って思うんスよ」
ここでもし、N先生がこれをシュールな自虐ネタとして笑い飛ばしてしまったならば、私はここから先を言わなかっただろう。しかし先生は、注目して私の次の言葉を待っていた。
まぁ私の表情と声でネタではないことは丸わかりだけど。。
いつもなら癒し系にも聞いて欲しいと声を心持ち大きくするけれど、今日は別に聞いていてもいなくてもいいと思った。
私はN先生に言いたい。
「私、今まで無難な生き方はしたくないって思ってきてね、何でもしてきたし、自分のしたいことはしたし、出来ないことも出来るようにしてきたけど、それが逆に自分の首を絞めてんかなぁって。いちばんなりたかった仕事に就いたけど、それが結果的に自分の体に負担を強いてる。事実、就職して機能は落ちるばっかりでしょ?」
「無難」な生き方をしないようにと、努力することで体に負担を掛け、結局は自分の体を磨耗することに繋がる。結果、二次障害の現れは早く、身体機能の維持できる期間は短くなる。
「私、こう言うと失礼かもしれませんけど、無難な生き方をしてる人に反発してたんですよ。体に負担を掛けないで生きる道を選んでる人たちと自分は違うって思いがあって。自分はそんな生き方はするかぁって思ったし。就職するまでは自分を障がい者だと思ったことはなかったんです。健常者の人と対等で同じやって。でもやっぱり、就活のときに(あぁ、私は『障がい者』なんだな)って思い知って、就職してからも変わらんくて・・・。」
本当はずっと心の奥底で『無難』な生き方(つまり一般社会と広く関わらずに障がい者のコミュニティの中に自分を多く置く)をしている人たちに、私は優越感を抱いていたのかもしれない。
私はあなたたちと違うのだ、と。 一般社会で健常者の人とまったく対等に肩を並べられるのだ、と。
ある意味で、この優越感は「差別」なのかもしれない。
鍵カッコのついてない文章は先生に直接言ったものではないけれど、いつかこれについても他の人に意見を求めてみたい。私が抱えていたこんな思いも差別に入るのか否か。
私は普通の障がい者とは違うのだ、と漠然と、しかししっかりと思っていた。あなたたちが触れようともしない可能性に手を伸ばしているのだ、と。
でも可能性を可能にするには、健常者より何倍も負担がかかるのは事実だ。
今でもギリギリ、一般社会で肩を並べているものの、本当にギリギリ。帰宅する頃には疲れきってもう物も言いたくない日もザラだ。
肩肘を張って張って張りまくって、何とか維持するのがやっと。
そんなに疲れるのだから、機能が衰えるのも無理はない。自分の機能が加速度を上げて低下していくのを見るにつけ、ある思いが浮かんだ。
無難な生き方をしている人より、私の方が優っているなんて、タダの奢りではないか。
何様のつもりだ、私は。私のどこが彼らより偉いと言えよう?
後先考えないで刹那的に生きている、タダのバカとも言えるというのに。。。
「無難な生き方はしぃひんと思ってやってきたけど、無理をしてることも多いわけで。。ほんなら、私より自分の限界をきちんと把握して、その中で負担のかからない生活をしている人の方がよっぽど賢明なんじゃないかって。無理をすればするほどADL(Activity of Daily Living.日常生活動作)の寿命は短くなる。無難でも負担を掛けへん生き方の方がADLは長持ちする。ほんまはしたいこともあるかもしれないけど、自分の能力限界を知ってその中で生きている人の方が、賢いですよねぇ・・・」
『そういう生き方を、だから「無難」って言うんよね・・・』
うーーーむ・・・まぁ・・・ね。
言いたいことはすべて的確に言葉にできなかった。
今までずっと正しいと思ってきた「あなたたちと違う」生き方は間違っているかもしれない。実は無難だと思っていたのが正しいのかもしれない。
そう悶々と考えていた。もし、私の生き方が間違っていたならば24年という歳月はいったい何だったのか。
『確かにめぐさんの状態で、この仕事を続けるのはほんまにしんどいと思う。なくすものも多いけども、その分、他の人は得られないものを得てるかもしれないし。何を重要視するかよねぇ。自分の限界なんて自分でもなかなかわからへんもんやし。でも、仕事で負担が掛かることをどうやったら軽減できるか考えてはんのはすごいと思う。』
「出来てないところを『障がい者を雇うんじゃなかった』って思われたら嫌やから、肩肘張りまくって生きなあかん・・・でもなかなか、それもしんどいなぁ・・・って」
