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Think&Said to Myself

日々の日記と思いをミク●ィより赤裸々に(笑)綴りますw

カテゴリー「恋愛♡」の記事一覧

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ズルい男

バイバイありがとーさよーうなら(それは『ズルイ女』)

この歌久しぶりに思い出した気がするわ。



もうっズルいよズルいよズルすぎるっ


『毎日見てます』なんて言うなこら



最近、通勤途中に逢えないなとしょげていたら、彼のほうが早く出勤するようになっただけのことらしい。

むーーーーーん


それにしても。


確かに彼の職場は私の職場への通り道だけど・・・見られているなんて露知らず・・・
気ぃ抜いて変顔してたり、顔や頭をボリボリと掻いていたりしたらもう最悪だ

まぁ滅多に信号も赤にならない区間なので、ハンドルを握っているからそんなことはないだろうけどw

「嘘ーーーもうーーー。気ぃ抜いて頭とか掻いてたらどうしよう・・・」



一応懸念は口にしてみる。笑


彼はふわっと優しい笑顔を作り、その懸念を否定した。



それにしても。。


なんてズルい言葉の選び方。


『見かけます』じゃなく、『見てます』。


彼の中でそれは『見かける』のと同義なのか。

それともその言葉通り、注意して見てくれていると思っていいのだろうか。



ちくしょうもうっまた臨界点、下げられてしまったよ。

どうしたらいいの、もう。
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君が好き

君を想って腫れた心に、桜井さんの歌詞が染み込んでいく。


ミスチルは中学時代から変わらずファンだ。頻繁に聴くとき、そうでないとき、むらは激しいけれど。それでも今も昔も変わらずに時折無性に聴きたくなる曲たち。


桜井さんの声は、傷ついた者にも、幸せで仕方のない者にも、絶望に打ちひしがれている者にも、希望に満ちている者にも、平等に優しい。 そして時にストイック。


最近、ミスチルの懐かしい曲を聴くことが増えた。


ひとつひとつの言の葉を、慈愛に満ちた声で歌い上げる桜井さんは素敵だ






いまだに事故の決着は着いていないが。。

『文作戦』だろうが、ド直球に直接!だろうが、いずれにせよ時間がない、と思う。

新年度はもう目の前。 4月から担任を持つことになれば、しばらくは彼の居る時間にそこを訪れることはできなくなる。
これはもう、代金の支払い云々なんて置いといて、ちゃっちゃと次の一歩を踏み出さねばならない。



そんな一握りの焦りを抱えて、彼に想いを馳せるとき。
このところ、そんな瞬間によく、ミスチルがある。



茜色の中のブルーが濃くなるとき。
そんな瞬間に滑り込んだら、列が出来るほど混んでいた。

あーぁ。
今日はきっとゆっくり話なんかできないんだろうなぁ

しかも、私がいつも決まって停める奥側のスペースは既に先客で埋まっていた。

思わずため息が漏れた。

手前側のスペースは、道路から近いので落ち着かないというのと、角度的に店内にいた場合に気付かれにくい・・という理由から滅多に停めないのだ。

でも空いているスペースがあるのに、わざわざ奥が空くのを待つのも変だし・・とテンション下がりっぱなしのまんま仕方なく空いているところに車を停めた。
ここのところの値段の高騰もため息の重さに拍車を掛ける。


いることはわかっていたが、何やら忙しそう。
案の定私がそこにいることにまったく気付いていない様子だった。



気付いてもらいたくて、一つ一つの作業をゆっくりゆっくりと。
別に汚れてもいないところもきれいに念入りに拭いてみる。

それでも、そんなに大きくない車だからお腹いっぱいになるのも早いし、窓拭きだってたかが知れている。

今日はダメかな

そう思って雑巾を返し、運転席のドアに手を掛け、最後に彼を一瞥したそのとき。
不意に顔を上げたその眼が私の車を捉えた気がした。

そのまま小走りでこちらに向かってくるのをはっきりとこちらも捉えていた。
でもかわいげのない私はその姿に気付かないフリをしてしまう。

『駆け寄りし  君の笑顔に  疲れ飛ぶ』

少し前に詠んだ心の一句。いつも変わらない。その姿に今日も胸を締め上げられる。


たまには私から『こんにちは』って言えよ。。
いつも思う。でも出来たためしがない。簡単なことなのにね


今日逢えたなら、言葉を交わすことができたなら、こんなことを話そう、あんなことを話そう・・
わずか数分の間に詰め込むべき話題を用意してきていたけれど。

あんなに気付いてもらいたかったくせに、
いざ目の前にしたら、話したかったことが頭からすべて飛んでいってしまったw

緊張・・?じゃないな。なんだろう。

結局どうでもいい、風邪が抜けなくてオッサンみたいな声で授業をしているだとか、よりによって好きな男の前でしなくていい話BEST5くらいに入る色気のない話ばっかり出てきて後悔の嵐。。。

