Think&Said to Myself
日々の日記と思いをミク●ィより赤裸々に(笑)綴りますw
子を引く親の手
建物は当時のままだが、当時併設されていた眼科はもう既に閉じられていた。
リノリウムの床を踏みしめて『○○町リハビリテーションセンター』と書かれた部屋を目指す。
引き戸を開けると、事務員さんとPTがこちらを見た。
『あれ?!めぐちゃんやいしょ』
思わず噴出しそうになるのをこらえた。相変わらず事務のOさんは、その地方の方言丸出しだった。
PTは私が来ることを知っていたので、別段驚いた様子もなかった。
『いくつになったんよ~?』というOさんに、
「25ですよぉ。ヤバいっしょ


『しかもかわいらし髪型しちゃあるな~』
「えへへ


パーマ大好きなので、最近あてたばっかりのパーマがほめられると嬉しい。
この日、かつての担当だったPTは19時まで仕事が詰まっているということだったので、それまでは事務員さん2人とコーヒー片手に話し込む。
なぜか、その日リハビリに来ていた人は全員私のことを覚えていた


『昔××高校の制服着て来てた○○(姓)さんやでな~?よう帰りに時間が合うたら、お父さん迎えにきよった・・』
『よう覚えちゃあらいしょ。なんでよ?』とOさん。
『声がそのまんまやさかいにね』
・・・声は高校生のままですか

私が訪れて数十分。私が通っていた頃からいるMさんがやってきた。Mさんも、
『あれ、めぐちゃんや』
私ってそんなにインパクト強いですか・・・笑
PTが『めぐちゃん、人気者やな~

「ほんまっすね~いえーーーぃ

Mさんは、数年前私がここを訪れたときに膝から下の退化具合を見て愕然とした、あのMさんだった。(*過去ログ参照)
あれから彼女の筋肉のつき具合に、素人目からは変化がないように見える。
ところが、このMさんにまた私は憂鬱な気分にさせられるのだった。
MさんがPTと話しているのを聞けば、彼女の作業所での給料であるとか障がい者年金だとかの管理はすべてお父さんがやっていると言う。
更に、訓練が終わって、彼女を迎えに来たお父さんを見て、私は息をのんだ。
お父さんというよりも『おじいちゃん』という言葉がしっくり来る。
70は確実に超えていると思われる人で、足取りにも力がない。
そのお父さんが大きな娘の手を引いて帰っている。
表を見ると、私の父が乗っているのと同じ箱バンだった。
最近、こういうのを見ると何とも言えなくなる。
もちろんMさんとて、皆から「Mちゃん」などと呼ばれてはいるが、年齢は40代半ば。立派な中年だ。
だから、お父さんが70を過ぎた「おじいちゃん」でもおかしくはない。
なんでこんなに切ないのだろう。
やっぱり、私は生き方の違いを意識せずにいられないのだ。
なんで、親任せなの

いつまでも、親が生きているわけじゃないのよ・・・と。
知的にまで障がいはないはずの彼女が、どうして自分のお金の管理くらい自分でしないのか・・・と。
センターから自宅までくらい、歩けるんだから自分で帰ろうよ。
お父さんの気持ちを思う。
きっと自身が高齢になってきて、娘の行く末が心配に違いない。
自分の親が高齢なのに、どうして自分で出来ることを増やしていかないのだろうか。なぜ少しでも親を安心させようとしないのか。
わからないことだらけだ。
もちろん、私が知る由もない事情もそこには色々あるのだろうから、私が一概には批判できないけれど・・・・
自分の限界に線を引きすぎなんちゃうん。
私はあなたは、やればもっともっと出来る人だと思う。
他人の家庭の問題だから、私がやきもきする必要なんてさらさらないねんけど・・・
障がいを持っている人の中には、こうして限界を決めてしまっている人がたくさんいて、それを見る度に私はやりきれなくなる。。
幸福な5分間
Am I just ur CUSTOMER?
Am I just ur GUEST?
Or...
Am I ur SPECIAL customer?
I wanna be ur special WOMAN

