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Think&Said to Myself

日々の日記と思いをミク●ィより赤裸々に(笑)綴りますw

カテゴリー「恋愛♡」の記事一覧

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He's Not That into Me・・・Or・・・??【Real Story】

Chapter 1  I Met the Best Friend To Eat Dinner.

すっかり日の落ちた後の駅のロータリー。ようやく停まれそうな場所を探し出し、バス停から少し離してブレーキを踏むと、ハザードランプを点滅させる。
規則正しい機械音と、Ne-Yoの歌声をBGMに私は見慣れた顔を探していた。  停車場所を確保するのにロータリーを含め、駅周辺を3周しただけあって車内はすっかり快適に暖まっていた。


ふと雑踏の中を小走りに駆けてくる影が目に入った。
その影は私の車を見つけると、遠慮なく助手席に滑り込む。

『寒い

それもその筈。日の落ちたロータリーには、粉雪が舞っていた。

アクセルを踏みながら、まず私が口を開く。

「あのさぁ、同じ高校やったB君(仮名)って覚えてる?」

『うー名前は覚えてるけど、顔は思い出せない・・・』

「昨日なー、B君と2人でご飯食べ行ってん」

『えぇ


彼女の視線がいたいほど刺さる。見なくても、大きなその眼がさらに大きく見開かれているのがわかる。


『ちょっと詳しいこと聞かしてもらおうやん』


彼女の好奇心の塊も一緒に乗せて、マーチは夜の街を走る。
あぁ、本当に人生は何があるかわからない。。


Chapter 2  Happen To...


刺すような空気が肌に当たる。 クラクションを1つ鳴らして走り去る車のテールランプを振り返り、歩き出す。

僅かに口角を上げて、顔を上げるとバスの運転手と目が合った。


(次あるのかな・・・あったらいいな) 無意識にそう思った自分に驚いた。




遡ること数日前。SNSで見慣れない足跡を見つけた。踏み返してみると、同い年で出身地が同じだった。
名前が初恋の人に酷似していた。 
SNSなんて絶対しそうにない人だったけれど、もしかしたら少し名前を変えて登録なんてしているのかもしれない・・と好奇心で何回か彼のページを踏んでいたら、メッセージが来た。

結果、初恋の人とはまるで別人だったが・・・色々聞いていくうちに、出身高校が同じであることが判明


初恋の人が名前を変えて登録・・・ではなく、別人が本名で登録。
でも同じ高校ということで一気に親近感が増す。SNSのメッセージではまどろっこしいので、メールアドレスを交換した。


いくら同じ高校と言えど、1学年9クラス。1学年だけでも360人いるマンモス高校で、同じクラスになったこともなければ、出身中学が一緒でもなければ面識がないのが当たり前。

私の認識はと言えば、同じクラスにはなっていないけれど何となくそんな名前の人、いたような気はする・・・しかし、顔までは思い出せないし、廊下で擦れ違っていたのかどうかさえ、記憶はあやふやだ。


しばらく高校時代の話に花が咲く。今、彼は専門学校を出た後、北河内地方のとある市で働いているとのことだった。


メールのやりとりが数日あった後、『飯でも・・・』というメールが来たのである。



Chapter 3 To Go or Not to Go??


しばらく、どうすべきか逡巡していた。 いくら同じ高校出身と言えども、よく知らない男と二人でご飯を食べに行くのは勇気がいる。
私たちの通った学校は2流の進学校と言ったって、今や頭まっ金金の兄チャンに変貌しているって可能性だってあるわけだ。待ち合わせに現れた人が口ピアスなんて奴だったらどうしよう・・・なんて根拠のない想像が膨らむ・笑

まぁ、同窓会で会っても、ウチの高校を出た子でそんなド派手に変貌している子はいないけれど・・・。


一旦は言葉を濁したが、思いなおしてOKした。


少し前に『恋愛ニート』なる、ネットの記事を見た。
その定義とは、積極的に異性にアプローチもせず、また自分の周りに来る異性もぶった切り、恋愛をすることから遠ざかっている人を指すらしい。

まさに私やんなんて思わずPCの前でツッコんだのだが、まさにまさに私を表す言葉だった。悔しいけど。。


だから、とりあえず会ってみよう。 ただ一緒にご飯を食べるだけ。 嫌な人なら連絡をとらなければいい。それだけだ。 と自分に言い聞かせて。 
そんな軽い気持ちだったから、服装も『女友達とランチ』みたいな格好で、どこからどう見ても『男子とディナー』な格好ではなかった。

しかも最悪なクリスマスデートと同じ服装。なんでそんな曰くつきの服を選んだのかとあの瞬間の私に問いたい。


後々、それを後悔する事になる。
彼が私の想像を超えて、ジェントルマンだったから。


      

「これと同じ格好。な、イケてへんやろー」

無愛想に前を見つめる私がいる免許証を親友の前に差し出す。

『確かに・・・これは女の子とカフェって感じやな』

・・・・・ゃっぱり。。


『でも、それが却って良く転ぶかもよ!!!』


女と言う生き物は、友だちを励ますためなら、するするとポジティブシンキングが出てくる。それは親友に限らず。
時に行く先に絶望が見えても、友達の前では希望を語るのだ。女のDNAにはそんなのが刻まれているのかもしれない。


出てきたビーフシチューの肉のやわらかさに舌鼓を打ちながら、他愛の無いガールズトークは続いていく。
 

               続きリンクへ。
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・・・つづきはこちら

天秤

年を重ねると共に、気持ちのままに突っ走ることを何故やめてしまうんだろうか。

若さゆえのまっすぐさは、時として危なっかしいけれど、それでもどこか羨ましくもある。それができなくなった今となっては。。


年を重ねると共に、気持ちだけでは動かず、いつの間にか心に天秤が用意されるのは何故だろうか。
気持ちとステイタスを片方ずつに乗せて、どんな釣り合い具合なら走っていくと言うのだろうか。


年を重ねるって、なんだか、切なくむなしい。。。


    

元彼とはやっぱり戻れないと思ってから、こちらから連絡することは意識的に控えている。向こうから無邪気にメールがあっても当たり障りのない返事しか返していない。


でも客観的に見た時に、彼をこのまま手放してしまうのは惜しいとも思う。


この不況下で定職(誰でもなれる仕事ではない)があり、異例の若さで昇進もしている。
酒もタバコもしない。(ただ、私にとっては酒も飲まないと言うのはマイナス要素なんだけどね)
家事の分担に協力的であるが、自分がしすぎて女性のプライドに傷をつけることもない。
私が片付けられないのをわかっている。自分が片付けようか、と申し出もしてくれる。


こうして列挙してみれば、結婚相手候補としては最高に最高じゃないと思うのだけど、かなしいかな、ステイタスだけ見ればパーフェクトなのに自分の気持ちが動かないのである。

片付けられへんってのに理解があるってのも、ポイントは大きいんやけど・・・あぁ、なんか本音が出ると方言が・・・笑


後から考えたとき、あの時なんで離れていってしまったんだろう・・・と後悔するのだろうか。

多少のゲーヲタには目を瞑るとして、これだけ揃っていれば、親だって文句は言わないだろうとも思う。
ましてや地元の同級生だから、母親なんかはあわよくば私が大阪から戻ってくると期待してほいほい付き合いに賛成するんじゃなかろうか・・・とは思うけれど。。