なんでいつもこうなんだろうなぁ苦笑


しかももう、すべての用事を終えて帰る寸前だったので、超手持ち無沙汰。
もうすることないけど、あなたと喋りたいんです!!オーラを堂々と出せるほど、度胸もない


結局1分も話さないまま、車に乗り込んだ。


いつも行く末を見守っているまーち君。 まーち君もさぞかしイライラしているところだろう。笑


焦りがあるだけに、些細なこともうまく行かないともどかしく、そしてまた増幅する焦り。

別に担任になったって、お互いの勤務先は変わらない。今生の別れにはならないのだ。


でも。


今年度中に1歩踏み出したい。



すっかり群青色に染まってしまった空を見ながら、まーち君は進む。

ため息交じりの私を乗せて。



さわつく心に、カーラジオからは桜井さん
焦りともどかしさを、撫でていく。







久しぶりに聴いたその曲は、今の私にピッタリだった。

Coz this is the one thing I wanna say to him NOW.

As Long As U Smile.

Hey,
Do U know how much I think of U


彼は知っているのだろうか。
どれだけ私が、彼を想っているかということを。
気付いているのだろうか。

だってほら、今だって手を振る指先からこんなに気持ちが溢れ出ていってしまうのに。



スズキ・ラパンのCMで『青いラパンを見ると、君かと思ってしまう』なんて台詞があるけれど。(あのCMのラパンかわいいですよね)

車種がラパンではないだけで、まさに私の気持ちを代わりに言ってくれたんでは・・なんてこのCM。

街中で同車種を見ては思わずナンバーを確認する、なんて事が増えた。
反射的に運転席を見て、乗っているのがハゲたオッサンとかだと苦笑する。笑

私、今何期待したよ?みたいな。

アホだよねぇ。でも、恋愛ってことごとくアホになれてしまうねんな、これが。(誰や)



元々、その車には興味はあんまりなくて、名前は知っていたものの、別メーカーの似た形の別車種を見てもその車だか何なんだか区別が付かなかったくらいなのに。

今や、見間違うことすらないのだから、人の関心とはおそろしい・笑
まったく興味のなかった車なのに『愛嬌のあるカタチをしてるな』と思うようになってしまった自分にびっくり



朝の渋滞の箇所で、隣同士になると必ず窓から顔を半分出して笑ってくれる。

私がそんなに運転が上手ではないのをわかってなのか、職業上の配慮なのか、私の車が少しでも動いているときにはそれをしない。

私は私で、その笑顔に向かって手を振るというのが自然な流れになっていた。


朝の密かな楽しみ。


時間がほんの何十秒かズレても、出逢う道がほんの何百メートルかズレても、これは起きない。
だから、そういう日は朝からものすごくテンションが上がる



嬉しいけれど、同時に何を思ってそれをしているんだろう、と考えてしまう。

やっぱ常連客のひとり
それとも多少は私に興味を持ってくれてるんだろうか。

・・・わからない。


同じ状況で例えば、親友のK君なんかがいたとしたら、私も笑ったり手を振るくらいのことはするだろう。
恋愛対象ではなくても。


でも私と彼は、友達・・という範疇に入れられないし・・・。


本人に確かめれば一番手っ取り早いが、即座にできる手法でもない


色々不運が積み重なって、結局『文作戦』は保留になっている。
文は、気まずーーーく机の引き出しの中で渡されるときを待っている。


そんな朝の奇跡がなくても今日は行くつもりにしていたけれど、いそいそてこてこと行ってしまうあたり、私も本当にアホだ。


いつものように声を掛けてくれる。
客は私しかおらず、周りには他のスタッフもいない。
こういう状況下で『文作戦』が決行できたら最高なのに!と思いつつも、今日はまだ時期尚早なのだ。


他愛無い話がお互いの間を行き交う。

でも朝の件にはお互い触れない。


何なんだろう、コレ。なんか暗黙の了解的に、なぜかお互い口に出さない。
まぁ、私は彼が言わないから口にしてないだけだけど。


でも朝の奇跡がなくて近くにいた日には、お互い「今日斜め後ろにいましたよね?」とかそんな展開になる。
不思議なものだ。


ああもう。早く本心が知りたい。

鼓動

最近体調は悪かないが、心臓が高鳴って参っている(byスキマスイッチ『ガラナ』)