これが掛け値なしの本音。
タダの客とか特別な客を超えて・・・特別な人になりたい。
それは図々しいですか?
私がほんの少し頑張って、貴方を引き寄せようとしている『作戦』とか『駆け引き』とも呼べない手段さえ、きっと貴方には見透かされているのかもしれない。
そして、今日も私はあなたの掌で、踊っているだけかもしれない。
その余裕さが悔しい。
今まで好きになった人にはないタイプで、色んな角度から飛び込んでくるのに、決して深く入り込みすぎない。
だからこう、こっちも自ずと、それを引き止めたくなる。
29歳ともなればそういう余裕が醸し出せるんでしょうか。
今日も確信犯で、貴方がいる場所に向かう。
お盆休みなんて取ってたら、テンションだだ下がりだ・・・と思ったけれど、ちゃんといた。
私が停めた所からは少し離れたところにいたのに、小走りでこっちに向かってくる。私の名前を呼びながら。
名前、覚えてくれたんだ。
そんなことでさえ嬉しい。
「これから秘境に帰ります」と、職場で私の田舎が秘境だと馬鹿にされている話をするとすかさずツッコミを入れてくる。それも私を擁護するツッコミばかり。ズルい。
でも私は彼のこぼすボケにツッコミを入れる余裕はない・笑

幸福な5分間の幕引き。ラストワードは、
『車のほうは安心して乗ってもらって大丈夫ですから。気をつけて行って帰ってきてください』
笑顔と一緒に「はい」と返したら、『また寄ってくださいね』
思わずかみ締めた言葉。
よく『気をつけて行ってきて』というのはあっても、なかなか『行って 帰ってきて』という言われ方をすることは(それも他人から)稀だ。
心が軽くなった気がした。 言葉をかみ締めながら、気持ちは躍動していた。
もしかして、長年働く中で見につけた『お客様対応マニュアル』なのかもしれないけれど。
それでも私は他の誰でもない貴方にそう言ってもらえたことが嬉しくて、世界とともに歌いたくなったのだ。
言葉は時々、すごい力を持っている。
その一言で・・・
まっすぐに走っていきたい。
でも自分がどれほど想っているかに気づけば気づくほど、走るのがこわい。
こんな5分をあと何回積み重ねれば、変化が起こせるだろうか。
こんなの、10代が聴いて共感するものだと思ってたのに・・・
マズローと恋
聞けば、何かの本の一節らしい

When I saw you, I was afraid to talk to you.
When I first talked to you I was afraid to like you. When I first like you, I was afraid to love you. NOW THAT I LOVE YOU.... I AM AFRAID TO LOSE YOU !!!!!!!!!!!!!!
訳するねw 中学校~高校初級レベルだから、受験勉強をした人にはわかる英語だけど

【あなたと出逢ったとき、あなたと話すのがこわかった。
あなたとはじめて話したとき、好きになるのがこわかった。あなたをはじめて好きになったとき、あなたを愛するのがこわかった。 あなたを愛した今、あなたを失うのがこわい。】
あぁ、なるほどな、と。
真理をついているなと思った。 にしても、何の本の抜粋だろう。知ってたら教えてw
なんかこれを見たとき、マズローの階層欲求(欲求階層説とも呼ばれているらしいけど)を思い出した。
アメリカの心理学者、アブラハム・マズローによって唱えられた説で、人間の欲求を低度なもの(最低限種の存続に関わるもの)から高度なものまで、5段階に分けた上で、低度な欲求が満たされないと高度な欲求をしない、と唱えた説なんだけど

英米文化論で習ったんだけど、今思えば英米文化のこのマズローの唱えた説がどこでどうリンクしていたかも忘れてしまった私。元々、英語学専攻だったし、本当に文化論に関しては卒業するため、でしかなかったしなぁ

