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Think&Said to Myself

日々の日記と思いをミク●ィより赤裸々に(笑)綴りますw

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伸ばした手、受け止められた心

この夏休み、頚損で重度の後遺症を抱えた元中学校教諭の手記を読んだ。
その中に『「助けて」と言えば、助けてくれるんだということを知りました』と言うような1文があった。
今その本が近くにないので、正確な文章はわからないけれど・・・

それを今日、実感した・・・んです
明日の教材を作る(図工が苦手だと中学校教師はツラいよ・・・苦笑)のをしばし、休憩して、忘れないうちに書き留めておきたい。





数時間前、例によってCPの辛さをつらつらと吐露している日記を書いていて、ふと、どうしようもなくなった。
いよいよ、明日からの激務に耐えられる自信がなくて、不安で不安で仕方なくなった

キッカケは甦った副担の言葉。

『(生徒に)「元気ないなぁ」って言ってるけどね先生、やっぱりまずは先生自身が元気を出さないと、子どもたちもついて来ないと思うんです。私たちにもそりゃ色々あるし、私も学校へ来る道すがら車の中で大泣きしてきたこともあったけどね、やっぱり子どもの前でそれは出せないし。子どもたちには関係のないことだからね』


私だって、出来損ないとは言え、一応教師の端くれ。
そんな事は百も承知だし、しんどいながらも私も無理にテンションを上げてがんばっていたつもりだった。

でも、出来ていなかったらしい。彼女の水準が高いのかもしれないが。高いに越したことはない。


しかし今の私にはこれが精一杯だった。
そして、今以上を求められた。   出来ていないから当然かもしれない。
部下の至らぬ点を指摘するのは上司の当然の役目だから、彼女は正しいことをした。


でも、ぷつんと糸が切れた。

「はい、わかりました、頑張ります」と貼り付けた笑顔で答え、トイレへ直行した。 

別に泣きたかったわけではない。ただ、そのまま彼女を見ているのが辛かった。
用を足すでもなく、ぼーっと座り込んでいた。泣く気力もその時なかった。


明日からもっともっと頑張らないと
認めてもらえるようにもっともっと頑張らないと

でも糸の切れた心と体が、そういう「頑張らないと」について行けない事は、私がよくわかっていた。
背中の痛みもずっとある。


胸の奥がずん、と重くなった。どうしていいかわかんないよ。。。



今回のことは体と心、両方が相関して起こっている。

副担からの期待と重圧だけなら、まだ大丈夫だった。
二次障害の悪化だけなら、まだ大丈夫だった。

両方同時に来たから堪えた。

職場に相談できる人がいれば、まだマシだったかもしれない。打ち明けようかと思った先生もいた。
しかし、打ち明けよう、聞いてもらおうと思ったその日、タイミング悪く、その先生は忌引き休暇を取った。


誰にも言えないのが、辛い状況に拍車を掛けた。


無責任だと思いながら、明日は休もうかとも考えた。(体がしんどいのは事実だし)


でも、無意識に子どもの顔が浮かぶのだ。


今までもそうだった。

死にたいと思ったときも、私が自殺などしたら子どもの心に傷が残るかもしれない、という思いがよぎった。
TVのニュースなんかでよくある『・・・教育委員会はSC(スクールカウンセラー)を派遣して、生徒たちの心のケアに全力であたるとしています』なんていうキャスターの声がリフレインする。

私は無能な教師だが、それでも担任が自殺などしたら、多感な時期の彼らにはショックが残るだろう。
子どもの心に私が傷を作ってどうするのだ・・・と思った。

もちろん死ぬのが怖いというのも大前提だが


辞めたいと思ったときも、慕ってくれていた子らの顔が浮かび、半ばで辞めたらあの子たちは『見捨てられた』と思うだろうか、という思いがよぎった。


休職したいと思ったときも・・・。。。


脳裏に無意識に、受け持ちの子らの顔が浮かぶのだ。

別の意味で辛かった。

大変でも、辛くても、こんなんじゃ行くしかないじゃないか、と。


無能でも役立たずでもろくでなしでも、やはり私は教師なのだ。
「会いたい」と思ってしまうのだ、生徒に。


こんな思いをするのは初めてだった。



でも「頑張らないと」と「頑張れないよ」が私の中で喧嘩している。でもって、「頑張れないよ」が勝ちそうだ・・・。
にっちもさっちも行かなくなった。


発作的にデスクから離れ、ベッドの上のケータイに手が伸びる。

誰に掛けよう??


真っ先に浮かんだのが、担当のN先生。しかし躊躇った。

躊躇って、地元のP.T.に掛けた。
しかし今までと違うのは、担当のN先生に掛けたいと心の奥で尚も思っているということだった。
これもまた初めてのことで戸惑った。

結局、地元のP.T.は忙しいのか電話に出なかった。
結果的に、出ないでいてくれたことが今日は良い方へ転がった。


無機質な機械音を繰り返す電話を切って、再びN先生の番号を呼び出す。
液晶に映る見慣れた名前をしばし、眺める。。


このとき22時前。
小さいお子さんのいる先生にとっては、少々電話するには遅い時間かと思った。

でも今日の私は切羽詰っていた。

深呼吸を3回。

もうひとりの自分が、
(あのなぁ、男に『好きです』って電話するわけじゃないんだよ・・・)と自分にツッコむ・笑


迷惑だと思われてもいい
これまた、自分の都合を最優先にした。これもなかなかあることでない。いつも人の顔色ばかり見るから。必要以上に。。


どりゃあぁぁぁぁぁ~~~キヨミズから飛び降りるゼっ(大げさ)