体調も悪いが、心臓が高鳴って参ってるよ、私は・笑



想いを告げると決めたはいいが、中学生や高校生なら突然『好きです、付き合ってください!!!』でもいいが、大人になるとそうも行かない。

とりあえず、客と店員という、物言わぬ壁を崩すところから始めなければ。

ゴハンに誘うことにした。とりあえず。 これで断られれば脈なしは確実だし、OKなら色々会話を深めて次の作戦を考えられる。

まったく駆け引きというのは面倒くさい
私はどっちかって言うとド直球で行きたいタイプなのだ。
回り道や手順を踏んでいる間に、自滅しかねないから・笑


本当は直接誘うのが一番いいんだけれど、そこでネックになるのが、勤務先から数分という立地。

幸い、通学路からは外れていて、皆その手前の横断歩道を渡るので前を通ることはないのだが、夕方になれば塾の行き帰りで前を通る子もいる。

更に近所に住んでいる子も多いので、子どもは通らなくてもそのお父さんやお母さんがたまたま車で立ち寄るなんて事も大いにあるわけだ。
子どもの顔なら何となくわかっても、その親となれば担任でもしない限り顔までは知らない。

でも相手は自分のことを知っている・・・という厄介な状況。


だから、ゴハンに誘っている現場を誰に見られるやもしれないっていう、背筋も凍る恐怖


なので・・・


このIT社会な現代に居ながら・・・・・


文(ふみ)をしたためるしかないって結論に・笑


そもそも職場関係者に見られてなくたって、彼の同僚はその場にうじょうじょしてんねんから、そんなとこで口頭で誘ったら後から彼がからかわれるかもしれんしな


いつも世話になってるお礼と、いざメシっっていうたったそれだけに・・・・・


文。


いっそ矢文にして飛ばしちゃう??(何時代・・・しかも絶対不時着やし・・)


で、わざわざLOFTに行って、新しい便箋買って、水に濡れても滲まんように油性のボールペンでいそいそ書き始めてんけど、、


客観的に見たら、そんなことしてる自分が恥ずかしいわ。笑


何、ええトシした女が、少女みたいに手紙なんか書いちゃってんねん・・・と。(それ言うたらしまい・・)

文っていうさ、手段はともかく、こんな事ほぼ10年ぶりやねんって(知らんがな)



だいたい書き上げて、これを何て言って渡すねんっていう・・・

バカ正直に「デートのお誘いです」とか言われへんやん


はぁぁ~。


こんなに胸が詰まって『にえぇぇぇぇぇーーーー』ってなんの、ほんま、高校ん時に元彼に告って以来やし。
まぁ、それ以来誰かに自分の想いを見せたことがないから当然と言えば当然だけど。

告白前夜のにえぇぇぇぇーーーー症候群。。
しかも今回まだ告白するわけじゃないしな。とりあえずゴハン、やしな。

でも半分、好きって言ってるも同然やけど・・・・バレバレやんな。


別に好きのすの字も手紙には書かないのに、途中で照れくさくなってペンが止まってしまった。
心臓は速くはないが、拍動が確かに分厚さを増している。

はっ、アホか。 中学生か、私は。

ただ、感謝をしたためるだけで。 こんなにも。


まだ渡すまで10日はあるだろうが。

どんな顔をして渡すのかって考えたら、心臓がバカになりそうだ。
どんな返事が返ってくるかを考えたら、心臓が壊れてしまいそうだ。


ゴハンでも。
『いいッスよ』を
期待して。

今日の一句。


あぁぁぁーーーーーもうーーーーーー
この『にえぇぇぇーーーーー』 どうにかしてよぉーーーーーーー


チェシャ猫の笑み

本当に驚くことばかりだ。
彼を好きになってから。

私って、こんな人間だったっけ・・・
そう自問するのは、もう何度目だろうか。



一番しんどい金曜の朝。
一週間の疲れが蓄積しているし、もうもはや、(今日行ったら休み)と思わなければ乗り切れない。
土曜に出勤しなければならないときはその絶望は想像を超える・笑



7:45。
いつものように車線減少する区間で朝の渋滞に掛かる。
冬になると、バイク通勤の人が車に変えるのか、夏場より渋滞がひどくなる。


右のサイドミラー。
見慣れた四駆が走ってくるのを今か今かと待っていた。

いつでも入ってこれるように僅かな車間距離を開けて。


・・・が、指示器を出してその隙間に滑り込んできたのは、図々しいトラック


おいっ


当然、デカいトラックが1台すんなり入れるわけはないけれど、強引に頭を突っ込まれては入れてあげざるを得ない。


あんたの為に空けといたんちゃうんやーーーーーーーーーーー


そんな怒りが、当然そのなにわナンバーに届くわけはない・・・。


むぅー


そのとき、私の眼がサイドミラーの隅を捉える。


あ、いた


朝の僅かな楽しみw笑



田舎に帰れば、軽トラ(農家必須)、四駆(山道必須)&軽自動車(田舎の狭い道にはこれが一番)は三大鉄板みたいなもんだけれど。

大阪では田舎ほど四駆は見ない。
だからすぐわかる。 尤も、私ももうナンバー覚えてしまったけどね


気づいてくれてるかな。たぶん無理だろうなぁ。 

私の後ろ2台のワンボックスカーが恨めしい


もどかしさを乗せて、朝の渋滞の中を走る。



トンネルを抜けるとそこは・・・・・(雪国だった。by川端康成)