自分が選んだ女性を粗末に扱う人だとは思えない。けれど、どこか、彼の物言いは軽いのだ。
彼としてはそんなつもりは毛頭ないのかもしれないが、聞いているとどうも恋愛やセックスをゲーム感覚で捉えている気がしてならない。

いっつも飄々としてるから誤解を生むんだよ・・・あんたは

なんか、男同士で話し合うときみたいな軽さ。そこに私は軽蔑するのだ。
私、一応女なんだけど・・・と言いたくなる。


もちろん、末永く付き合っていく上でそういうことについて語り合うのは必要不可欠だと思うのだけれど、ある程度信頼を築いてからでないとできない話だし、相手が異性であると言う事を踏まえて、慎重に交わさなくてはいけない話題だと、私は思っている。

飲み会などで飛び交う男性の下ネタを何事もなく聞き流せるのは、彼らに対して特別な感情がないからだし、彼らが私1人に話しているわけでもないからだ。

でも、好きな人と一対一で話をするとなるとワケが違う。

だって、問題そのものがすごくデリケートでしょう。

それを『今日の晩御飯、何にする?』ってくらいのノリで話されちゃ、その程度にしか捉えてないんだな・・・って思っても仕方がない。
俺はモテてんだとか、少しでも私より優位に立ちたい的な感じでアピっているのかもしれないけど、もしそうならそんな背伸び要らない。 
モテようが冴えなかろうが、経験豊富だろうがそうでなかろうが、そんなの私にとってちっとも重要じゃない。

ただ、私に対して誠実であるかどうか。 それだけ。 


そういうところ、なんでそうデリカシーないかなぁ。。
昔からオンナゴコロには疎い奴だって知ってたけどさ、そういうので自分のポイント下げちゃうんもったいないで・・・と思う。


やっぱり、私の中でもうありえないはありえないのだ。
女の家に転がり込んでたって話を聞いてから、もう絶対ありえないのだ。 恋愛に関してそんなにフットワークが軽いなら、私に対する気持ちだってどこまで本気かわかりやしないし。

もし付き合ったとして、いつの間にか居候同然で居ついていた・・なんて展開もなきにしもあらずな感じだし。
そんなけじめのない奴は、私は好きになれない。

元々一人っ子で、さらにひとり暮らしが長い私は、自分の生活のペースがもうすでに出来上がってしまっている。(ひとり暮らし経験者ならわかると思うが)
そこにずかずかと踏み込まれて、そのペースをかき乱されるのが我慢ならないのだ。親だってそうなのだから、他人なら尚更だろう。

それなりに信頼関係が出来てきて、1日2日泊めるなら構わないにしても、『ここは私の家?それともあなたの家?』的な状況になるのは絶対に耐えられない。
だから、それが平気な彼はありえない。



けど、天秤にかけて、うじうじと考えていることは、年をとった証拠かもしれない。


でも25。
やっぱり考えてしまうよ。そろそろ良い人見つけないとなって。

やっぱり30というのは女性にとってひとつの節目だし。花嫁衣裳が映えるのも断然20代。
子どもを産むことを考えても、高齢での初産はキツいし、リスクも少なくなったとは言え、30代になると高くなる。


ここで彼から離れれば、この先私を好きになってくれる人がいるのか甚だ疑問である。

そんな人いる??

だから焦りもあるのだろう。  


でもやっぱりね、どれほど客観的にいいところを探し出して自分の前に並べてみても、彼と再び恋人になろうとは思えない。


自分の心の中にも、天秤ができてしまったことにちょっとショックだった。私もそんな年齢になったのだなぁ・・・と。



私、ちゃんと結婚できるのかなぁ

左手

前夜は、なかなか寝付けなかった。

その理由が、「明日が楽しみで興奮して眠れない」という小学生の遠足前夜のようなものならまだ幸福感もあろうが・・・    実際はその真逆に近い。


明日会いたくないなぁ・・・気ぃ重いな~

出るため息は、幸せでなく悲壮に満ちていた。


結局24日は、架空の仕事を作り上げキャンセルした。 初めてついた嘘であった。人手が足りない仕事に借り出され、新人は断りきれないとしゃあしゃあとメールした。


罪悪感と後ろめたさが一緒に追いかけてくる。


24日の方をキャンセルした理由は、2日間会うのが精神的に負担が大きかったというのと、親友に「家に来ないって事になっても日をまたいだら、絶対来ないっていう保証はないからやめといた方がいいんじゃない」という助言のためである。



25日。
様々な人でごった返す駅のターミナルビルに私はいた。

去年までなら、年末のバラエティ特番でも観ているか、スーパーかコンビニに買出しに行っているかのどちらかが関の山だ。


何しろ会うのは4年ぶりなので、一応変化にも対応できるようにとお互いの服装は前もって知らせてあった。

いつもどおり、リーバイスのデニムにグレーのコートで行くと告げると、おしゃれをしてきてもいいのだという趣旨の返事が返ってきた。


その瞬間、私の心はまたひとつ、冷静になっていく。

デニムは「おしゃれ」ではないんだ・・・

確かに出会った頃から、私服で彼がデニムを履いているところは見たことがない。モノトーンカラーのパンツばかりだ。

もしこの日、超高級なレストランに行くとかであったなら、デニムはちょっと・・・という思いもわかるし、私もそれ位のドレスコードはわきまえている。
でもこの日は駅で待ち合わせて、駅周辺でご飯でも食べて、あとはそのときの気分でってな感じだったので、デニムじゃなくてもいいんだ的な発言は腑に落ちない。


自分が絶対履かないくらいだから、きっと誰に対しても「デニム≠おしゃれ」という考えがあるんだろう。

それは個人の自由だけれど、だからってそれを遠まわしに押し付けるようなことはされたくないし、何よりもうすっかり彼氏気取りでそんな台詞を言われることに強い抵抗を感じた。


確かにデニムやジーンズは、大昔は炭鉱での作業着としてルーツがあるくらい、おしゃれとかけ離れたものだったけれど、今は違う。
デニム1本取ってみても、500円のものからウン十万するものまで色々だし、人によってはコダワリがあるものなのだ。 

昔から遠足などの私服で行ってもいい日にはデニムしか履かなかったし、初デートのときもデニムだった。同窓会の時だって。

すごく小さな癖でさえ覚えているあなたが、それを覚えてないわけないよね?
なんか、私の好みを否定されてる気がしたよ。


無論、付き合いが長くなれば、自然と趣味や嗜好が似通ってくることもあるだろうし、相手への思いが強ければ相手の好みに副いたいと思うことも出てくるだろう。

でも彼は今、そこまで思い入れの強い相手ではないし、何より自分の好きな服装を否定されるのはしんどい。

それが時々であれば、相手の意に副う事も可能だろう。
しかしもしこれから、関係を発展させるとなった場合、会う回数が増えれば自分の好きな格好ができないのは辛いし、だからといって、デニムを履くたびに(あぁ、こんなの好きじゃないんだろうな)なんて考えるのは疲れる。