ま、そんな事は置いといてよ

ちょっとマズローの説からは、逸れてしまってるけど、この一節を見たとき、久々にマズローが浮かんだのでした。。
でも、恋愛において、マズローは本当によく当てはまる。
特に学生時代(特に10代)の恋愛なんかはね。
はじめは姿が見れるだけでいいと思い、
見れたら、相手に自分の存在を知ってほしいと思う。
自分の存在を知ってもらえたら、今度は言葉を交わしたいと願う。
短い言葉を交わせるようになってきたら、もっともっと話して相手を知りたいと思う。
キリがない。果てしない、人の欲。
ちょっと、すんごく久しぶりに・・わたくし、絶賛色ボケ中なもんで困ってマス

だってこんなん大学生の時以来やねんもん。。
社会人になってからした恋と言えば、叶うはずのない既婚者であったり・・・(切なさはあっても幸福感なんてゼロょ

お手軽に始めた、ミクシィラブとか。(始まる前に終わったけど・笑)
思い返して、はにかんでしまうとか。
心の中がその人でいっぱいになるとか。
そんなん20歳以来です・笑 いや19歳だったかも? なんせミッキーさん(過去ログ・2008年ごろまで、参照)以来なのよ


19や20歳には対応できてもね、ちょっと社会を見てしまってる擦り切れた25歳には若干しんどいよ、これ。
・・・とか言ってる時点で心が老けた証拠なんだけれどもね

うん、やっぱこういうのは若い子が似合うわ・笑
もう、ちょっといっぱいいっぱい過ぎて放り出したいくらい。。笑(でも絶対放り出してなんかやらないけど)
そろそろガソリン減ってきたし、帰省ついでに明日寄ってみる

居てはったらいいなぁ

色ボケ初期症状その①

あるある、と思った女子の皆さん、今日も頑張りましょう

この一瞬を永遠まで
女性ホルモンの分泌が増えている(気がする)あの感じ。
踊りだしたくなるようなあの高揚感。
まさか今、味わうことになるとはね・・・
いつもより丁寧に、ゆっくりと じっくりと。
こんなに丁寧に字を書くのは、小学校のお習字以来かもね

少しでも時間を稼ぎたかった。
言葉をひとつでも多く交わすために。
でも、どれほど意識してゆっくり書いても終わりはすぐやってくる。
ペンを置く音は、さよならの音

屈託のない笑顔を浮かべるかと思えば、年上らしい余裕を醸し出すときもあり、そうかと思えば、ちょっと拗ねたような口調になったり、少しわがままを装ってみたり。。
なんか、久しぶりに見つけた。陽の光を浴びた牧草のような人


私、どうやら、貴方に走り出してしまったみたいです。。。


空に咲く花
- 2011/08/07 (Sun)
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久しぶりに、大学時代の友達が大阪にやってきた。
彼女はこの春大学院を出て、今は生まれ故郷で私立高校の講師をしている。
まとまった休みが取れると大阪に出てきては買い物をしたり、こっちでしかあえない友達と会ったりと充実した生活を過ごしているらしい彼女と、約半年振りの再会。
淀川の花火を観にいくことになった

和服(というより和柄?)が大好きな私は今年もオークションで1500円という破格で紺地に朝顔と萩の花模様の浴衣をGETしていたが・・・今年は『河川敷で見よう

そこでまず連想したのが・・・
河川敷





で、浴衣は断念


混みに混んでいる梅田からはやめて、野田駅周辺から河川敷を目指す。
道中は混んでいたけど、河川敷に行って見ると、野田側からはそんなに混んでなくて人口密度も高くない。
余裕で座る場所GET