再び、2車線道路だった(byめぐさん・笑)。


ここで、ほんの僅か、運が良ければ並走する。






いつもの習慣がその日破られた。

・・・つづきはこちら

『ボクノート』を聴きながら

久しぶりにすっごくスキマスイッチが聴きたくなって。

やっぱいつ聴いてもいいわ

『奏』を聴けば、激変していた元彼との遠恋を思い出すし、『ボクノート』『藍』を聴けば、ミッキーさんに恋焦がれていた日々を思い出す。



『ボクノート』を聴いて思い出すのは恋だけじゃない。

バイト仲間とオールして、白木屋から線路沿いを歩いてROUND1に行って朝までカラオケ、始発の阪急電車に乗り、少しの仮眠の後、講義に出る。

そんな日々もあでやかに蘇る。

そんな暴挙、今となってはできそうにないけど。そもそも『オール』っていう単語自体、私の辞書から消えた・笑

徹夜で遊べるほど、もう若くない苦笑


誰もが、そんな若さを武器にしてしかできないようなことを通り抜けて、社会に揉まれていくのだ。



『ボクノート』がリリースされたのは2006年。大学2回生の頃。
この頃私は、今となっては惚れたことすら後悔したくなる元彼への未練をようやく断ち切って、ミッキーさんの男としての良さに少しずつ目を向け始めたのだった。

思い出は昨日のことみたいに残っているのに、昔のことのような気がする・・・と思って気が付いた。


当たり前。もう6年も前の話


そんな寂寥感に浸りながら、『ボクノート』を聴いていたら、ミッキーさんとの思い出の断片が次々と蘇ってきて、1つ詩ができた。


今、思えば。
何と穏やかな想い方だったのか、と思う。

別にフラれるのが怖くて行動しなかったわけじゃない。

学部が一緒、同じ授業もいくつかある、そんな学生特有の状況をいいことに、はからずも会えて話ができるっていう環境に甘んじていたのだ。

そのうちに彼との微妙な考え方の差異が如実になって、線を引いたような終わりが訪れる。


学生の頃、彼が私をどう見ていたかは知らない。
私が学生の頃、彼を好きでたまらなかったことも、きっと彼は知らない。



でも、きっといいのだ。
後から考えれば赤面ものの体当たりだって。

若さで許される時代であったのに、それを活用しなかった私はなんともったいない・笑


なんか、あの頃の私は仕方ないと言えば仕方ないんだけれど、今よりもっと頑なで真面目で。

恋愛もするからには、きちんとしなければいけない・・みたいな概念が今より強すぎたように思う。

きちんとした恋愛って何やねんって話やけどね。


でも、今から思えば。

10代後半から20代前半なんて、ほんっと少々失敗したって大丈夫やねん。

傷つけられてズタボロになろうが、それをいずれ跳ね返せるしなやかさが眠っているし。
それを見つめられる時間もある。


だから別に、長く付き合えるか否かは別にしてもっと積極的に行けばよかったかな、と思う。


後からやっぱり「この人は無理」と思う日が来たとしても、がんがんプッシュしてもよかったのかなと。
そこから学び得ることもきっとある筈だし、失敗したって失敗から学ぶこともまた、ある。



なんかこの気づき、めっちゃ新鮮やったわ
思いっきりぶつかって失敗しても良い年やってん。

過去の自分に言えるなら、言ってやりたいな。

失敗したっていい。
泣いたっていい。

むしろ失敗する方がラッキーだ、くらいで挑めって。

それが出来る年代なのだから、と。


それをしなかった代償は、臆病なおとな。。





決めた。
絶対に兄ちゃんに想いを伝える


何人かは『絶対相手も気がある』と言い、また何人かは『仲いい人のひとりにしか見てないことは明白』と言う。


でもそんなんどっちでもいい。
答えがあるから伝えるのではないのだ。

好きだというのを伝えたいから言う。それ以外に理由はいらない。
OKくれそうな気がするとかしないとかそんなんではない筈だ。



この気づきがあってから決意したんではなく、この気づきが後押しをした。

私(の車?)を見つけるや否や、ダッシュでやってくる(時々は手を振りながら)その姿にもう我慢ができなくなったのだ。

そんな姿を見て、好きだと言えないなんて生殺しもいいところだ・笑



ないものねだりなのかもしれない。

話す時間を手に入れれば、今の名残惜しい気持ちは解消されても、やってくるかもしれない沈黙の気詰まりに耐えねばならないときもあるかもしれない。

連絡先がわかれば、いっちいち考えに考えてメールの話題を選ぶと言った煩わしさも増えるのかもしれない。

親密になれれば、今まで知りもしなかった相手の欠点も少なからず見るのかもしれない。

何かを手に入れればそういうリスクも伴うのだけれど。



でも避けて通れない道だ。
相手が兄ちゃんに限らず、誰であっても、その過程にはそういう恋愛独特の煩わしさがついてくるし、片想いのときはその煩わしささえも手に入れたいと願う。