ぶっちゃけて言ってねぇ私だってあなたの服装のセンスは昔から好きになれない苦笑
けれど、それに関して何も言わないのは、あなたも何かしらの信念なり考えがあってその服を選んでるわけだし、個人の趣味嗜好をどうこう言う権利がないからだ。余程、世間からズレていてその人自身の風評に関わる・・とか、服に関して意見を求められたとき以外はね。。


色々考えて出た結論。
なんで私があんたの為に自分を犠牲にして、おしゃれしなあかんねん

元々おしゃれって、テンションがあがるものの筈よね。
好きな人に見てもらえるって思ったら尚更苦にはならない筈よね。。

あなたにおしゃれしてきていいって言われたことが、ごっつい苦痛なんだけど・・・


と言うのが、本音なのである。上から目線で言われる理由もないではないか。


結局その発言に対しての直接の返事はぼやかした。


誤解のないように言っておくが、スカートも嫌いではないし、スタイリッシュなパンツスタイルも嫌いじゃない。


  

結局、宣言どおりにデニムで現れた私に、髪型を変えた私に、彼はそれに対するコメントはゼロだった。(まぁ男性には珍しいことではないけれど)
だから、私の服装に対してどう思ったかは知らない。

彼はと言えば、すっかりオッサンに片足を突っ込んでいた。実年齢より数歳は老けて見られるだろう。
本人も多少それは気にしているようだったが、その原因がめがねにある・・ということまでは気がついていないようだ。

(気にしてるなら、尚更ふけて見えるフレームじゃなくて、もっと若者向けのにすればいいのに)
と思ったが、これも学生時代からずっと同じテイストのフレームなので、これまた彼のポリシーなのかと言わずに置いた。


特別な感情が薄れているせいも大いに関係しているのだろうが、肩と肩が当たりそうな距離で歩いていても、その形のいい喉仏を見ても、彼の苦手な野菜を遠慮なく横取りして平らげているときも私の拍動は至って落ち着きを払っていた。

それが物語る。
すっかり「気心の知れたただの友達」であることを。



飲食代は1円単位まで割り勘にした。
クリスマスだし・・・とプレゼントを買ってくれようとするのを、やんわりと制した。


私はあなたとこれ以上親密になろうとは考えられない。
だから中途半端に「恋人ごっこ」をしてはいけないと思った。 

奢ってもらうことも、プレゼントを貰うのも、すべて先を期待させてしまう。
それは絶対にダメだ、と思った。


彼が私に対して、はっきりと好意を口にしたり、これから望む関係について明言してくれたなら、こちらもきっぱりと「ただの友達でいたい」と告げられたのだけれど、どうも彼は、そういうところは煮え切らない。

『はっきり言わなくても察してほしい』というのが彼の希望らしいが、それって、相手が私でなくても都合の良い願いだと思う。


世のバカップルのように頻繁に言うことは必要ないとは思うが、自分が相手をどう思うのか、これからどうして行きたいのか等、ここはという要所要所の場面ではきちんと伝えることも必要だと思うのだ。

でないとやっぱりわからない。
それを非言語で表現し、なおかつそれを相手に理解してもらおうと思えば、相手にのみ感覚を研ぎすませろっていうのは、何か違う。
自身もそれを相手に確実に伝えるためのより高い表現スキルが必要だし、どうしても口頭で言えないならば、非言語で伝えられるよう、本人も努力すべきだ。

長いこと一緒にいて、話さなくても考えていることがお見通し、という間柄ではないのだから。



結局することが尽きてしまった私たちは、終電の2時間も前に解散になったのだが、改札で見送っても寂しいだとか、もっと一緒にいたいだとか言う感情は、ついぞ湧いてくることはなかった。


彼が不自然に切符を持つ手を見ていて、ペンやフォークを握る手を思い浮かべ、

あ、私は彼が左利きだと言うことも忘れていた・・と気がついた。


私の中で、結論は固まってしまっていた。


帰りの地下鉄の中、ケータイが振るえ、画面を見たら無邪気に次を匂わせる文面がそこにあった。


私も無邪気な振りをして、話題を180度変えた。


ごめん、やっぱり戻れない。


そう心で囁きながら、まったく関係ない話ばかり綴られた画面の、送信ボタンを押した。

重い思い

一週間ほど前までは、『片想い未満』というタイトルでブログを更新しようと思っていたのだけど・・・。。


一週間ほど前に劇的に状況が変化した。そして今も悩みたくもないことで頭を悩ましているのである。。。あ゛ー

遡ること一週間前。
用事があって、しばらく連絡を取っていなかった元彼に電話をした。どうしても彼の専門的知識をお借りしたかったのである。

もちろん、別れてから結構な月日が経っているから私の中では未練などこれっぽっちもなく、Just a friendのカテゴリに入っていて、まぁあわよくばClose friendになれればいいなって感じで、とにかく恋愛感情などはカケラもなかったのであるが。。。


『俺はこれを機に、また親密になれればと思ってるんだけど』
とサラリと言われてしまった。

一度はさらりと流したのだが、その後押し切られる形で25日に会う約束をしてしまった。。
・・・こんなに積極的な人だったっけ?月日は人を変える。


最初は、まぁそれもいいか会ってみて、違和感がなければヨリを戻すのもアリだ、と思ったのだが・・・


今。


どうやって「あなたとは付き合えない」を切り出そうかと頭を悩ませている。




用事で電話した日以後、数回電話のやりとりがあったが、それで私の気持ちは再燃するどころか、水をぶっかけられて、消火器の粉で埋められて完全鎮火・・・に近い苦笑



特別な感情を抱き、親しい関係にあったのはもう6年も前のこと。
人一人がすっかり変わってしまうには充分な歳月だ。

あなたも変化するように私も変わっていく。特に学生時代の4年間で私は昔の私ではなくなったのよ。
別の大学にいて、会ってすらないあなたはそれを知る由もない。
なのに『俺はお前のことをよく知っている』みたいな口調で、何でも語るのはやめて。
あなたの知っている私では、もうないのよ。


聞いていて少し苛立ちすらした。なんでもわかったように言わないで、と。。


人を滅多に非難しない優しさはそのままだったが、6年の間に女性関係はしっかり充実させていたようで、遍歴を語りまくってくれる。(もちろん頼んでない・笑)
別に過去にどんな事があろうがいいけどさ、女の家に転がり込んでたなんて、間違ってもこれから関係を進展させたいと思ってる女に言うもんじゃないよ・・・


バカ正直って言うのか、なんなのか。。がっかりした。。


更に更に、
『めぐさんみたいな人ってさぁ、アノ時はどうしてるの?(以下、生々しすぎてここには記載できません)』

「は?」
何の話・・・と答えようとした瞬間に、何の話か合点がいった私は喉を潤そうとして含んでいたほうじ茶を吹きそうになり、すんでのところで吹くのはこらえたが、今度はそのほうじ茶が気管に入り、したたかにむせ返る羽目になってしまった・笑


