ひとの手

その口から思わず漏れた苦笑。
原因は言わなくてもわかる。

『今日はまた・・・えらいもん連れてきましたね・・』

「でしょもうキツくてキツくて・・・』


コリのことだ。もうコリなんてレベルじゃない気がする。

私が色んなモノを擬人化するせいで合してくれているのか元からなのかわからないけど、行きつけのマッサージのスタッフさんもコリを擬人化する。

『うーん・・・はははｗ　何したんですか？』

何も特に変わったことはしてないんだけどな～。
前日は痛すぎて肩が上がらず、黒板に字を書くのも一苦労だった。


今年お隣さんの席になったキャラ強烈なおばちゃん・・・んー誰さんて呼ぼうかな。。
今年私端っこやし、隣ひとりしかいーひんからふつうにお隣さんて書くわ。

ま、とにかく彼女も最近、整体かマッサージに通おうかなんて言っている。

『もうね、家のマッサージチェア毎日乗ってんだけどぉ、コリが取れなくって』
「ですよねー　ってか、マッサージチェアとかあるんですか今度風呂上りにこっそり先生ん家行こうかな」笑
『バスローブ姿のあんたおったらびっくりすんで』
「(えバスローブ苦笑)　いや、おってもスウェットっす・笑」


時々からだのメンテしてやらないとね。やってらんない。ほんとに体をよく使う仕事だもん。


私もTVの通販なんかで時々紹介される首や背中を揉んでくれる機械、買おうかなって考えたことは１度や２度じゃないし、１度は電話番号までメモってしまったほど。

結局、今急いで8000円出して買う代物なのか、といつも思って注文しないんだけどねｗ


でも、と思う。
やっぱりマッサージに行って癒されるのは、単にコリがほぐれるだけじゃなくって、その間の些細な会話とか、あとはやっぱり人の手のあたたかさが一番大きいんだろうな。


どれだけ機械が優秀で、人のやることすべてこなせるようになったとしても、落ち込んでいるときに冷たい金属の手で握られたいと思わないし。

やっぱりどれだけ時代が便利になっても、人の手にかなわないものってあるよねぇ