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Think&Said to Myself

日々の日記と思いをミク●ィより赤裸々に(笑)綴りますw

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微かに見えた光

今日は書きたいことが色々あるのだが、まずはCP関連から


先週の怪力師匠(笑)によるリハビリの後、言われた自主リハをほぼ毎日続けた。

まず、座って待っていた私に担当のN先生が「座ったときの姿勢の歪みがいつもより少ない」と言った。
自主リハの効果なのだろうか。


いつものように関節可動域を見る。N先生が目を丸くした。


「すごぉ~いいつもより軟らかいよ



これには私も驚いた。


先生が言う。


「私もあれがあんなに効くとは思ってなくて今まですすめてなかったんですけどね、K先生(師匠)に言われてやってもらったら、たった数分で足がゆるんでいきはるからね、びっくりして『なんでもっと早くさせないの!!』って叱られちゃいました笑」

「今までは筋肉がすごくかたくて、それをほぐすのだけで訓練が終わってたんですけど、家での訓練である程度筋肉がゆるんでる状態をキープできたら、それに費やす時間を減らして他の訓練をすることもできるから、是非続けてみて」



自分でやると、どうしても自分の体に負荷をかけにくいから効いているのかどうか不安だったが、ちょっとでも確実に効果は出てきているらしい。
専門家が驚くのだから、間違いないのだろう。


いつまで教師ができるのか。今までそればかりに捉われていたけれど少し先が見据えられそうな気がした。


「あのリハビリの後ね~このへんが次の日になっても痛くってー。連休明けのHRで思わずネタにしましたよ『いやうにてんてんのついたような声が出るねんーーー』って」


P.T.爆笑w


「確かに、「う」って言ってるーっと思ったけど、アレって痛いの??」


・・・え?自分らのやってることが痛いことなんやって知らないの?

思わず心がぽかんと口を開けた。わからないんだ・・・。


すぐ気を取り直し、笑顔を作る。


「めーーーっちゃ痛いですよちょうど、お腹を鷲掴みにして捻りあげられたみたいな痛さです」


へぇぇーーーっと感心するP.T.



わかっていると思っていたけど。。。

少し心の風穴が音をたてた。



P.T.同士で患者役になり合ったりもして練習することもあるようだから、てっきりどんな感覚がするのか知っているものと思っていた。勿論、師匠の力の入れ方がものすごかったというのもあるが、あの表情を見れば痛みがする、くらいのことはわかるだろう。

それとも皆、師匠の手元や私の変化を追うのに夢中で、私の表情になど気を配る余裕はなかったのだろうか。



ふと、思った。

癒し系P.T.ならどうだろう。わかっていただろうか。目で室内を追うが姿はない。今週は欠勤日のようだった。
内心、私の心が肩を落とすのに気がついて、また嫌悪感が走る。


恋愛感情ではないと知っているでしょう。
そんな思いをいだいてもダメとわかっているでしょう。

先生には『理解者』でいてほしいだけ。それ以上ではない。


わかっているのに、何故こんなに落胆するのよ。
姿がないというだけで。。




私は常日頃、医療従事者はもっとクランケの痛みを汲み取るべきなんじゃないかと思う。


もちろん自身が健康であれば、なかなか病気や障がいに苦しむ人の気持ちに共感しにくいだろう。
でも最大限、その気持ちを想像する、想像しようとする・・そういう姿勢は持ち続けて欲しいと思うのだ。


どんな時に不安を感じ、どんな時に絶望し、どんな時に痛みを感じ、どんな思いがするのか。
どんな瞬間に喜びや嬉しさを感じるのか。


そういうことに敏感であってほしいのだ。

いちいち一人ひとりのクランケに入れ込んでいては自身が潰れてしまう・・・そんな側面もあるだろうからどこで折り合いを付けるのかが難しいけれど・・・



今までそんなに大勢のP.T.と出会ってきたわけではないから、そういうことに自分自身も鈍感だったけれど、それを考えるようになったのは大学2回生のときだ。



はじめ、地元で受けていたのと同じボバース法というリハビリが受けられる施設ということで、I市にあるリハビリセンターを紹介されていた。
言われるがまま、そこの戸を叩いたのだが、そこで応対をしてくれた若いP.T.は、

