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Think&Said to Myself

日々の日記と思いをミク●ィより赤裸々に(笑)綴りますw

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3.3~Old soldiers never die, Just fade away~

なぜだろう。
今頃泣けてくる。



2月末付で、3年3ヶ月勤めた塾を退社した。

契約解約届に捺印をしても、どこか他人事で・・・
生徒に「今日で最後です」と告げても現実味はちっともなく・・・


それくらいピンと来ないことだった。週に何度かココに来ることが私の中ですっかり当たり前になってしまっていた。



3月に入って、塾に行った。私物の整理をしに。


生徒のいない時間にしようと思ったのに、思いがけずいく前に寄った百貨店で色々なものに目移りしてしまい(買ったのはお菓子だけだけれど)生徒が来てからになってしまった。


未記入の報告書を書き終え、通勤費の申請用紙を提出。




そして、毎回毎回使っていた名札と講師手帳を返した。


心のどこかの何かが剥がれたような気分。でも意外と冷静だった。引き出しに入れていた私物もすべてさらった。


空っぽになった引き出しは、思っていたより大きかった。

また別の誰かが、この引き出しを使うのだ。




非常に濃い3年間。大学生活で、学校以外に非常に大きな位置を占めていた。持った生徒を振り返る。振り返りながら無我夢中でSNSの日記を書いていたら、なぜか今頃泣けてきた。


一番初めに持った、KさんとTさん。

Kさんはボーイッシュで活発な子で、単語がなかなか覚えられなくて入塾時の定期テストの点数は35点。

Tさんはおとなしめのふんわりとした、でも芯は凛としたかわいい女の子で、同じくテストは悲惨だった。



私は2人に、まず学校の内容をしっかり理解させることが大事だと感じ、教科書内容の予習を塾でさせた。そして授業中はポイントだけを書けばいいようにして先生の説明を聞く時間を増やせるようにした。
その次の時間にはそこの復習をし、単語テストを行った。そして次の時間の予習。

塾から与えられたテキストは、他の生徒ほど多くは使わなかった。本人がどうしても理解できてなくて演習が必要なときと、テスト前にだけ使用した。


その頃の私はまだ英語も深く勉強していなくて、発音だって英語が苦手な人よりはうまい程度だったし、完全に落ちこぼれていた。私より偏差値が10も15も上の人ばかりに囲まれてふてくされていたのだった。


単語テストはスペルと意味を両方習得できるようにと、私が単語を読んで、その単語を書き取り意味も書く・・・という形式のものを実施していた。


私が「もっと勉強しよう」ってかせなと思うキッカケになったのはKさんのおかげだ。


テストで私がthinkと言ったら、Kさんは紙にsinkと書き取った。


間違っていたのは私のほう。thの発音をきちんとできていなかった。まだこの頃、thの発音を習得していなかったのだ。


sinkという単語を眺め、頭に岩が落ちたかのような衝撃を受けたものだった。

・・・・・これではあかん、と。



何はともあれ、Kさんはめきめき単語を覚え、文法を覚え、中学を卒業する頃、90点近い点数を取るようになっていた。「厳しい」と言われていた第一志望の高校にも見事に合格した。


Tさんは文系科目より、理系科目の方が得意で英語にいたってはなかなかのびなかった。間違えた単語を何十回と書かせるのを宿題にして少しは単語力も改善したけれど、同僚に「あの子は追い詰めてまうから、あんまり根ばっか詰めさせるのも・・・」と指摘され、ドキリとした。
この同僚、人の奥深くをいつも怖いほどよく見ている。


それからもなかなか成績は伸びなかったが、塾での学習態度はこちらが驚くほどいつも真剣。めちゃくちゃ集中していた。怠けているわけではないのに、成績を伸ばしてやれない自分に腹が立ったし、どうしたら理解してもらえるのだろうといつも頭を悩ませていた。

Mr.Smith works hard.を現在進行形に直せ、という問題で、Mr.Smithingと書いた彼女のセンスにウケるやら感心するやら・・・したこともあった。


そんな彼女も無事第一志望の高校に合格し、巣立っていった。

まだ覚えてくれているかな?
もう一度顔を見たかったな。



1:3という若干ハードな状況で臨んだ、Yさん・Hさん・Yさん。

中2だったYさんは、大人を信じられなくて、しばしば私に当り散らした。母親が成績第一主義で、しかも母子家庭で、仕事で忙しいせいもあってあまり構ってもらえなかったのだろう。その寂しさをどう表現していいかわからない・・・加えて、意地っ張りのその性格が災いして、なかなか素直に自分を表現できなかったようだ。


暴言を吐かれるのは当たり前。わからないというので、解説を作っていくと要らないと付き返された。テキストには油性マジックで落書きするし、テキストが使えないので控えのテキストをコピーしたのを渡すと、びりびりに破られた。


今ならそんな事、あんまり気にはしないけど、その頃の私にはその子の担当がストレスで、その子を見る日は胃薬が必要だった。

でもストレスであると同時に、その子の力になりたいという思いもすごく強かった。


私は判っている。反抗期なだけ。寂しいだけ。誰かに自分を見て欲しくて仕方ないのだ。


でも判っていても私は力になれなかった。


中3のYさんとHさんは、はじめ突如やってきた私にあまり好意的な態度ではなかったが、次第によく話をしてくれるようになり、高校に受かったときは「先生のおかげ」と言ってくれ、Hさんはホワイトボードにメッセージも残してくれていた。



B大学志望のIさんの指導には若干苦戦したが(私の不得意なテキストだったのだ。教えづらいテキストだった)
B大学でとどまっておくには些かもったいない成績だった。
Iさんは無事希望のB大学に合格した。


   続く

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