ピ。

プルルルル・・・


あぁ掛けちまった・・・後戻りできねぇ。。(だから告白するわけじゃないっつの笑)


どこぞの怠けた企業の受付にも見習わせてやりたい、と思ったほど、N先生・・2コールで電話に出る・笑

ぎゃぽ。。。出ちゃったょ、先生。。。(出て欲しいくせに)



「すいません、夜遅くに・・・めぐさんです・・・」


どぅわーーーーーーーーーーーーーーーーー(喋りたいことの塊たち)
だぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーー(涙)


「すいません・・・・」(←泣きすぎて言葉が続かなくなった)

先生の前で泣いたのなんて、これまた初めてだ。。


やっぱりもう、糸は切れていて、限界だったらしい。


「辞めたろかって思ってねー、でも、どないして車のローン払おうかとかね、奨学金どないして返すんとか思うとね、今度は休職したろ思ったんですけどね・・・」

死にたいと思ったことは伏せた。


「でも辞めたろ思っても、休んだろ思っても、子どもの顔が浮かぶんですよー私どうしたらいいんですかー

やっぱり教師の原動力は子どもらだ・・・
自分が自分の生徒たちに愛情を持てているのかどうかわからなくて、不安になることもあった。でも自分が心底しんどいときも浮かんでくるのだ。
だからやめたくても辞められなくて、休みたくても休めなくて、でもそれは幸せな苦しみだ、きっと。体や心に棲む苦しみとはまったく異質な。

ちょっとホッとしたよかった、私も教師なのだ、と。


『辞めるのが悪いことではないけどねー、結論を急がないでほしいねん。まったく向いてないわーって思うんやったら早よ辞めたらええ思うけどね、めぐさん、子どもも教えるんも好きでしょう?話聞いててもそう思うし。子どもの顔浮かぶんやったらね、もうちょっと続けて欲しい』


『就職したら、学生のときよりも体に負荷がかかるから、結構1年過ぎたあたりでガタっと来る人が多いのよ。でもめぐさんはそれが今出てきているのかもしれない。抜くとこ抜けるようになってきたら、また変わってくるかもしれないしね。今のままの速度で悪くなり続けるとは私は思ってないんやけど・・・』


『もし1日休んで楽になるなら休むことも勇気やでそれで何か言う人は言うかもしれんけど、裏で舌出しといたらええねん(笑)わかってくれはる人も絶対いてると思うからね。良い意味で「サボら」な続けられへん。私も子どもいてたら急に熱出すこともあるし、自分も体力あるほうじゃないから、迷惑掛けるときはいっぱいあるよー』


背中の痛みに関しては、
自主リハを真面目にやる。
マッサージ等に行く。
鎮痛剤を飲む。


鎮痛剤って、医者にかかるってことか、と思っていると・・・

『ううん~普通の頭痛とか生理痛とかの痛み止めで効くで』


なななななんと頭痛薬で背中の痛みが取れるんスか

『私も仕事で背中痛めたときに飲んだら治った』

実証済み



なかなか職場で自分の辛さを吐き出せない状況を判ってもらえた。電話して本当によかった

で、びっくりしたのが、何かの拍子に、
『私今43やねんけどね~』

え゛

「43先生43歳なんですかっ
『年齢、何回も言わないでよ・笑  高齢出産だったからねー』
「ぜんっぜん見えないです35、6歳やと思ってました」(ほんまに。)

じゃぁ、癒し系は何歳なのだろうという疑問が浮かぶ。先生よりは上な筈だから、40代後半から50代・・・。
最初の予想からだいぶ中年になってきた・・・
こりゃもう、2アウト満塁から3アウトだな・・・苦笑




そして、N先生は最後に、

『電話してくれてありがとう』


心がふっと軽くなった。憑き物が取れたなんていう感覚にも近いかも。
この瞬間の心の重さの変化を、適格な文章にできないのがもどかしい。

迷惑かも、迷惑かもってずっと思っていたのに、『ありがとう』って言ってくれた。


やっぱり、N先生最高

読んだ本の一節がまた甦った。
『「助けて」と言えば助けてくれるんだと・・・』

本当にそう。
勿論、世の中、伸ばした手を跳ね除ける人だっているだろう。
でも皆が皆、そういう人ばかりでない。「この人!」と思って伸ばせば、必ず握り返してくれる手はある。


先生は、きっといつだって受け止める用意は出来ていた。
でも私が伸ばさなかった。先生を信じ切れなくて。
頼るのがヘタなのも、バレてた人生の先輩をナメちゃイカンな・笑


重たいクランケだからと見捨てる人じゃない。誰が見たって判ること。
でも私は私に自信がなくて、見捨てられるかもと思い込んだ。。

ごめんなさい、今まで信じきることができなくて。。
先生のような本当に良いP.T.を信じ切れなかったなんて私が馬鹿だ。。



電話を切ったら、また涙が溢れて溢れて止まらなかった。
しかし、それは電話を掛ける前の涙とはまったく別な涙だった。

しんどいけど、明日(もう数時間後)からまたもう少し頑張ろう。
自分を本当に理解してくれる人がいるかいないか、たったひとりいるだけでも心の重さがまるで違う。

もう死にたいとは思わない。


きっと先生との付き合いは長くなる。
これからも宜しくお願いします


大泣きしたから、次に会うの照れくさいナ・・・笑


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