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Think&Said to Myself

日々の日記と思いをミク●ィより赤裸々に(笑)綴りますw

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曖昧な微笑の裏側

私の生活に音楽は必要不可欠なもののようだ。

3日、何も聴かずに過ごしたら軽く胃腸の調子が悪くなった。ストレスのせいもあるのかもしれない。
軽いストレス時は音楽を聴くといい解消になるのだが、それも超えると音楽を欲さなくなる。


JOEやBrianの甘い歌声に浸りながら、ぼんやりと物思いに耽っていた。




「今はあの頃とちがって、自分の体の事もわかって(受け容れて)いるでしょう?」

P.T.は無邪気に言う。本当に屈託なく。それに対し、私は曖昧な微笑を浮かべていた。


あなた達にとって、何人もの患者を相手にし、何例という症例を目にし、私のようなものはさほど珍しくないのかもしれない。
でも、私にとっては1回1回直面する症状やそれに相対する時の感情が、初めてのものだ。


あなた達にとっては何百回目かもしれなくても、私には常に1回目だ。



それを呑みこむのが容易いことと、貴女はお思いなのですか。。。





勿論、受け容れた方が、呑み込んだ方が、その過程は苦しいけれど、その後は楽だ。
でも一旦受け容れてしまったら、それ以上の状況は永遠に生まれないんじゃない?



でも、いつまでも受け容れないでいれば、それは自分を追い詰める。




私はどうすればいい?どっちを選べばいい??



抗いたくなったの。神様に逆らってみたくなったの。



だって、私は春から教師なのよ。私の思い描く理想の先生というのは、元気に走っていたいし、常に活発でいたい。
小学校ではないから休み時間の度に校庭や運動場で一緒に遊ぶ・・・なんてことはしないけど、それでも時々はジャージに履き替えた意味が充分あるくらい生徒の輪の中にいたい。
ただ、服を汚さないためのジャージではありたくない。。


届いたばかりのadidasのジャージを眺めていたら、どうしようもなくそんな思いに駆られた。


私は、教師として生きたいから。常に。





手術の説明がP.T.からなされた。

30歳までにオペしないと効果がないらしい。あと7年か。



思ったよりもゴツい器具だった。足の3箇所に穴を開け、(開けられるところを想像したら、怖い)そこに長いボルトをピアスのように貫通させて矯正器具を固定する。


整形外科医は「ニッカボッカ履きゃ・・・」なんて言っていたが、本当にニッカボッカしか履くものがない。


でなけりゃスカート。バギーパンツでさえ縫い目が裂けそうだ。パジャマも一般的なものは無理そう。ワンピース型のネグリジェみたいなものでないと履けそうにない。


考えてみたのだが、下着はどうやって着替えるんだろう?足から通さなきゃ履けないではないか。


小さい子のパンツみたいにゴムで伸縮自在・・・というわけにもいかない。もう、いい大人だ。
普段はともかく、生理中なんて大変極まりなさそうやん・・・などと、現実的な心配事が次々と沸く。
そして冷静に下着の心配なんてしている自分に気づき可笑しくなる。


お風呂は足にラップとか巻いて入る羽目になるんだろうか。足に3箇所も穴が開いた状態では、清潔な風呂でさえ、些細な雑菌が万病の元だ。。


医者は骨さえくっつけば、器具がついたまま仕事に行ってもらっても一向に構わない・・・と言ったが、器具の写真を見ながら、今の私にはこれをつけたまま電車やバスに乗る勇気はないと思った。



でも少しでも長く自力で歩けるなら、手段は選べない。今や私は、多少の代償を負っても、自分の足でできるだけ長く歩きたかった。






教職員人事課のYさんから、2度目の電話があった。


Yさんとは、私が赴任するに当たって配慮すべき事等を面談して話していた。


1、2年前なら自信を持って「できます」「大丈夫です」と言えていた筈の数々。それが今は「今のところ大丈夫です」という心もとない返事しかできない。

悔しい。私は教師で居たいのに。ずっとずっと・・・。


Yさんの「定年まで働いてほしい」という言葉は無条件に心の底から嬉しかった。けれど、私の心にはいつも嬉しさと共に、暗い影が同居している。


影に向かって言ってやりたくなる。


何よ、あんたなんか怖くない。私は子どもらのためにどこまでだって頑張るんだから。
子どもにとっていい先生でいるためなら、何だってするんだから。
あんたなんかに、負けはしないんだから。


負けは、しないんだから。



今の私がいちばん怖いのは、私が教師でいられなくなる日が来ることだ。


そんな日、来ないでほしい。



だって、この仕事は私の生きがいだから。



就活をして、色んな業種、色んな会社の話を聞いた。多少、魅力的だと思う会社もあった。でも、そこで定年まで働くビジョンが見えなかった。きっと、結婚とか出産とか、そんな節目を迎えたら去るんだろう。それが容易に想像がついた。



でも、どんなことがあっても決して辞めたくない。そう思える教師という仕事。


大学に入り、教職の授業の中で憧れでは済まされない話を聞いて、教師を志すのをやめていく同期もいた。そんな中、私の志は濃くなった。

塾のバイトを初め、手のかかる生徒にもそうでない生徒にもいっぱい出逢ったけれど、そんな子らに出会えば出会うほど、ますます私は教師しかない、と確信した。


大学時代、様々なことを経験したけれど、大学生活の最終目標は教師になることで、それ以下では決してない。




心の深淵を覗いては言ってやる。


何よ、負けたりしないんだから。あんたなんかに負けはしないんだから。


私はそれが少し強がりであることを知っている。



でもそれは同時に哀願にも似た強い願いだった。




負けたくない。
負けたくない。


教師でいたい。
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