『でも、前向きに考えてはるよねー』
「そうですね。でもこんなん所詮はハリボテですよ、ハリボテ。」
『もう折れそう?』
「うーん・・・どうかな。でもかなりキツいっすね」
胸のつかえが100あるとすれば、そのうちの7つくらいだが、それでも色々な事を気遣ってそのうちの0.5も言えなかった頃に比べれば、だいぶだと思う。
肩肘を張りまくって生きなあかん。=しんどてしゃぁない・苦笑
前向きさは自分を保つための必死のハリボテ=その後ろには弱い私がいる。
「2大吐き出したい要素」を言えただけで、この日は収穫ってものだ。
でも聞いてくれた。嫌な顔せず、しっかり。それが嬉しかった
やっぱり、この先生には言ってもいいのかもしれない、と少し思った。
衰えていく自分を客観視したら、気が狂いそうになるのだとはこの日カミングアウトできなかった。
でもいい。少し前に進んだ。少しずつ、気持ちを言葉にして行こう。
さて、そんな後で、私にN先生から「ブラジャー禁止令」(爆)が出た
詳細は続きリンクより。 あ、別にエロい話じゃないよ・笑 真面目な医学の(?)話ww
・・・・・ぇ。
「えぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーー」
『これがねぇ、ちょっと邪魔なんよね』
と問題のブツ(笑)を引っ張る。「これ」とは、下着の背中の細い部分だった。確かに背中のポイントを圧迫するとき、何回も押す位置を変えたり、『ちょっとごめんねぇ』と下着の位置をずらしてみたり、悪戦苦闘していた。
ちょうど、肩甲骨付近なので邪魔らしい。かといってその位置ではなければ、下着は意味をなさない。
別にダメじゃないけどさぁ・・・
どれだけ胸が平坦かみんなにバレちゃうじゃんか苦笑
それは困る・笑 現代文明の賜物のおかげで、ちょっとはマシにしてるって言うのに。笑
いくらリハビリとは言え、ノーブラで訓練室に入るなんて、どうにかなんないんっすか笑
いや、もう私の胸が小さい事くらい見りゃわかるけどさ、でもちょっとでもマシに見せれるモンなら見せたいってのがオンナゴコロってやつでしょう
「なんとかなりませんかねぇ・・・?」(懇願)笑
『そうそう、あの研修会に着てきてたタンクトップ、あれ押しやすかったのよねぇ。あれはどうなってたの?』
「えっと。。。」
1.5m先には癒し系P.T.がいる。ちょっとちょっと、これ以上こんな話をこの距離でせねばならんのか??苦笑
「ユニクロのアレみたいな・・・(私のはユニクロじゃないけど)中についてるんです(カップが)」
はしょれる(省ける)ところははしょりまくる女だからそこはわかってよね笑
さすがはN先生この2言でわかってくれましたww
『あ、なるほど。あれがベストなんだけど。次からあれにしてくれる?寒くなってきたら・・・・んーまた考えるわ笑』
問題は、そのタンクトップを今どこに置いたかわからない
新しいのを買おうにも、なかなか合うのがない。(Sサイズがあまりないのだ・・・かなしいことに)
しかもああいうのって普通のタンクトップやキャミと同じでMとかLとかアバウトなサイズだからねぇ・・・。
あぁ、どうしよう。自分のこのガリ痩せ体型が憎らしい。しかも肩幅や下半身はそれなりに太いのに、上半身の腹筋は割れ、あばらも浮いてるほど痩せているなんて、やっぱり憎らしい体型である。そのせいでタンクトップひとつ買うのにも、これほどあれこれ悩まねばならない。
やっぱり筋肉の使い方が偏っているせいなんだろうから、それが改善されればちょっとはマシなんだろうけどねぇ・・・とほほ苦笑
前述のような真剣な事を考えねばならないと思えば、こんな至極アホらしい話で悩まなければならない事もあったりする・・・。
でも、このガリ痩せ体型のおかげで、立位や歩行などと言ったことが大きな負担もなく出来てるってのもあるから憎むべきばかりではないけど・・・(現に身体機能維持のために減量するように言われるクランケも多い)
にゃーーーーーどうしよう。。なんで私だけ下着禁止令なのーーーーーーーーー笑
ぎゃぼーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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