『こういうことであたふたすんのは変わってないんやね~


電話の向こうで飄々としている顔が想像できる。


・・・こいつ、ムカつく。。。笑  

あたふたも何も、まさかそんな事を恥ずかしげもなく聞かれるなんて誰が思うっつうのよ
普通、気になってももうちょっと聞きにくそうに聞くわよねぇ。。

なぜ私が、元彼氏と体位について語らにゃならんのだ・・・。ありえない。。。
「プライベートな質問は事務所とおしてからにしてください。会見終了ー」なんて冗談で乗り切ったけど


その後、話がどう転んだのか、自分がいかにそれがうまいかと言う事を語りだし・・・私はと言うとガッカリが更に増してしまった。そういう武勇伝はさぁ、男同士か、合コンで知り合った女にだけしてればいい話だよ。。


どうやら月日は彼を羽のように軽い男にしてしまったらしい。



でもって、24日は私の家に来たいと言い出した。


ちょっと待ってよ。


歩幅がことごとく合わない。自分だけどんどん先に歩いていってしまう。私がどう感じているかとか、想像したことあるんだろうか。

まだ、そんな段階ではないと私は思っている。
信頼関係がしっかり築けてからでないと、自分のテリトリーの中に入れたくない。
築く気すら、最近は薄れていると言うのに。

ましてや24日は平日だ。お互いの仕事が終わってから私の家に来ていたのでは、終電までに帰る気があるのかさえ怪しい。
そこから先の心の準備なんか、もっと出来てない。と言うか、あんまり心の準備も今はしたくない。

男のそれと違い、女のそれは精神と非常に強く結びついているものだから。
気持ちの弱いうちに受け入れられない。

今それを受け入れられるほど、彼を好きかと聞かれれば、答えはNoだ。


まずはお互い会わずにいた空白の時間をゆっくり埋める作業から始めて、そこからゆっくりもう1度彼を見直してみたいと思っていたけれど、彼はどうやらそうではないらしい。

私が各駅停車の電車なら、彼はさしずめ新幹線・・・いやリニアモーターカー並かも・笑


そんな速度の違いを抱えながら、一緒に同じ道を歩いていくのなんか難しいじゃないか。
各駅電車とリニアモーターカーの間で、一体どれだけの速度調整が可能なのか。。


・・・・・・。。



勿論変わらずに持ち続けている良いところもたくさんあるから、そこが私の胸の底を時折くすぐりはするけれど、でもたぶん、このまま付き合っても長くは続かない。



今日も無邪気にデートプランをメールしてきた彼に、まだ返信できずにいる。

昔も今も、心を煩わされるのに変わりない。しかし、昔と今はまったく違う理由で―。



きっと彼は少し年上のキャリアウーマン向きだと思う。
ひたすら、彼女を否定せず『頑張っている』と言い、『そのままでいい』と言う。その包容力と自画自賛しているそのテクがあれば、アラサーのキャリアウーマンくらい秒殺でしょう。

でも、たった2、3時間私の話を聞いただけで、会ってもいないのにどうして『頑張っている』などと軽々しく口にできるのか。

とりあえず、家ではなくて外で会いたいと言おう。
そして、普通の友だちでいたいと告げるのだ。

また情がうつってしまっては、言うのが辛くなる。


私にとって苦いクリスマスになりそうだ。。。

恋の涯(は)て、螺旋の出口。

本日2度目の日記最近書きたいことがまた、溢れている。先月行ったライブレポも書きたいし、淀川花火レポも書きたいし、あぁ時間が足りない


先日、SNSのPTのコミュニティに医療従事者と患者の恋愛はタブーか否か、なんていうトピが立っていて、思わず食い入るように全コメントを読んでしまった

トピ主としてはタブー派で、だからこそ精神的なケアは誤解を招き、(患者に)勘違いさせてしまってはいけないので、あくまでP.T. O.T. Dr.なんかは身体的なケアに専念すべきで、精神的ケアはカウンセラーや心理士に任せればいいとか何とか言う持論だった。で、それに対して、他のP.T.やO.T.たちの賛否両論が繰り広げられていた。

なかなか興味深く拝見してしまった・笑



さて、複雑な気持ちを抱えたまま、訓練室に入り、『心のハロゲンヒーター』こと癒し系を一瞥した。

やっぱり彼は、『心のハロゲンヒーター』だった。見た瞬間、心がほぐれていくのがわかる。
絶対、汗腺から汗じゃなくて赤外線出してるに違いないよ、あの人笑   現にリハビリしてても汗かいてんの見たことないもん(いや、そんなわけないだろ)   絶対代わりに赤外線でてるよw笑


私の方を見ているが、それは私ではなく私の歩き方を見ているのだ、というのは無論わかっている。
私が自分の順番を待っている間に、彼は自分の次のクランケのところへと向かった。

後姿からも、なぜか人を安心させるオーラを滲み出しまくっている。

ぼーっと何ともなしに、そんな背中を眺めていると不意に癒し系は振り返った。いつもなら、なんでもない振りをして視線を外すのだが、なぜかこの日は、そんな目線を受けたままでいた。


クランケの関節可動域を見ながら、穏やかな表情を注ぐ癒し系。


そんな癒し系の穏やかな目線を独占できる、幼いクランケに一瞬嫉妬した。
小学生に嫉妬するなんて、馬鹿みたいだよねぇ


クランケに指示を出す癒し系の声もいつも通り、春の陽だまりみたいで、心が一瞬にして氷解していく。
にじみ出てるのが赤外線なら、声にはα派でも含まれているのだろうか。

私の心に何の抵抗もなくすっと入り込み、すっぽりと心全体を包み込んでしまう。

それが、癒し系本人が持っている包容力なのか、この仕事をしていく上で身に着けたものなのかはわからない。
でも今の私には、必要だった。癒し系が与えてくれる安心感が。


ぼーっと癒し系を眺めているうちに気づいたことは、余裕があれば室内にいるあらゆるクランケを見ているということ。
私の歩き方にしてもそうだし、幼児のクランケの立位保持の様子も食い入るように眺めていた。


自分のクランケじゃないのに、なんでそこまで情熱を注げるのだろう?
私には不思議でならない。


そんな穏やかで優しい目線、優しい声は誰に対しても一律平等。当然だけれどね。。
癒し系を見ていたら、限りなく優しい雰囲気の中にも、そこに私情は一切挟まない強い意志がひしひしと伝わってくる。
もちろん、障がいと闘うクランケを手助けしたい、というP.T.としての、そしてそれ以前に人としての思いはあるにしても。

好意を確実に門前払いする、見えない壁が見えた気がした。

天地がひっくり返ろうとも、この人は女性クランケを決して人間のメスであるというカテゴリで見ないと確信した。
なんかね、彼のクランケを見るときの優しい眼差しの中に混じりけのない真摯さを感じた。そこにそんな不純なものは一切ないから。むしろ、期待するほうが彼に失礼だと・・・。

わかったよ、先生。
よーーーーーくわかったよ。
貴方も背中で語る男ですね


まだ少し時間は掛かるかもしれへんけど、ちゃんと私頑張ります。
純粋に100%尊敬だけに出来るようにね。その中の不純物()を取り除けるようにね。


やっぱり、貴方は果てしなくプロですね。穏やかなオーラを放ちまくって、クランケを安心させはしても、クランケに隙を見せない。
いや、鑑っすよ、先生かっこいい

この期に及んで、さらに好感度上げないでよね??