『ボクノート』をリアルタイムで聴いていたあのころから、だいぶ年月は重ねたけれど、まだ私の中にも失敗に対応する余力は残っていると思いたい。
その余力を使わなくて済むのなら万々歳だけどね。


ぶつかっていけばいいやん。たとえそれがどう転んでもさ。

まだそれをしてもいい時期なのだから。


これ1杯飲んだら寝よう。


そう思って、今2杯目のお湯を注いだ。抹茶の香りが再び部屋にたちこめる。


何杯これを飲み終えようが、きっと、納得のいく答えなんて出せないのだ。今のところ。





・・・好きでい続けることと、
・・・あきらめること。

そのどちらが容易くて、どちらがしんどいのだろうか。

行方も知らぬ恋の道かな・・・


由良ゆらを わた舟人ふなびと かぢをたえ  
           ゆくへも
らぬ こひみちかな  
       曽禰好忠          そねのよしただ




新年らしく、先人のうたに乗せてお送りしております、本日のログ

このうたは、遠恋の辛さをうたったものらしいんだけど、『行方も知らぬ・・・』というところはちょっと共感できるので載せてみましたw

私の日記になんでこうも、百人一首が多いのかと言えば、幼い頃から親戚が集まっては百人一首をしていた影響で、ほとんどの句をそらで覚え、中学校の百人一首大会では毎年5位以内に入っていたほど、馴染み深いものなんです

勤務先の学校になんで百人一首大会がないのか、腑に落ちないわ・・・
提案したいけど、国語科じゃないし、国語科の教師の負担が増えるのがわかってて言うわけにもいかないしね・・・。ジレンマ




さてさて、いつの世も『惚れた方が負け』ってのは、共通なんだよなぁ

あれから連絡はあったんだけど、やっぱいつ離れても大丈夫なように・・・っていう心づもりをしなければ!と思っているせいか手放しでは喜べない。

ほかほかとした声が受話器の向こうから聞こえていると言うのに。


もうこの年で追いかけて追いかけて、それでダメかもしれない恋なんて、してはいけないよね。

それなりに色々なものを見てきているのだからもうそんなイチかバチか的な冒険はしない方がいい。



車の件は車の件で、割り切って『公』としてやってもらって、それ以降私もタダの客を貫けばいいのだ。




なんてカッコつけていた。再び彼を見るまでは。





仕事始めの日、色々と聞きたいこともあったのでまーち君にご飯を与えがてら寄ったら、彼は香里奈と共に一生懸命仕事中で。

最高気温1ケタの寒空の下、飛び散る冷水。

アカギレだらけの手を思い出す。
きっと今日はそれに拍車が掛かっているのだろう。



この距離感が一番いいのだ。

彼を遠目に見ながら、そう言い含めていた。

あ、いるいる。 そう思って、ただ眺めて、そうして自分は自分の用事を済ませ何もなかったように帰る。
そうしてゆっくり離していけたら、傷つかずに済む。



でも彼は、私を見つけるや『柴犬のような』という形容が似合う笑顔でこちらにやってきた。



・・・・・・・・・・・・・。。


ああもう。


ああもう。。





・・・ちきしょう。



心に固く結んだ、決意なんかアッサリ打ち砕かれてしまう。



やっぱり無理だ。

そうしてゆっくり離していけたら、傷つかずに済む。



なんて・・・そんなの、到底不可能だと知らしめられた。。



しかも私が故郷にいる間、仕事中に怪我をし、救急車で運ばれる事態になっていたらしい。
聞けば、一歩間違えれば命に関わるやんって言う・・・

いやいや、でもさっき柴犬みたいに小走ってきましたやん!
何でもないことみたいにサラっと言うけど、それごっつい怪我ですやん
働いてて大丈夫なんですかっていう。


つーか、そんな怪我させた奴どこのどいつやねん
ドツいたろか、いっぺん。(全然威力ない拳やけどな笑)


なんかサラっと言われたから、瞬時に受け止められなくて当たり障りのないコメントしかできなかったけれど!
後から反芻したら、ほんまに生きててよかったーーーーーみたいな。

ほんま一歩間違えたら、死んでるからな・・



万が一のことがあったら、誰に車の相談すればいいんですか。
何を楽しみにドライブすればいいんですか。


それくらい言っても許されるよね。
またはぐらかされるかもしれないけれど。




しゃあないやん。
理屈ちゃうねん。
好きやねん。


あ、今日の心の一句 詠むつもりで書いたんちゃうのに・笑



No Exceptions?