ところが、有料観覧席の近くの川原は本当に満員電車以上の人口密度で・・・
『野田、穴場やね』っていう話に。
夏ぴあ、いい仕事してくれるぜ

しかも、花火が始まってわかったことだけど、私たちが見ていた場所からほぼ真正面に花火が見れるのだ

素敵すぎ

十三大橋を通る車も、普段は慌しいのに今日はめっちゃゆっくり

「絶対あれ観ながら走ってるやんねー」なんて言いながら、店員サンは『広島焼きだ』と豪語した、しかしどこからどう見てもキャベツ焼きにしか見えない(笑)粉もんに噛り付く。
後ろには阪急電車が時折通る。 最高

私が大阪に居ていいと思う瞬間、それは阪急が淀川の橋を渡る瞬間だ。
友達は6年間も阪急電車を利用していながらあのマルーン(ってか小豆)色の車体にはオシャレさを感じないらしいが、阪急LOVEな私から言わしてもらえば、それはまったくもって違う。
大阪に阪急以上の電車はないと思う

初河川敷での鑑賞だったけど、ほんまにここから観れてよかった!!!
花火のどーーーーーん

観るだけでストレス解消になるなんて、すごいなぁ

さすが夏の風物詩

友達とはその後、広島焼きもどき(笑)で足りなかった分を、マクドで補い、夜遅くまで喋った。
恋バナがメインだったのに、いつの間にか仕事の話が半分進出してきている。
そういう年になったんだよね

花火、来年も河川敷へ行こう。意外と空いてたから、今度は朝顔の浴衣で

待ちわびた便り
- 2011/08/07 (Sun)
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何気なく、メールボックスを開いて、先生の名前を見た瞬間、ひどく安堵した。
およそ半年前。当時修士課程の2年生だった友達から、論文の口頭試問にA先生が来ていなかったと、詳しくは知らないが、どうも入院しているらしい、との情報を得た。
心配で色んなところを当たってみたけれど、最近の先生の様子を知るものはおらず、もう院のAゼミにも私の顔見知りはいなかった。
何週間かして、2011年度春学期のAゼミの授業がすべて体調不良でキャンセルされたとの記事を大学の英文科のHPで知った。
半年もの間講義をキャンセルするのだから、大きな病気に違いないと、ひどく心配していたのだ。
そのA先生からのメール。
お体が無事だとわかり、飛び上がるほど嬉しかった。 なんせ先生は、私の心の恩人なのだから。
『Aは入院しておりました。今は何とか大丈夫です』
その文章を見て、あまり大丈夫ではないのだろうな、と悟った。
絶対に教え子の前では弱いところを見せなかった先生が『何とか』大丈夫なんて表現をするくらいなのだ。
ゼミの子を一度集めて先生を励ましに行きたいと思ったが、自宅がR駅の近く・・ということしか知らないし、やっぱり研究室で会うのがAゼミらしい気はする。
「お仕事にはいつ頃復帰されますか? 先生には病気になんて負けないで元気でいてもらわないと困りますよ!」
なんておどけたメールを返したけれど・・本当によかったんだろうか、と悶々としている。
もし、当分仕事復帰が難しければ、治るのに時間の掛かる病気ならば、こんな底抜けに励ますようなメール、逆に苦しいよねぇ。。。
返事はまだ来ていない。
私の考えすぎであると祈りたい。
おうちCAFE その②♪
私がこよなく愛する無印良品で、こんなものを買ってきた
なんでも、卵とバターと、入っているミックスを混ぜて焼くだけで出来ちゃうらしい
ご飯系なら、ある程度は作れる私だが、 お菓子は大の苦手。何しろお菓子には『適宜』とか『目分量』なんて言葉が通用しないからだ笑
ほんの数グラム分量を間違えただけでエラいことになる。
その私が、何となく惹かれて買ってきたこのレモンケーキ
写真の見た目からして、パウンドケーキのようなものだろう。
小麦粉と砂糖を何グラム混ぜ合わせる・・・なんていう基本のところからして面倒くさいが、このキットはもう既に必要なものはすべて混ぜてくれてある。
唯一面倒な事と言えば、バターを30g、溶かしバターにすることくらい。
でも今のバターは、10gずつに切れている便利なものだってあるし、そうでなくても、包んでいる銀紙にグラム数の目安を書いてくれているものも多い。
明日、友達と会うことになっているので、うまく出来たらコレで一緒にお茶でもしようと早速取り掛かった。
が、しかし・・・オーブン機能を久しく使っていないので、使い方を忘れてしまった
そういえばそうよっ。これ、電子レンジじゃなく『オーブンレンジ』だったのよ(今更)
取説なんてとっくに行方知れず。しゃーなしで、メーカーのHPにあるPDFファイルの取説をDLして見てみた。
気を取り直して、いざ調理開始
バターを溶かして、卵と混ぜ、ミックスと一緒にこねこね、まぜまぜww
見た目も匂いも、ホットケーキの生地みたいだ。
書かれてあるとおりにパウンドの型に流し込み、書かれてあるとおりに170℃に温めておいたオーブンへ投入。約30分焼く。
ちゃんと焼けてるか不安で途中何度も覗き込みに行く笑
ほのかに甘ーい香りが立ち込めてしばらく、、ピーという音がして焼きあがった。
ちょっと真ん中が割れたけど、見本も割れてたからまぁいっか
端っこの方をちょこっと切って味見をしてみたら、これがまたおいしい
しかも、出来立てのあつあつは言う事なし
明日、友達が来る前に全部ひとりで食べてしまいたい衝動に駆られる。。
無印、いいなぁこんな私でもまともなモノが作れるなんて素晴らしい
また買ってこよ
400円でおつりが来るのに、このサイズのケーキw
お店で出来ているのを買うより経済的だ
お気に入り①
たらららったら~ん