まぁでもそれは、私たちが生徒に女性としての隙は絶対見せないのと同じことだと思うから、理解できる。プロ意識を持ってやるなら当然すべきことだ。

まぁ、先生の場合は教師対生徒なんていう明らかに禁忌なものじゃないにしろ、既婚者だしねぇ。。。


やっぱりでも、癒し系を見ていて気がついたのは、『好き』は『好き』でもそこに性的な要素が絡んでいないということだ。
ややこしくしている原因はここなのかもしれない。
ここにもし、性的要素が絡んでいたならアッサリと結婚してるしと割り切ることが出来たはず。

でも、私が求めたのはどちらかと言えば、彼の「父性」??

ふらふらと彷徨う私が安心していられる大地みたいなあの頼もしさ。

ただあったかく優しいだけじゃなくて、時に鋭く護ってくれるという安心感。


「お父さん」みたいじゃん笑  でも彼は私のお父さん・・・というような年齢には若干足りないけれどね



この安心感、ずっと欲しかったんだよね、私。

自分の父親も嫌いじゃないし、好きか嫌いかと言えば、好きと答えられるけど、でも、お父さんに心を預けたことはなかったよ。
何の心配もなく、この人に任せてれば大丈夫って思えたことはなくて、そんなぐっとしたものを昔から全部ひとりで飲み込んだよ。。

整外のDr.に『これ以上良くなりません。むしろ段々と悪くなるでしょう。』って言われたとき、辛そうな顔したから、そんな告知は私ひとりだけにしてほしいって思ったよ。私ひとりで受け止められるからって。

でも本当は、抱きしめて欲しかったな。。
そして「からだは悪くなっても、人生が悪くなるわけじゃない。大丈夫」って言ってほしかった。

でも、思わず辛そうな顔をしたお父さんの気持ちもわかるの。だから私はあの日のお父さんを責めない。
そこまで強い親もなかなかいないものね。

それにあんな安心感を放てる先生だって、我が子に似たような宣告をされれば、仕事のときのような感じではなくて「ひとりの父親」の顔になったかもしれないし。


自分のCPのことをほとんど自分で抱えて生きてくるのは、前向きな振りをしてても本当は辛かったし、誰かにすがりついて泣きじゃくりたい日も何度もあった。
それは昔だけじゃなくて今も。

でも、そうしたら、あなたたちが余計辛くなると思って我慢した。ひとりで頑張ったよ。
私が泣いたら、あなたたちが笑えないもん。CPのことでからかわれてもいじめられても、あなたたちに絶対言わなかった。

でもね、誰かに泣いてる自分も受け止めて欲しかった。
不安で頼りなくふわふわ彷徨う心を、ぐっと掴んでどこかに行かないようにしていて欲しかった。


本当はずっと不安だったんだよ。
心を預けきる場所がなくて。


あなたたちは、いつも余裕がなかったから頼れなかった。私がしっかりしやんと、この人たちも崩れるって、小さい頃からわかっていたから、弱音も吐かなかったし、CPのことで泣きもしなかった。

私がしっかりしてないと、周りが皆おろおろ、右往左往するから。今も一緒だけど


だから私は、先生のあったかくて優しいけれど、それだけじゃなくしっかりと男性らしい頼もしさも備えたところに強く惹かれたんだろう。
私の悩みも、おろおろせずに聞いてくれて(仕事だからおろおろしてちゃ困るけど)、しっかり受け止めてくれる。



小学生クランケに嫉妬したのも、長女に弟妹が出来て、そっちに親の関心が集中したときの嫉妬心みたいなものかもしれない。
私って、どんだけ子どもなんだ。。。苦笑


最初から癒し系の「特別な女性」になることは諦めていたけれど、元々の目的が「特別な女性」になることではなかった、と再認識。
「特別なクランケ」になりたい。

前向きである私も見ていて欲しい。
出来るだけ前を見据えて、『この子があれだけ頑張ってるから、俺も頑張らなな』って思ってもらえるようになれば本望だ。

そんなの自惚れかもだけれど。。。


でもその裏側にある、とてつもなく弱い私もいつか知ってほしい。
実の両親にはとても知ってもらうわけにはいかないから。

そんな日は、でもそう遠くないだろう。と思う。根拠はないけど。


最も尊敬できて、最も信頼できるP.T.に変わりはない。永遠に。


最初とはまた違った他意のない意味で、If I was your child....
彼のような人物がお父さんなら、世界一のファザコンになれる(ぇ・・・・笑)




自分の気持ちを言葉にするって不思議。
色々、気づきがあるものやね。

私、小さい頃から、なんでもないように過ごしてきたけれど、本当は辛かったんだなぁ、キツかったんだなぁ、って今頃、文字にすることで気がついた。

今まで気づいてあげられなくてごめんね。。。過去の自分。。


さ、先生みたいなオッサンになれそうな、大地みたいなメンズ、探すぞーーーーーーーーーー


先生ありがとう。先生がいてくれるから、私だいぶ救われてます。
ほんまに息子を持ったら先生の字、貰おうかなマジで

『すきになっても、いいですか』

聞く前から答えの解りきっている問い。


決して聞いてはならぬ問い。。





ようやく、尊敬だけを私の心に残して貴方を見られると思っていたのに。

どうしてこう、そういうときに限って、貴方は私を泣く1秒手前まで追い込むのですか。それも安堵の涙を。



癒し系男性P.T.を尊敬し始めてから、私のリハビリに少し変化が。

だだっ広い訓練室で、クランケは畳1.5畳分くらいのスペースを使う。いつも寝そべる場所が決まっているクランケもいるのだろうけど、私はその日の気分と空いている場所で選んでいる。

それまではその癒し系P.T.から一番離れている場所・・もちょくちょく使っていたが、尊敬し始めてからは、、


横隣
縦隣
ななめ向かい

などなど、できるだけP.T.の近くを陣取るようになった。

一度縦隣に陣取って、担当P.T.に「ちょっと後ろへ下がって~」と言われ、後ろを確認せずにうつ伏せに寝たまんま、にょいーんと下がったら、癒し系P.T.の背中に私の両足が突っ込み、周囲が爆笑の渦になったことも・・・あるにはあるが・・・