こんなにも、穴が開きそうなほど、電話を見つめたのなんてもうどれくらいぶりだろう。

私の気持ちとは裏腹に、電話はうんともすんとも言わない。それはもう恨めしいほどに。



数日前、事故のことを初めて知った兄ちゃんが、私が相手先とモメている・・・と聞くと、専門的な資格を持っているらしい彼は、具体的な助言をしてくれ、さらには修理まで仲介してもいいよ、と言ってくれた。


事故自体がはじめての事だし、ただの公務員にそんな保険やら交渉事の専門的知識などあるわけもなく、話し合いがもつれている状況下での的確なアドバイスは有難かったし、動じず冷静に分析できる彼は頼もしく映った・・・のだが・・・。。


その話の件で保険会社と話した内容を知らせて、と、彼は『電話します』と言った。



仕事の話とは言え、電話越しに話が出来るかもしれないまたとないチャンスに心はもうその日から躍り上がっていた

ところが、保険会社との打ち合わせが済んだ日から1日経ち、2日経っても電話はならない。
大した話の進展もなく、わざわざ会社にかけて彼を呼び出してもらうのも気が引けたし、かと言って、個人的な連絡先はまだ一切知らない状況で連絡の取りようがなく、私がなす術はなかった。


その日まで、

(もし、非通知で掛かってきたり会社から掛かってきたりしたら、タダの客としか見てない可能性が高いとふんで徐々に離れても大丈夫なように心の準備をしよう)

と思っていた。


会社どころか。
非通知どころか。。


音沙汰そのものがない




つい先日、恩師とたまたました恋バナが頭をよぎる。

『でももう、出会って1年近く経つんでしょー? もうすっかり大人の男性で、しかも大阪の人でやで?男性側に響くものがあれば絶対何らかの行動を起こしているはずよ。 もうこれだけ時間が経っていて、個人的に連絡もしてこないんじゃ、あなたの憧れで終わる可能性が高いと思うけどなぁ。
誰にでも懐っこいんやろ? そんな人って絶対ざっくばらんと喋ってるようで一定以上の本心は明かさないからねー。そんな感じじゃない?』

大阪の人でやで?っていう限定は無意味な気がするんだけど・・・


確かにねぇ。男友達に聞いても、男は興味を持ったら絶対連絡するって言ってたもんなぁ。


じゃぁ、仕事の連絡でさえされないと言うのは、・・・もう終わってるーーー


『それに、仮にうまく行って付き合えたとしても住む世界が違うと思う。今いくら大阪の公務員の給与カットって言ったって、そこらへんの民間企業よりは良いはずだし、きっと年収も彼よりあんたの方が高いやろう。きっと価値観とかもまるで違うんちゃうか。恋人としては良くても結婚までは無理と思う。しんどいよ』


うーーーーーん。なんか大事にしてるものの基準が恩師と私では違うのかな~。

確かに霞を食べて生きてはいけないから、ある程度生活に困らないだけのお金は絶対必要だけど。
でもまじめに働いていて散財しなければ、そんなに生活に困るって人もいないと思うんよね。

私は別に、恋人や結婚相手の条件に、自分よりも高い学歴だとか収入だとかを求めてはいない。


それよりも大事なことは他にある。


ただ厳しいのは、仮に相手のほうが私より学歴や収入が低いとして、そのことを卑屈になって私に言ったり態度で表すようなことがある方がね。  やっていけないって思ってしまう。

男性なら誰しも多少は気にするんでしょうが、それを微塵も感じさせない人もたくさんいるわけで。
そういうものでしか、自分や相手の尺度を測れない人だと残念だと思う。


やっぱり最後は人間性よ。




帰省当日。
立ち寄った私を認めるや否や、やってきて私が車から出る前に待ち構えている。

少し前なら、そんな状況飛び上がりたいほど嬉しかったに違いない。
けれど、今は少し複雑だ。

(連絡くれるって言ったのにさ・・・)