「ここまで電車で来たのぉ~すごぉい!偉いね」とまるで小学生に話すように私に話しかけたのだ。初対面の瞬間に、一気に気分が害された。


当時、私は自分のCPに対する知識も、リハビリ(理学療法)にはボイターとボバースという二種類があることさえ知らなかった。
出てきた院長に、

「地元でどっちのリハビリをしてたかさえ知らんの?話にならんな・・・大学も行ってる、アルバイトもすることができてる。これ以上どうしたいの?あとは自分でメンテ(体の)してもらうしかないよ。メンテの仕方の指導だけ入れといたら。・・・ウチね、法律の改正で、6ヶ月しか保険効かなくなってん。なんでか知ってる?6ヶ月以上P.T.しても効果の表れへん人はやっても無駄ってこと。ひどい話でしょう(ほんまにそう思ってんか??)だからね、今住んでるとこからも近いこの病院、紹介しますよ。今から電話だけ入れるから。アポとかは自分でして」


土地勘のない中、雨もしとしと降る中、わざわざ乗りなれない路線とタクシーを乗り継いで来た結果がこれだった。。

見捨てられるのだ、と思った。冬の寒さが心細さに拍車をかけた。


帰りのタクシーが来るまでの間、その病院に電話をかけてもらい、ある程度の経緯を説明する。

おそらく声の感じから事務の人だったと思うが、声の質が似ているので事務か癒し系P.T.かは今となっては判断がつかない。


『大丈夫ですよちょうど産休を取っていた先生がもうすぐ復帰するので、その先生に担当してもらいましょう。実際にP.T.を受ける前に診察を受けてもらわないといけないんやけど、大学とかバイトとかあるだろうけど、この日はどうですか??』


すごく親身になって聞いてくれたのだ。それが今の病院との出会い。すごく安心したのを覚えている。
まさに捨てる神あれば拾う神ありだ。

そしてボイター法との出会いでもあった。



「自分の受けてきたリハビリの説明さえ出来ない。話にならない」といわれたのには余程カチンと来て悔しくて、その日から、紹介された今の病院に行くまでの間、地元のP.T.に色々尋ねたり、ネットで検索したり、紀伊國屋書店に赴いては、素人がかじれる限りの医学書を読み漁った(立ち読み)。

私がブログで紹介しているようなことが書けるようになったのもこれがキッカケ。


それでもまだまだわからない事が多い私が、相手からしてみればしょうもない質問をしても快く答えてくれる。
そういう病院だった。


ついこの間、Y先生に「はじめは●●(病院名)を紹介されていたが、保険の関係で断られた」と概要をはしょりにはしょりまくって話したら、


「え?あそこって、そんなんあったっけ??聞いたことないで。ここと同じ民間やから、負担率もそない変わらんし。。・・・・なんでやろな?おかしいなー・・・」


絶対保険を言い訳にしたたらいまわしだ、と確証したけど、結果的に、I市の病院からたらい回されてよかったかな、と思う


きっとそこにいたなら、将来への不安も口にできなかったろうし、相談をすることさえなかっただろう。



私が就職と共に家から近いところにリハビリ先を変えなかったのも、表向きの理由は「近いところに受け入れる空きがない」だが、本当は「理解してくれるP.T.がいる」のと「S市が好きだから」である



たとえ家から5分のところでも、自分を理解してくれないP.T.のいるような場所なら、行きたくない。
それが本音。

技術ももちろん大事だけれど、クランケの心に寄り添える医療従事者であることはもっと大事。


ブチ当たった壁に、一緒にどうしたらいいのか考えてくれる。
クランケの立場になってものを考えてくれる。
日々立ちはだかる様々な辛さに時に一緒に悲しみ、時に笑い飛ばして何でもないことにしてくれる。


そういう信頼できるP,T,がいる。交通費が掛かろうが遠かろうが、それが最優先

私のように何十年もリハビリを継続しないといけない者ならなおさら。


1年半ぶりに浴槽をまたげるようになったのも、報告したらすごく喜んでくれたし



自分の力で悪化を少しでも抑えることが出来、それを喜んでくれるP.T.がいる。


私の先に少し光が見えた。
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