久しぶりに、しばらく利用していなかった某通販会社のHPを覗いたらセールをやっていて・・・





就職してからしばらくはナチュラル志向から遠ざかっていた私だけど、ここんとこ戻ってきつつある。
やっぱり好きなモノって、簡単には変わったりしない。
レースの中でも、こういう『バテンレース』がいちばん好きで、見かけたら吸い寄せられていってしまうんだけど・笑
ナチュラルなだけだと、ただの普段着になってしまう危険性を孕んでいるけれど、こういうレースがちょっとあるだけで女らしさを添えてくれるところがいい。
でもって、109系のようにゴテゴテふりふりしてないのもいい。
拡大するとこんな感じ

レースの白がいちばん映えるのはブルーだったねんけど、夏しか着れないしね。
届くのが楽しみですwww
また色々勝手に(笑) お気に入りも紹介していきます

善意と悪意のあいだで
- 2011/07/13 (Wed)
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なんでもないような顔で、自分のマグに緑茶を注ぎながら、「先生」と切り出す。
度のきつい近視のレンズの焦点が、私に合わされる。
「沖縄の下見って、やっぱキツいんですか?」
『・・・行くん?』
「いちお、行くって返事はしてるんですけど、キツいよって話聞いて、どうしようか迷ってるんです。やめるなら早く決めないとキャンセル料掛かってきてしまうし・・・」
遡ること3日前。修学旅行の下見に行くメンバーに私が入っていると知った、お局1号が私に言った。
『かなり歩かなあかんしな。だいぶしんどいからよう考えたほうがええよ。』
「もし行って足を引っ張ったり、迷惑になるようなら辞退しますが・・・やっぱり行くのは厳しいですか」
『いや、迷惑とかそんなん違うけど。体力勝負やからさ』
『まぁ、良い方向で考えて欲しいとは思ってるけどな。行ったら行ったで楽しいやろうしな』
真意をはかりかねていた。
彼女は悪い人ではない。言動はきついし、人の悪口も言うけれど、けど、悪人というわけではない。
私は好かれているのか、嫌われているのか。 おそらくそのどちらでもないのだろうが、今回の発言は、本心で気遣ってくれてのものなのか、それとも暗に来て欲しくないといっているのか・・・
判断がつきかねた。
実際に行って、自分にいけるところと行けないところ、出来る仕事と出来ない仕事、ホテルや空港に移動に支障のあるものがあるかないか、そういうところを自分の目で確かめてこようと思ったから行くと行った今回の下見だったが。
体はもう昔のようには行かない。
最後にスーツケースを持って歩いたのは高校二年の短期留学以来。 当時はエスカレーターも乗れたし、飛行機のタラップも余裕だった。少々の段差ならスーツケースを持ち上げるのも何ともなかった。
もちろん、1日数時間歩くのだって、何ともなかったのだ。
しかし、今は。
休みを挟まなければ1時間半も自信がない。