むくれて、文句の1つも言ってやればよかったのかもしれない。
でも私はそうしなかった。 

彼の口からは連絡しなかったことに対する理由が語られることはなかった。


忘れられてるんだろうか


保険の話とか帰省の話とか、当たり障りのない件ばかり喋る。私の顔はいつもより固かったに違いない。


『いずれにしても話が動くんは年明けですよね。(私が)帰ってきたらまた連絡します。3日に帰ってくるんですよね?』


期待しないで待ってるよ、と余程言ってやりたかった。

今回も期待してはいけない。期待すればするだけ、あとの落胆が大きいから。



今度連絡がなければ、諦める準備をしなければならない。

ただ単に忘れているのか、何か思惑があってわざと連絡しないのかは知らないけれど、

でも。

連絡っつったって、仕事の電話じゃないか。それも私は顧客だ。
その電話をすっぽかすのは、社会人としてどうかと思う。

人によってはそれで、契約を1つ失うことになるのに。



どっちにしても、もう待ってるだけは嫌。
付き合えても苦労するに決まっている。


もし今度連絡がなければ、兄ちゃんはとりあえずキープしつつ、他へシフトする準備もして行こう。


例外は適用されるのか。
それとも例どおり、ただの客としか思われてないのか。


その判断材料は、とりあえず年明けだ。

Real Story ① 出逢い

*この物語は、事実を元にしたフィクションです。実在する団体・人物等とは一切関係がありません*

いや、ストーリーそのものはノンフィクションですよw
ただ、名前とかね、その他の団体名とかね、地名とかね、そんなんはプライバシー保護のため、変えています。


**********************************


 ろくでもないものだ。 一目惚れなんて。
 一瞬前までそう思っていたのは、いったいどこの誰だったっけ。
 
 ハンドルをぐっと握り、鈍色の空を見上げる。故郷はすぐそこだった。

「あ、もしもしおやじぃ?―うん、もうすぐ着く。  ってか聞いてぇや。さっきな、オイル換えてんけど!担当してくれたお兄さんがバリかっこいいねんって! 年の瀬にええことあるもんやな~」

まさか、好きになるなんて。
この時点で私ですら想像していなかった。 

このときの自分にもう一度言う。
ろくでもないものじゃなかったのか。一目惚れなんて。



 
 『宝塚西トンネルを先頭に7km、京都丹波道路は、最終の沓掛出口で1km・・・一般道路、中央環状線は鳥飼大橋で南北両方向3km、国道1号線枚方の天の川で2kmの渋滞です。新御堂筋は千里から梅田まで所要時間は45分です。以上ジャティックの・・・』

 道路情報にため息が漏れる。中央環状線で3大渋滞箇所と言えば、摂津の鳥飼大橋、摂津の一津屋、茨木の奈良交差点だろう。名神の入り口に入るまでの道で影響がないといいのだが。
年の瀬も迫りに迫った12月31日。 大量の荷物を愛車に積み込んで、私は一路、故郷を目指した。夕方の大阪高槻京都線、通称・産業道路は今日も適度に混んでいた。
 今にも落ちてきそうな汚れた綿菓子に、重い気分が増す。

 そういえば・・・そろそろオイル、換えなきゃな。
 
 前の交換から7000km。しかも以前はとりあえずの間に合わせで一番安いオイルを選んでいたので、本当なら3000km乗った時点で換えなければならなかった。

 (ボーナスも出たし、ちょっと早いけど、こいつへのおせち(?)にしよう)
 鈍色の空の下で、こうこうと光っている看板に吸い寄せられるように私はそこを選んだのだった。


************************
 
 私はいつから彼の眼に入っていたのだろう。あとから何度考えてもわからない。
 確かにそこははじめて利用するのではなかった。 勤務先が近いこともあり、働き始めた頃からちょくちょく来ていた。 でも!つい数ヶ月前までは胡散臭いおじさんスタッフの斉藤さん(摂津市在住)しかいなかったはずだ。

 減っていたガソリンを足し、あどけなさが残る茶髪の青年にオイル交換を頼んだら奥から別の人が出てきた。 
 「本日担当します、西谷です。よろしくお願いします。まずはちょっと見ますんで、中で待っててください。」

 これがすべてのはじまり。

**************************

 これから遠出をする、と告げると、何も言わずに安全点検までしてくれた西谷さんが、神妙な顔つきで私のところにやってきた。
 『バッテリーが、いつあかんなってもおかしくない状態なんですよ。それにミッションオイルもかなり減ってますね。買ってから一度も点検されてないですか?』

そんなん知らんがな。 それが本音。
買って1年と少し経つ愛車は、中古車ディーラーを出るときにきちんと点検されていたのではないのか。
しかも。

(ミッションオイルって何ーーーーーーーーー)

元大手自動車メーカー勤務の父を持ちながら、それすら知らない私。

『バッテリー見ます?ご自分で確認しはった方が』

言われるがままに付いて行くと、確かに測定計器は『このまま走ると危険です。交換をおすすめします』みたいなところでずっと不穏なランプを点滅させている。

「これって、替えないとかなりヤバいんですよね?」
『ええ、いつ何があってもおかしないですわ』

マジで・・・

「換えてください・・・

とんだ大晦日だ、と思った。愛車に発見された数々の不具合。すべて直すと、電卓には19950円の文字。

「えぇぇっ

高い高すぎる。

『イタいっすよねぇ僕やったらイタいっすわ』
と自分のことのように申し訳なさそうに大きな体を丸めて小さくなった彼を見て、思わず笑みが零れる。

(なんか、かわいい人・・香水クサいけど・・・。カルバンクライン・・・(か、ジバンシイ?))

