Think&Said to Myself
日々の日記と思いをミク●ィより赤裸々に(笑)綴りますw
ねじ込んだ感情のゆくえ
『辛いときは、辛い顔をしなさい』
ハッとさせられた。
ドラマ『グッドライフ』で反町隆史演じる大地が、白血病と闘う、その息子・羽雲に言った台詞である。
その瞬間、気がついた。 私も羽雲と同じくらい年齢のとき、誰かにそういう言葉を求めていたということを。。
幼い頃のことを思い出すことが増えた。時折、過去の断片がフラッシュバックする。そのほとんどがいい思い出ではない。
そのとき感じた恐怖や理不尽さ、満たされなさを冷静に分析できる年齢になった今、当時かけてほしかった言葉を脳内で反芻し、自分の癒しに繋げることがある。
それで完全に癒えるかと言えば、到底そんなことはないけれど、それでも何もしないよりはましだろう、きっと。。
何ヶ月にも渡る入院生活。
『歩きやすくなる』と信じて我慢したゴツいギプス。
そしてそれを外すときの医療用ドリルの耳を劈くような音。
知らない顔ばかりの冷たい白衣に周りを取り囲まれ、体を押さえられ、耳を塞ぎたくなる音が響く。
終始泣きもせず処置室を出ても、母はにこりともしなかったこと。
いやな音も、いたいギプスもがまんしたよ。えらかったやろ?
それでも筋肉や関節は柔らかくならず、母は言った。『やっぱりあかんなぁ』
たくさんの声にならない思いが死んでいく。
母がその思いに応えてくれることはない。ただ、結果だけ。
振り返れば、たくさんの必要のない我慢をしてきたなぁ・・と思う。
それに今気づけただけでも救いなのかもしれない。
闘病生活の中では、我慢を強いられる。
当然、我慢はしなくてはいけないし、求められる。
でも、近しい存在の人には感情をめいっぱい吐き出すことは許されていいと思うのだ。
痛いときに「痛い」と言う事。
怖いときに「怖い」と言う事。
しんどいときに「しんどい」と言う事。
がんばったことを認めてもらうこと。
泣きたい時に泣く事。
問題なのは、これらばかりして、すべき治療をしようとしないことだけれど、そうではなくて、治療を受けるのならば、「痛い」と言いながら受けたって、何も言わずじっと気持ちを押し込めて受けたって、治療後の体の状態は同じなのである。だったら、その時感じたことを吐き出して受け止めてもらった方が、精神衛生的にはずっといい。
我慢しなさいって言うのは、本当は良くないな。
痛みは我慢しなければいけないけれど、痛いときには「痛い」って言ってもいいんだって言うべきだ。
多くの闘病生活をする子どもは、我慢強い。
あるいは我慢強くなっていく。
でも親とかにはその時感じたことを素直に表現していいのだと言う事を周りはわからせてやるべきだ。
『我慢しなさい』
『聞き分けの良い子になりなさい』
『だだをこねるんじゃないの』
『我慢しないとここ(病院)に置いていくよ』
上から抑え込んで、それでも言う事を利かなければ容赦なくぶって、私は貴女に「痛い」「怖い」というのをやめた。
貴女はそれで満足した。
いつの日も、「痛いから、やめる」とは言ったことはなかったけど、貴女はその違いはわかってなかったんだろうな。
ただ共感してくれればよかった。
でも、そんな我慢、しなくてよかったやん。ねぇ?
今の私が、記憶の中の私に言ってやれるのは「頑張った」「偉かった」という労いの言葉だけだ。
それがもどかしくてならない。
でも、今気づけてよかった。自分は、自分の子どもの前で、母の二の舞を踏まずに済む。
子どもに本音をひた隠しにされる親は、実にかなしいから。
些細なTVの中の一言にも、大きな気付きがあるものだ。。
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詩を創るのが趣味。でも最近は忙しくてなかなか創作できません。
夕暮れの空が大好きですww
良い空があれば撮り貯めてますが、キレイに撮れないのがなやみ;
このブログでは日常や好きな音楽、本のレビューを綴ります☆徒然なる独り言にお付き合い下さい♪
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