坂だらけのS市内を毎日チャリと徒歩だけで生活していた大学生時代と違い、坂のない平坦な土地に住み、更に車を使うことの多くなった今は、太腿や下腿の太さも一回り小さくなって、筋肉量も減少した。
自分のせいで誰かに迷惑は掛けたくない。
いつもいつも私の芯にまでしみこんでいる考え方。
だから今回だって、もし私を連れて行くことが迷惑になるのなら迷惑だと行って貰ってよかった。
でも大人は本心を隠す。
そこで、相談しようと考えたのが、新任の頃学年主任だった、M先生だった。
今年、同じところに修学旅行にも行っているから、状況もわかりやすいだろうと思ったのだ。
『ガマ(防空壕跡)はやめといた方がええやろうな。足場が不安定やし、暗い。』
『周りの迷惑とかより体が心配や。帰ってきたらすぐに新学期やで。俺、下見のときと本番のDVD持ってるから、それ見たらだいたいどんなところでどんな流れかわかるやろう。暑いさなかに、体に負担を掛けてまで無理することないで』
『自分はよ、その言葉(お局の)を自分を思ってと思ってるんか、それとも『来んな』的な感じなんか、どっちや思ってるん?』
「それが、正直判断しかねてるんですょー

『もしな、自分が善意でやって思われへんねんやったら、行くのはやめといた方がええ』
「まだもう少しあるんで、じっくり考えてみます。」
『おぅ、で、体の方はどうなん?』
「いやぁもう、悔しいっすよぅ



主任独特のいたずらっぽいニカニカした笑いを浮かべる。
『介の字貼り??』
「いや、介の字貼りはひとりで出来ないんで、ハの字貼りと、ひらめ貼りですねぇ。あ、あと、はさみ貼りも

」
かっかっか、と笑う声が大きくなる。
『あ

「ぇえ嘘


『とかあったらおもろいのになぁ・・・』
かっかっかと笑い続ける主任。。
『正直、今迷ってるやろ。 俺はやっぱり(生活の)糧を得られるようにって考えてまうから、役所関係の仕事で
よ、この仕事をしてるときに受けて、スライドしてくってのがええと思うけどなぁ。 この先、車椅子とかになったときに、公立の中学校は働ける環境とは言われへん』
判ってる。判ってる。。
でも先生、せめてもう少しだけ頑張らせて。まだ私、教師を辞めたないんよ。
一生は無理でも、まだ私『学校の先生』でおりたいねん。
転職を勧める人が増えていく。主任のように純粋に体を心配してくれての人もいるけれど、中には、あんたにふさわしい仕事に変わってさっさと辞めろ、と思っている人もいるだろう。
理解してもらうのは難しい。 実際できることも限られてきているのだ。
だからいつかは、この現場を去らなければいけないだろうこともわかっている。
でもそれはまだ、今じゃない。私だって何も考えてないわけじゃないよ。
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詩を創るのが趣味。でも最近は忙しくてなかなか創作できません。
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このブログでは日常や好きな音楽、本のレビューを綴ります☆徒然なる独り言にお付き合い下さい♪