以前オイルを換えたところは詳しい説明も何もなかったが、この人は客が車に無知でもきちんとわかるように説明してくれるので丁寧だな、という印象を持った。

「・・・カードでもいけます?」

『いけますいけます!絶対大丈夫なように直しとくんで!』
『・・・あの教本、読んでるんですか?』

思わず、ふっと吹いてしまいそうになった。 
彼の言う『教本』とは、教習所で配られる運転教本のことだ。教習所を出てから心配なので、一応乗せてはいるものの、もちろんまったく読んでいない。たぶん、これからも読まない。

へへ・・・と変な笑いを浮かべながら、「読んでないっす・・・」と答える。

『見た瞬間、めっちゃ真面目やなーと思って』
「読んでない読んでない読んでないです

お互いの間に、ふっと柔らかい空気が流れる。

喋ってて居心地がいい人だな、と私は思った。 さりげなく名札をチェックする。

【西谷 亮輔(28歳)】

ご丁寧に漢字の上に【にしたに りょうすけ】とふりがなまで書いてある。

(西谷さん、28歳・・・かぁ。 ええ感じやん)

(ええ感じやん)と思った自分に、冷静な自分は「何が」とツッコミを入れる。


『よくここ来てくれてますよね?ちょくちょく見かけるんで』
「はい、職場がね、この近くなんです」
『お仕事何してはるんですか?』
「え・・・仕事ですか。ふつーーに人と接する仕事です・・けど」
『へぇ、人と接する・・ねぇ』

間違ってはいないだろう。いないだろうが、わかりにくいことこの上ないーーーっと言ったそばから、心の中でツッコみを入れていた。
まだ彼に自分の仕事を知られたくない、と本能的に思ったのだ。別にやましい仕事をしているわけではなくて、むしろしっかりとしたイメージの強い仕事だけれど、不況下では世間から風当たりが強くなるし、それにカタい・・というイメージを持たれるのが嫌だと、深層心理的な部分で思っていたのかもしれない。

『遠出って、どこ行くんですか?旅行っすか?』
「実家に帰ります
『・・・・・・・・。えぇ結婚してはるんスか

声が上擦った西谷さんに、私は思わず、

(何でやねーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん)

もちろん声には出さないが。 
昔から付き合いの浅い相手に、ひとり暮らしだと思われた試しがない。 一人っ子だからだろうか。

「してないですしてないですこっちで進学してからそのまま就職したんで親と離れて住んでるだけです。これから吹田ICから名神乗るんです」
『あ、そうなんスか・・・実家言うから結婚してはるんかな思って。びっくりしましたーーー』

結構一人暮らしの人は、未婚でも『実家』っていうワード、よく使うんだけれど。それを知らないと言うのは、親元から離れて生活していないからかもしれない、なんてぼんやりと思う。

それから、私の車の珍しいオプションの話で盛り上がり、そこから派生して、西谷さんのお友達には脊髄損傷で腰から下の自由が奪われた人がいることがわかった。

『バイクでね・・・ほら、ここのスタッフにもいるでしょ。あの人もね、バイク事故で、なんですわ。バイクはほんま、気ぃつけんと危ないですからね・・・前にね、左アクセルの車あるでしょ?それを知らんと、ブレーキや思って踏んだら加速して・・・危うくお客さんの車で事故るところでしたわー。それやったらちゃんと言うてや!って』

それは危ない。 でも、それは客が悪い。

人見知りの激しい私が初対面の人の前で、お愛想笑いでも、はにかむでもなく、声を出して笑えていることや、感情をそのまま声のトーンに反映できていることに内心とても驚いていた。普段の私なら、そうなるまでに最低8ヶ月は掛かる。
ものの10分の間だったが、ほっとするひと時を過ごすことが出来た。


愛車を完全に直してもらい、さらには高速走るから空気圧高めで入れといてください!というわがままにも応えていただき、その場所を後にした。

高速へ向かう道すがら、下穂積2丁目交差点付近のコンビニでシュークリームなんて食べながら、西谷さんを反芻した。

人懐っこい顔で笑う人だったなぁ。
顔、そんなにカッコよくないけど・・・
でも喋ってて楽しかったし、もう一度喋れたらいいのになぁ。

こう思ったときに、すでに始まっていたのかもしれない。私が気づかないだけで。


                 機会があれば To B Continued...........

・・・つづきはこちら

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