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Think&Said to Myself

日々の日記と思いをミク●ィより赤裸々に(笑)綴りますw

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溢れるほどの達成感と寂しさ

もう、あの休み時間に流れるよくわからないクラシックも、そうそう耳にすることはない。やがては過去のものになっていく。どんな物事も。それがよろこびでもかなしみでも。


去る火曜日。秋晴れの絶好のコンディションう~ん、卒検日和


今日で最後になるかもしれない。そんな感傷と、試験への緊張の入り混じったよくわからない感情が私の中を渦巻いたままバスを待った。

教習所の名前がでかでかと乗った大型のワゴン車。これに乗るのも・・・。。


「おはようございまぁーす」

「はぃ。おはよう」


そう返す運転手は、私が卒検を受けることを知らない。



教習所に行くようになって、意識が変わった。

それまでは自転車に乗っているときや歩いているときは、何となく「車は絶対よけてくれる」と「絶対」に確かな根拠はないのに、そう信じ込んでいた。でも実際、自分が路上を走ってみれば、その「絶対」はもろくも崩れ去った。

今まで道路をチャリで横断するときは車やバイクのエンジン音がするかしないかでさっとハンドルを切っていた。
でも、車を運転するときの影響だろうか。最近チャリの進路変更でも斜め後方を目視してしまう・笑


教習所についてコースを確認すると、路上&自主経路は比較的自分の慣れた道でほっとしたが、所内コースが縦列駐車


まぢでぇぇ~ん


でも当たってしまったものは仕方がない。結果がどうあれ全力を尽くすだけだ。みきわめの時に当たったH教官の言葉を思い出す。

『縦列も方変もぎこちないけどできてるし、大丈夫やと思うよー。指導員はみんな受からしたろ思てんねんから落ち着いていつもどおりに運転したら・・・・』


このH教官、学科では度々お世話になったけど、技能はこの2段階のみきわめが初めて。それなのに私の名前と顔を知っている。


検定の説明に現れた教官は私が仮免試験に落ちたときに検定員だったおじさん。。。


今日検定員がこのおじさんなら終わったな・・・



ところが、運とはどう転ぶかわからない。

私の名前を呼んだのは、私の大好きなU教官だったからだ。

年齢は50くらい。さんまとビールと柴犬が似合いそうな素朴なおっちゃん。このU教官、1段階で何回か当たっていて、教え方もわかりやすいので2段階でも当たってほしいなぁ~と思っていたのに、一度も当たらないままだった。このまま卒業してしまうのは残念だなと思っていたので、U教官が検定員だと知ったときはその日の運をすべて引き寄せたような気がした。
そして実際、このU教官に最後の最後まで救われることになる


桂小枝をもう少しシャッキリさせたような(笑)はなし方は今日も健在なU教官。

「ふぅ」と何度も息をつく私を見て、「いつもどおりに丁寧に運転しぃや~」と笑顔でいう教官。やっぱおっちゃん癒しオーラ満載。



H教官の言うとおり「受からしたろと思てる」のがひしひしと伝わってくる検定であった。

最初のピンチは、交通量の多い片側二車線の環状道路で起こった。
私の前に検定をしていた人が、ブレーキを一気に踏み込みすぎるのでガクッと停止時のショックが大きかった。結構後ろに乗ってる身としてはツラいものがあったので、私は殊更気をつけて一気にブレーキを踏み込まなくていい運転を心がけていた。

ところが、その環状道路で予想外にブレーキの効きが甘く、思った場所で停止しない。自分が先頭ならともかく、前車は高級車。おまけに信号は赤。車間距離は私の意に反し、徐々に短くなっていく。

やばい、このままだと当たる


ふと左に目線を向けたら、まさにU教官の右足が補助ブレーキの上に移動するところだった。踏む構えだけしてじっとそのままでいる。停止時のショックがどうの。。。なんて言っていられない。ぐっと踏み込んだ。

効きが甘かったブレーキが、さっとかかる。停止したのは、前車の30cm後ろ。見た目的に車間距離はないに等しい。前の人から見たら、渋滞でもないのに詰められて嫌がらせかと思っているかもしれない。まさに「ごっつん」の一秒手前。