動機はもちろん、先生の価値観を探りたいから。

これは別に、このような心境だからと言って男性としての・・・ではなく、クランケとしてのP.T.に対する純粋な知的(?)好奇心である。

何を思って仕事をしてるんだろう。
そのプロ意識はどうして保てるんだろう。
日々前にする様々な障がいや疾病をどう見ているんだろう。

知りたいことは山ほどある。


特にCPに関してポロっと口にしたことなんかは自分にも大いにためになる情報だったりすることもある。


この日は、横隣を陣取った。


クランケの身体状況をアングルを変えて見るためなのか、隣で担当の先生が現れるのを体操座りで待っている私のすぐ近くまで癒し系(と省略します)が下がってきて止まる。


一瞬、心臓が跳ねた。ほんとに一瞬。その時点では私は今みたいにまたモヤモヤすることもなく純粋に尊敬だけを取り残していることが出来たから。

後ろに両手をついてクランケを眺める癒し系。


(ちょ、近ぇよ)なんて思ってしまった私は、中学生以下?笑


恋愛対象になる・ならないに関わらず、男性と肩が触れるくらいの距離で並んで歩くこともまぁないこともないし、ゴハンを食べたり、飲みに行ったりすれば、今よりもっと近い距離に座って話だってするというのに。


一瞬でも意識した男に、私は極端に弱い。

肘が当たるほどの距離で、ビールにほっけなんてつついている男友達でも、一旦恋愛対象に入るようなことがあれば心臓は人知れず、跳ね回るに違いないのだから。

意識していないときは、その肘がどれほど当たろうが気にもしないって言うのにね。


自身の体重を預けているその手を横目でちらりと見やった。


少し日焼けの残る手。

すらりと長い指がマットをとらえている。


たとえば彼が、食虫用のイモムシのような指の手をしていて、おでこは後退していて、顔には脂がギッシリのオジサンだったなら、私は春先からこんなにも思い煩っていなかった筈。


生き方を尊敬する・・にプラスして、外見も私のタイプだったのだ。

別にイケメンが好きなわけじゃない。自分のクラスの生徒たちが『三浦春馬がかっこいい』とか『翔君ラブ』なんて夢中になっている傍らで、担任の私はといえば、にこにこ話を聞きながら実際のところ、

(あれのどこがいいのかねぇ・・・)という心境だったりする。


別に外見で人を好きになるわけじゃないけれど、私が過去に好きになった人はすべて共通点がある。それを考えれば私にもタイプというものが存在するらしい。


面長で、どちらかと言えば細めのかっしり体型。指の長い男性。

母親には、「あら、それってお父さんじゃない」とにやにやされるが、いや、私は白髪の似合うオッサンになる人がいいのだ。父親のようにノーヘルで作業していたら、防御するものが何もない頭は・・・・

どうでもいい話だが、頭上から降ってきた部品でたまにアザを頭に作ってはる。しかも心もとないてっぺんめがけて部品が降ってくるなんて・・・石頭なおかげで大事に至らずに済んでいるけど、一歩何かを間違えば命に関わる仕事だけに気をつけてほしいものである。

父の仕事は電線に流れる電気を遮断して行う作業も多々あるが、作業を行う区間だけを遮断する場合も多々あるらしく、一度父は仕事仲間が遮断されていない電線を不注意で触り、何万ボルトの電流が駆け巡ったその仲間が電線の上から落ちていくのを目の前で見ている。

勿論、電線の上を歩きながらの作業だから命綱もつけているが、感電した仲間が綱1本で空中に宙づりなところを見てしまったらPTSDにでもなってしまいそうである。
そんな父も、仕事に使う機械の刃で推定4針は縫うケガをしたことがあるが、医者嫌いの父、自分流の止血とビニールテープで患部を縛り、医者に行かずにくっつけてしまった。。痕は残ってるけど。。。

サバイバル生活をさせたら絶対生き残るのは父だと思う。
だてに戦時中、戦後を生きてはいない。


話を戻して。。。

思えばミッキーさんもそうだった。面長のやさしい顔にすらりと長い指。細いけどひょろひょろじゃない。


それにしても物理的距離が近づけば近づくほど、何なんだ、このにじみ出る安堵感は。
だから振りまくなって言うてるやん


やがて、自分のリハビリが始まり、担当P.T.と話をしながらも癒し系の発言には耳ダンボ


クランケの女の子に堂々と『よっぽど太った』ときっぱり。
へぇ~そんなことも言っちゃうのか、と思ったけど、女の子の方はかなりのゲラ体質で、けらけらと笑っている。それを聞いて憤慨する様子もない。

まぁ、下肢や体幹に不自由がある者にとっては体重に関する話も立派に医学的見地から話をしたりする。

私も体脂肪が少し変わっても、支える力に影響したりするのだ。
とは言え、元々あまり体重が変わりにくいので普段は気にしないが・・・。

あまり痩せもしないけど、太ることも少ない。


そんな尊敬癒し系の横で私と担当の先生は・・・

「いやぁ~金曜のビールってなんであんなにおいしいんですかねぇ~?」(ヲイ)
『めぐさん金曜だけでしょー?』
「平日に飲んだら、家で片付けるべき仕事が出来ませんよぅ」


なんだ、このオッサンよりオッサンくさい会話は・・・苦笑

でも本当に社会人になってから、仕事のあとのビールがおいしい。


私はやっぱキリン派です・・・なんてところでおっさんくさい会話に終止符を打ち、友達の結婚式で履くべき靴について相談していると偶然にもお隣でも靴の話題が登っていた。


女の子の言う事の断片を繋ぎ合わせると、履きたい靴を履けば足が痛くなる。でもそれが履きたい。痛くならないやつはダサい・・・ということのようだけど。


それを聞きながら、自分もそう思う頃があったなぁ・・・って振り返って、思わず私から柔らかな笑みが零れる。


細いヒールの女性らしい靴に憧れた。それでコツコツ歩くのが小気味良かった。

多少足が痛くなっても、ファッション性のあるデザインを重視したかった頃が私にもあった。
だいたいヒールの靴なんて、足に何も問題を抱えていない女性でも快適な履物ではないのだし。


20歳も過ぎてしばらくすれば、もういいや、といい意味で諦めがつく(つけざるを得なくなる)けども。。


今はヒールに執着はないけれど、甲の浅いぺったんこパンプスやモカシンが履きたい。踵をうまく地面につけて歩けない私は、甲の浅い靴を履くと、足が靴からぱかぱか離れていくのだ。足首にベルトのある靴でないと甲の浅い靴は履けない。


癒し系としては、快適な靴のほうへ持っていきたいらしく、色々言っていたが、前置きはほとんど覚えていない。
何故なら、私の心に衝撃を与えるにはその一言で充分だったから。他が一瞬にして色あせた。