車が完全に停止したことを確かめて、再び補助ブレーキに目線を移した。U教官がブレーキの上で構えた足が床に下ろされようとしているところだった。その右足は心なしかほっとしているようにも見えた。

検定員がハンドル操作やブレーキの補助をしたら、その場で不合格・検定中止だから、ギリギリのところまで粘ってくれたのだろう。もうこれ以上はないというギリギリまで。

声を殺して安堵のため息を吐いた。U教官ありがとう。

あの位置で、粘るのは私の運転を信じてくれていた証拠でもあると思う。「こいつは必ず停まる」と思わなければ、早々と危険を察知した段階で踏んでいるだろう。

安心感ではピカイチのF澤教官が検定員だったら、まさにこの場所で私の検定は終わっていただろう。F澤教官、安心感はあるが、やたら少しの事で補助をする。心配しなくてもブレーキ踏むっつうのと思うことも教習中何度かあった・笑 まぁその早い補助が安心感にもつながっているんだけれど。



駐車措置の課題は二回。一つ目は路上で自主経路を設定する際。ここではエンジンは切らない。5分以内だから「停止措置」と言ってもいいだろう。
二度目は教習所の裏門付近。交通量も少ないので、きちんと車を停めて後方の安全を確認して車を降りるところまで。

停止措置のとき、道路の左端にきっちり寄せる私に、U教官は「もぉもぉもぉ無理せんでええ無理せんでええ

ブレーキのときはあんなに粘ってくれはったのに、なんでここでビビるんでしょう・・・。私、道路端への停車得意なのよ歩道の段にぶつかったり乗り上げたりしないわよ・・・。笑


救われた二度目。それは裏門付近での駐車措置のとき。縁石を踏まずに停車できたことで安堵がいっぱいで、エンジンをかけたまま降車しようとした私に数々のヒントを出し、エンジンを切るよう仕向けるものの、教官の意図に反し、私は気づかない

最後はエンジンを切ってないことを教えてくれたけど、これが「助言」になるのかは微妙になるところだ。検定員が口頭で助言をしても検定は中止になる。

だからその日は、いつもなら「ほれ、今いこーーー」とか言われてやっとやっていた車線変更ももちろん自力。

まぁでも車に「運転免許検定中」ってデカデカと看板つけてるから、合図出せばすんなり譲ってくれたりして進変しやすかった親切をありがとう

 

ニガテな縦列駐車をひぃひぃ言いながら終えたはいいものの、当初の位置だと結構点が引かれるとこだったようで・・・、

U教官、助手席から降り、車の周りをぐるーーーっと回る。


「めぐさんねぇ~そのままもうちょい下がって」


びくびくしながら下がる下がる・・・。。「うん、それくらいでええわ」


はぁ

意図的には「助言」の筈なのに、それをいかにも「指示」口調で言う。U教官最高


*検定のルール*
●検定員の「指示」には必ず従う。


何度も救われた。その一度が欠けても合格していたかわからない。まぁでも、余程危ないことをしなければ、合否なんて検定員のさじ加減1つとも言える。

特にU教官は、1段階でなかなか慣れない手動運転装置にてこずる私に、ここはこうする方が運転しやすいんじゃないか・・・と数々のアドバイスをくれた。そのおかげで私の運転のしやすさはぐっと上がり、技能の技術向上にも繋がった。


ほんとうにU教官には感謝してもし尽くせないほどだ




結果は一発合格。ありがとう技能検定員の欄にU教官のサイン入りの卒業証明書が今手元にある。案外達筆だ。くそぉ、最後まで好感度維持やな、おっちゃん
教習所の制服の水色のシャツの袖をまくったところから覗く、無駄のない日焼けした腕とハンドルのコントラストも最高なのよん笑   色んな教官がいるけれど、最後まで「めぐさんの好きな教官NO1」の座は死守しはりましたね素敵なおっちゃんでしたww


U教官から卒業証明書もらえて嬉しい


もうすっかり顔なじみになったバスの運転手さんたちも、口々に「頑張ったな」と言ってくれて、ほんまこの教習所でよかったなって再確認した日だった。w


すがすがしい達成感と、胸いっぱいの寂しさを乗せて最後の送迎バスに乗り込む。


ありがとうございました。貴方達を忘れません。

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