『人間て、身に着けるもん(で決まるんと)ちゃうやろ。それでどうこう言う奴が間違ってる。(中略) 我慢して履くより痛くないのんの方がええやん』


何気なく聞いた言葉が、脳内で意味を成した瞬間、私の胸のつかえがすーっと降りた。肩の力が抜けた。。

思わず、深呼吸した。


この先生が話をすれば、私が生きているうちに溜めてきた苦悩をあっさり打ち砕いてしまう。

自分にずっと言い聞かせてきた言葉。

服と靴が合わないのが何?そんなんその人を判断するんに関係ない。



でも、やっぱり客観的に誰かの口からそれを聞きたかった。
言われるかどうかわからないで待ちわびた言葉。


包み込む安堵感。うれしさ。思わず涙が出そうになった。



私の手術の話の時には、医者に「女の子なのだからボルトと金具を埋め込んだ足で、電車やバスに乗らせるのは」とあんなに食ってかかったけれど。

どうやら、機能・見た目、どちらかに重点が傾倒しているわけではなく彼の中ではケースバイケース、もしくはクランケバイクランケらしい。



貴方が私の望むときに私の望む言葉をくれるのには、最も残酷な真実がともなう。


そんな詩を少し前に書いたけれど。それは私がCP患者であり、その病院のクランケだから・・・。


彼にしてみれば、自分の職務を一生懸命全うしているだけに過ぎない。ただそれだけで好意を寄せられてしまっては甚だ迷惑と言っても過言じゃない。


でも・・・そんなに私が欲しかった言葉ばかり投げかけられたら、聞きたくなる。


「すきになっても、いいですか?」




さらに驚いたのは、彼が忙しいクランケの都合に合わせて出勤日と休みの日を設定しているとわかったときだ。



なんでそこまで一生懸命になれるんだろう。不思議。





彼の声を聞いていたら、23年間CPのためにぐっと飲み込み胸の奥に溜め込んでいたものが、あっけなく溶かされる。
悔し涙を飲んだ幼い日。あの頃に出会えていたら、もっと早く私は救われたのに。

でも今、溜め込んで塊になったものを砕かれ溶かされる度、私は小さな子どもに帰ったような気分になる。
ほっとして泣きたくなる。



いま。幼い日の追体験を教壇でしている。心無い生徒の言葉に、生徒の前では何事もないかのように振舞っていても、ふと1人になれば「子どもだからこそ」のストレートな言葉に傷つき、泣きたくなる。

子どもを呼び止めねばならないとき、周りがうるさすぎて自分の自慢の地声(??)ではかき消され、駆け出す。でも、ゆっくりゆっくり歩いているはずのその子に私の全速力は届かない。見る見るうちに見失った。

歩いている生徒に走って追いつけない悔しさ、情けなさ。

さらに一部の私を嫌がるやんちゃ君たちが、私の走る姿を見て厭らしい笑みを浮かべる。

子どものやること。
でもだからこそ、人知れず傷つく。

私が個人的に注意をしても、自分に対することだからあまり客観性がない。

そうやってからかうのは「いけないこと」という認識を与えるより先に「自分が嫌な事されてムカついたから、こいつはキレとんや」そんな認識が植わってしまう。

客観性を持たせるためにも、他の教師も積極的に注意して欲しいと思うが、わからないのか、自分たちが介入すべきものではない・・・と思っているのか、ノータッチ。

わからないのなら、わかってもらわなければと思うが、こういうケースの的確な伝え方がイマイチよくわからない。


故、孤独に闘う。
自分の限界と。
子どものなかの無邪気な悪魔と。

でもキャパはもう超えていて、こんな日は、無性に顔を見たくなる。
錯覚や妄想でしかないかもしれないが、彼なら理解できるはずと思うのだ。

その深い海のような眼差しで、こんな情けない私の存在価値を見透かしてほしい。
できないことがいっぱいあっても、それは私自身の欠陥ではないと再確認させてほしい。

そんな小難しいこと、やっぱりどうでもいい。
ただ、貴方を見れば安堵する。求めるのは、その安堵感。


しかし、このややこしい中途半端で強い感情をいったい何と呼ぼう。何と呼べばいい?

永遠の淵

*思い通りにならないことを嘆いたって
 
  心にしわが増えるだけ




そう言ったのはミスチルだったろうか。。






今のところ、自分の気持ちをセーブできている。

・・・かろうじて。


セーブできるほどだから、そんなに深い想いでもないのだろう。


でも、それには疑問符が残る。。



気づいてしまった自分の想いの、深さに気づいてはならないのだ。決して。
どれだけ深いかを知ったら、私はもう戻れないかもしれない。



それがこわくて、その深みを覗き込んでいないだけだ。本当のところは私にだってわからない。




このまま会わずにいれば、自分の気持ちを風化させることはできる。というか、しなければならない。




でも。

厄介なことに彼とは定期的に会わねばならないさだめなのである。本当に厄介なことこの上ない



あぁ、もうどうしてくれよう。「かもしれない」じゃない。私はもう、想いの淵にいるらしい。



既婚者を好きになるなんて私はどうかしている。。。ぜったい叶わないとわかっているのに・・・。





彼が私のことをよく見ているのも、その思い遣りも、全部「仕事」だから。当たり前。私のことを判っているのは当たり前。それが彼の仕事。。


それもよーーーーく判っている。



私が勝手に、その優しさを求めてしまっただけ。私の心のゆるみが原因。。・・・はぁ




でも、今私の中の苦しみを一番理解できるのは、彼な気がする。それでも突き詰めて考えれば、私の苦しみを理解できるのだって、彼の職業故・・・



堂々巡りだ。早く新しい恋を探さないと、客観的に考えれば考えるほど、置かれた状況がかなしすぎて参る


そのうえ、自分が好意を持っていることを悟られてもいけないのだから、なかなか大変だ



今までで、いちばん大変な恋愛かもしれない。。。
 

かなしい かたおもい

こころの矢印が、ひとりの男性に向いている気がする。





でも、向いた相手は、絶対に好きになってはならない人だった。。。




年齢差そんなのどうだっていい。30代も、もう「おっさん」と呼べない年齢に自分もなりつつある。




問題は・・・・・、




「うちの子もそうなんですわー」と談笑する彼。




それを見てしまったら、聞いてしまったら、ダメじゃない・・・やっぱり。




「うちの子」・・・わが子の事以外にどう解釈しろって言うの。




自分の心に必死に言い聞かせる。




絶対あかん、絶対にあかんねん、あの男性(ひと)だけは・・・何があっても。




どれほど心を貫く想いであったとしても、永遠に叶わない。そんなのかなしすぎる。



じぶんが辛いだけなのよ。。




もう23。周りでも結婚する友達が増加中。彼氏がいる子も徐々に「結婚」の2文字は無意識に意識しているはず。
自分の人生の経験値を増やすだけの恋愛にばかり首をつっこんでいられない、そういう年頃。。




自分が幸せになれる相手でなければいけないのに・・・・



わたしは何故よりによって・・・・



いつもなら、彼女がいるとわかった時点で、きれいさっぱり、自分の向かうべき相手じゃないと思うことができたのに。。

彼女どころか、奥さんと子どもがいるじゃない。。。





じぶんの気持ちにさえ、疎いのに・・・
今回はいっそ、死ぬほど鈍感でいたかった。
そして、想いに気づかぬままにそれを覆いつくしてくれるほどの誰かと出逢えればよかったのだ。。




彼はやさしい。でもそのやさしさは当然なのよね。
誰かの「父親」なのだから。わたしが一生かかっても、その愛情を超えることはないのよ。




絶対に届くことのない、受け止められることのない想い。




わかってる、時間が解決してくれる。



でも、今はなんか、めっちゃ辛い。。。





彼はわたしのことを、「あの子」や「この子」と呼ぶ。もしかしたら、わたしのことも大きい子どものように思っているのかもしれない。





わかってる、今じぶんが誰かを思いっきり必要としていることも。



仕事はヘマもするけれど、言うことを利かない子どももいるけれど、それでも他のどの仕事よりこの仕事に就けてよかったと思える。充実している。



でも時折、忙殺されそうになる。


そんなだから、きっと誰かをみつけても、今は大事に出来ない。じぶんが甘えるばかりになってしまう。



でも重たくて去っていくかもしれなくても、今は誰かに思いっきり甘えたい。




誰かのぬくもりを必要としているのが、はっきりわかる。




でも、その「誰か」が彼であってはいけない。それもはっきりわかる。




ただでさえ、今ぬくもりに飢えて彷徨っているのに、そんなときにする恋が、叶えてはいけない恋であってはならないのに。何してるんだろう。。




休日は結局、思い煩って終わった。。




明日の道徳、何するかまったく考えてないや。でも、明日は「異性理解」だけは無理・笑




久しぶりに感じる焦燥を持て余している・・・そんな夜更け。





何かしていなければ考えてしまう。叶うことのない恋を。
だからいつでもいい仕事をしたりしてみる。。
でも、効率は良くない





目立った闇が目の前になくても、ダメだ。独りでいられない。
包み込んでくれる存在を、心から渇望している。。




23の本音。。

 

The Man I Loved...

めざましより、15分早く目が覚めた。浮き足立つような、不安の混じるような、変な気持ちがした。

前夜に飲んだ風邪薬が功を奏して、常に鼻をかんでいないとずるずるだった鼻水も、幾分引いていた。鏡を見た。前日までトナカイみたいだった私の鼻も幾分マシになっていた。

よし、これならファンデーションで隠してしまえる。



いつもより丁寧に化粧を施した。丁寧にする必要なんかどこにもないのに。



約束の3分前、約束の場所へ着いた。見慣れた姿はまだない。

授業でも微妙な遅刻は度々あるので、今日も少し遅れてくるのだろうと私は待った。



カバンの中のケータイが振るえ、電話に出る。


私の名前を呼んだ、ほっこりしたその声に、心があたたかくなるのは感じたものの、どこかあたたまりきらない部分が前より大きかったのも、同時にわかった。



見慣れた顔を見つけ、声をかけた。


そういえば授業以外で、こうして約束をして二人きりで会うなんて、これが初めてだ。


彼は彼の隣の席に、私を座るよう促す。


同じテーブル。隣の席。手を伸ばせば触れられる距離にいるのが、なんだか不思議だった。でも、私の心は落ち着いたまま。。


討論会が始まるまでの間、私と彼のした話と言えば、その日の討論の話題と教職の話、卒論の話。


彼と話をしていて気づいたことがある。彼はきっと、これまでもこれからも私を女としては意識しない。

彼は、私が教員志望で、教員になるから、興味があるのだ。
彼は教員仲間がほしいだけなのだ。。



仮に私を女として意識するかもしれなくても、彼は恋人や配偶者と教育の話がしたいのだ。


彼は絶対自分と同じ教員である女性と結婚するだろう。


でも、私は恋人や配偶者とは、そりゃ時には教育の話もしたいけれど、やっぱ四六時中そういう話は肩がこる。
私はむしろ、人生観とか精神論とか、そういう次元で話を絡めたいし、時には馬鹿なことを言い合って、ふたりお腹がよじれるまで笑いたい。そういうタイプだ。


きっと彼とずっと一緒にいたら、私は疲れてしまう。。というより、恋人や配偶者に求めているものが違いすぎる。
恋人や配偶者だからこそ、仕事がなんだとか、立場がなんだとか、そういうもの全部関係なく、自分そのものを見て欲しいというのは私だけではない筈だ。


私の推論が正しければ、彼の考えというのは、女性が「医者か弁護士と結婚したい」なんていうのと同じ次元ではないのか。。



彼は、学習年齢は高い。何でも知っているし、私の興味のないことも熱心に勉強する。


でも、ひとりの男としては実年齢よりも少し低い。


それに若干謙虚さに欠ける



いちど気づいたら、気づくわ気づくわ欠点・・・。。ってか、今までは良いとこしか見えてなかっただけだけど。。



リーダーシップも取れるし、細かなところによく気がつく。人当たりもいい。隣に居るだけで根拠のない安心感がある。教員としては申し分ない資質を持っている。受けたところからすべて合格通知をもらうのも頷ける。


この笑顔はやっぱり大好きだ、と思うし、隣にいたらほっとはするけれど、会話をすると小さないらいらがたまっていく。
おそらく恋愛経験は少ない。オンナゴコロにも疎い。まぁこれはだいぶ前からわかっていたけど。。でもだからこそ期待させるような言動を本人は無意識にする。


きっと、恋愛に勤しむより、子どもと戯れてたり、ボールを追いかけてるほうがすきなんだろうなぁ・・・。それはいいことではあるけど、そういう子どもっぽさは若干女性を疲れさせるよ・・。。



すぐ近くにある彼の完成された肩を見ながら、そんなことを考えていた。


全体的に細身なのに、無駄なく筋肉がついていて、肩から腕のそれは近くで見れば見るほど案外たくましい。
彼が昔からやっているスポーツを連想させる。 



また少し、私の心は彼から遠ざかった。


運命のサイコロ

ミッキーさんに映画に誘われた。。しかし、これにはただし書きがつく。。










学内で開かれる、労働雇用問題を考える映画の上映および討論会らしい




うむ。。まぁ行くことにした。私の無学さがバレなきゃいいけど






なぜしかし、このタイミングで、と思う。彼をもう心の中から追放しかけていた矢先である。
良い出会いないかなーなんて軽口を飛ばしている、そんなとき、彼の方から連絡が来るなんて・・・なんか不思議だ。



彼には詩ブログのほうのURLを教えている。時折覗きにきてくれてはいるらしい。
そこの詩に登場する「君」が彼だとは、一言も言ってはいないが、なにか感づいたのであろうか。




このままばっさりと、自分と彼とを切り離してしまうには会わないことが一番だから、今日の誘いも断ってよかったのかもしれない。でも私は「行く」と返事をしていた。この返事がどう転ぶだろうか。





驚いたのは、その会が始まる1時間前に私を呼び出したことだった。私と話がしたいという。これまでも社交辞令か否か、判断のつかないそのような申し出はあったものの、はっきりとした日時も決まらず、私もそう期待はしなかった。


しかし今回、具体的に日時まで決めてきた。これはいったい何を意味するのだろうか。私の脳が途端にあらゆる穿鑿を開始する。どれも推論にしか過ぎないけれど。



いいではないか。話をして、もっと人間を知ろう。酒の席ではわからなかったことがわかるかもしれない。




これですりーあみーごと共に現れたら、本当にそのときはTHE END


まぁさすがにそれはないだろうけど。。。。







少し浮き足立っている自分に気づき、そんな自分が腹立たしい




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CPと闘いながら、やさぐれた社会人やってますw

詩を創るのが趣味。でも最近は忙しくてなかなか創作できません。

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このブログでは日常や好きな音楽、本のレビューを綴ります☆徒然なる独り言にお付き合い下さい♪ 

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